ゲンティン・シンガポールは、9日、2020年の決算発表を行い、2020年通年の純利益は前年比89.9%減の6,920万シンガポールドル(約54.5億円)と報告した。同社によると、2010年にリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)を開業して以来、同グループの「最悪の財務パフォーマンス」となったという。
決算報告書の中で、「この純利益のうち3分の2という非常に大きな額は、2020年の旧正月前、つまりアