2020年、新型コロナウィルス感染症の拡大は、世界のIR施設に深刻な影響を与えた。各地のカジノ閉鎖や渡航制限により、IRオペレーターの売上は急落。カジノ再開とともに徐々に回復しているが、コロナの第二波、第三派で予断を許さない状況だ。また、IR施設に欠かせないエンタテインメントやMICEにもコロナの影響が及んだ。その中で、新たな動きも見られる。全世界的にオンラインベッティングの利用者が増加。MICEではオンラインとリアルのハイブリッド型でのプランが始動した。日本型IRの参考として、JaIRで取り上げている、ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国を中心に、この激動の一年をJaIRの記事で振り返りたい。
ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国のIRは新型コロナウィルスの影響で一時閉鎖となった。IR施設全体では、ラスベガスは3月から6月3日まで閉鎖、マカオは2月5日から19日まで閉鎖、シンガポールでは4月7日から6月30日まで閉鎖。カジノ、ホテル、レストランの再開がはやく、エンタテインメント施設やMICEの再開は後に続いた。韓国では、感染流行状況により、IR施設の閉鎖と再開を繰り返している。IRオペレーターは施設閉鎖の影響で厳しい経営を強いられ、従業員の一時解雇(レイオフ)や、効率的な施設稼働でのコスト削減が行われた。四半期発表ではどのオペレーターも史上最悪といえる売上数字であった。
⇒【3/15~3/21のIR記事まとめ】IR業界にも拡がる新型肺炎の影響、ラスベガスも沈黙へ
https://jair.report/article/280/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 6月5日
6月4日にカジノ再開、ラスベガス景気回復の希望に
https://jair.report/article/333/
⇒シンガポール、7月1日にカジノ再開(6月29日記事)
https://jair.report/article/355/
⇒【海外版・7/1~7/7のIR記事まとめ】マカオ、過去最悪の四半期予測 マスク義務化のラスベガス
https://jair.report/article/366/
⇒【海外版・12/2~12/8 IR記事まとめ】コロナ再拡大ラスベガスで患者倍増、デジタル人民元懸念広がるマカオ
グランドコリアレジャーのカジノ売上高は11月に51%減少
パラダイス社、11月カジノ収入が大幅に減少
https://jair.report/article/525/
●長引く渡航制限、地元向け観光施策の実施
ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国などのIRの回復は、国や地域内での新型コロナウィルスの流行状況の違い、周辺地域との渡航解除の動きに大きく左右された。ラスベガスやシンガポールは渡航制限による影響が大きく、マカオの場合は9月に中国との渡航制限が解除されたことで、回復に繋がった。韓国のIRのカジノはほとんどが外国人対象であるため、厳しい状態が続いた。
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 7月6日版
ホテル再開と連動し、ラスベガスへのアメリカ国内線が増便
https://jair.report/article/368/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 8月6日版
6月旅客数はやや改善、大型イベントの中止やオンライン開催相次ぐ
https://jair.report/article/417/3/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 10月26日版
今後のカギは旅客数の回復、大統領選の影響は?
https://jair.report/article/490/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】マカオ 8月4日版
マカオ回復のカギは、中国の個人観光ビザIVS制度の再開
https://jair.report/article/408/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】マカオ 8月27日版
マカオへのIVSビザ再開、珠海市から広東省全域に対象拡大
https://jair.report/article/439/
⇒【海外版・9/30~10/6 IR記事まとめ】ラスベガスでMICE模擬イベント実施、中国GW特需もマカオは期待値に届かず
マカオのゴールデンウィークの訪問者数 5日間集計
https://jair.report/article/472/
⇒【海外版・12/16~12/22 IR記事まとめ】マカオは来年1400万人の中国人観光客を予測、アメリカゲーミング協会、救済措置を求める
マカオの11月ゲーミング税収 3億5,500万ドル(約365億円)に前月比で増加
https://jair.report/article/532/2/
⇒新型コロナのIRへの影響レポート】韓国 9月15日版
7月の訪韓客は約6万人、渡航規制が続く
https://jair.report/article/459/
外国からの渡航が制限される中で、ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国各地では地元住民向けにIRのホテル滞在を促進するキャンペーンを実施。シンガポールでは政府の「ステイケーション」施策により、ホテル利用者が増加した。
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】シンガポール 9月1日版
Withコロナの新しいIRを提案 「ステイケーション」
https://jair.report/article/447/2/
●シルク・ドゥ・ソレイユ破産、苦難のエンタテインメント
3月26日、ラスベガスIRのエンタテインメントとして知られる、シルク・ドゥ・ソレイユ破産を検討しているとの報道が全世界を駆け巡った。その後、シルクは経営破綻、現在は新体制で再建に向けて動き出している。IRへ大勢の観光客を集めて成立していた既存のエンタテインメントは岐路に立たされている。
⇒ラスベガスでのエンターテインメント「シルク・ドゥ・ソレイユ」に未来はあるのか?(5月1日記事)
https://jair.report/article/297/
⇒シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 会社更生を申請(7月1日記事)
https://jair.report/article/359/
⇒シルク・ドゥ・ソレイユ、カタリスト・キャピタル・グループ率いる債権団が経営権を取得(8月20日記事)
https://jair.report/article/428/
⇒【海外版・11/25~12/1 IR記事まとめ】シルク・ドゥ・ソレイユ再開に向け新体制、11月のマカオGGRは減少
https://jair.report/article/521/2/
シルク・ドゥ・ソレイユ以外にも、IRでの大型エンタテインメントの休演、解散などが相次いだ。
⇒ウィンのラスベガスショー「ル・レーブ」解散へ
【海外版・8/12~8/18 IR記事まとめ】サンズがコロナ時代のMICE活用策を公開、ウィンの定期ショー解散
https://jair.report/article/425/
⇒メルコ ダンシング・ウォーターを2021年まで閉鎖、さらに多くの雇用削減に言及
【海外版・11/18~11/24 IR記事まとめ】ラスベガス3週間のコロナ自粛を発令、カンボジアで新カジノ法公布
https://jair.report/article/516/
2020年・IR海外ニュースをテーマごとに振り返る!
●各地のカジノ閉鎖で、オペレーターに打撃ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国のIRは新型コロナウィルスの影響で一時閉鎖となった。IR施設全体では、ラスベガスは3月から6月3日まで閉鎖、マカオは2月5日から19日まで閉鎖、シンガポールでは4月7日から6月30日まで閉鎖。カジノ、ホテル、レストランの再開がはやく、エンタテインメント施設やMICEの再開は後に続いた。韓国では、感染流行状況により、IR施設の閉鎖と再開を繰り返している。IRオペレーターは施設閉鎖の影響で厳しい経営を強いられ、従業員の一時解雇(レイオフ)や、効率的な施設稼働でのコスト削減が行われた。四半期発表ではどのオペレーターも史上最悪といえる売上数字であった。
⇒【3/15~3/21のIR記事まとめ】IR業界にも拡がる新型肺炎の影響、ラスベガスも沈黙へ
https://jair.report/article/280/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 6月5日
6月4日にカジノ再開、ラスベガス景気回復の希望に
https://jair.report/article/333/
⇒シンガポール、7月1日にカジノ再開(6月29日記事)
https://jair.report/article/355/
⇒【海外版・7/1~7/7のIR記事まとめ】マカオ、過去最悪の四半期予測 マスク義務化のラスベガス
https://jair.report/article/366/
⇒【海外版・12/2~12/8 IR記事まとめ】コロナ再拡大ラスベガスで患者倍増、デジタル人民元懸念広がるマカオ
グランドコリアレジャーのカジノ売上高は11月に51%減少
パラダイス社、11月カジノ収入が大幅に減少
https://jair.report/article/525/
●長引く渡航制限、地元向け観光施策の実施
ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国などのIRの回復は、国や地域内での新型コロナウィルスの流行状況の違い、周辺地域との渡航解除の動きに大きく左右された。ラスベガスやシンガポールは渡航制限による影響が大きく、マカオの場合は9月に中国との渡航制限が解除されたことで、回復に繋がった。韓国のIRのカジノはほとんどが外国人対象であるため、厳しい状態が続いた。
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 7月6日版
ホテル再開と連動し、ラスベガスへのアメリカ国内線が増便
https://jair.report/article/368/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 8月6日版
6月旅客数はやや改善、大型イベントの中止やオンライン開催相次ぐ
https://jair.report/article/417/3/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 10月26日版
今後のカギは旅客数の回復、大統領選の影響は?
https://jair.report/article/490/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】マカオ 8月4日版
マカオ回復のカギは、中国の個人観光ビザIVS制度の再開
https://jair.report/article/408/2/
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】マカオ 8月27日版
マカオへのIVSビザ再開、珠海市から広東省全域に対象拡大
https://jair.report/article/439/
⇒【海外版・9/30~10/6 IR記事まとめ】ラスベガスでMICE模擬イベント実施、中国GW特需もマカオは期待値に届かず
マカオのゴールデンウィークの訪問者数 5日間集計
https://jair.report/article/472/
⇒【海外版・12/16~12/22 IR記事まとめ】マカオは来年1400万人の中国人観光客を予測、アメリカゲーミング協会、救済措置を求める
マカオの11月ゲーミング税収 3億5,500万ドル(約365億円)に前月比で増加
https://jair.report/article/532/2/
⇒新型コロナのIRへの影響レポート】韓国 9月15日版
7月の訪韓客は約6万人、渡航規制が続く
https://jair.report/article/459/
外国からの渡航が制限される中で、ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国各地では地元住民向けにIRのホテル滞在を促進するキャンペーンを実施。シンガポールでは政府の「ステイケーション」施策により、ホテル利用者が増加した。
⇒【新型コロナのIRへの影響レポート】シンガポール 9月1日版
Withコロナの新しいIRを提案 「ステイケーション」
https://jair.report/article/447/2/
●シルク・ドゥ・ソレイユ破産、苦難のエンタテインメント
3月26日、ラスベガスIRのエンタテインメントとして知られる、シルク・ドゥ・ソレイユ破産を検討しているとの報道が全世界を駆け巡った。その後、シルクは経営破綻、現在は新体制で再建に向けて動き出している。IRへ大勢の観光客を集めて成立していた既存のエンタテインメントは岐路に立たされている。
⇒ラスベガスでのエンターテインメント「シルク・ドゥ・ソレイユ」に未来はあるのか?(5月1日記事)
https://jair.report/article/297/
⇒シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 会社更生を申請(7月1日記事)
https://jair.report/article/359/
⇒シルク・ドゥ・ソレイユ、カタリスト・キャピタル・グループ率いる債権団が経営権を取得(8月20日記事)
https://jair.report/article/428/
⇒【海外版・11/25~12/1 IR記事まとめ】シルク・ドゥ・ソレイユ再開に向け新体制、11月のマカオGGRは減少
https://jair.report/article/521/2/
シルク・ドゥ・ソレイユ以外にも、IRでの大型エンタテインメントの休演、解散などが相次いだ。
⇒ウィンのラスベガスショー「ル・レーブ」解散へ
【海外版・8/12~8/18 IR記事まとめ】サンズがコロナ時代のMICE活用策を公開、ウィンの定期ショー解散
https://jair.report/article/425/
⇒メルコ ダンシング・ウォーターを2021年まで閉鎖、さらに多くの雇用削減に言及
【海外版・11/18~11/24 IR記事まとめ】ラスベガス3週間のコロナ自粛を発令、カンボジアで新カジノ法公布
https://jair.report/article/516/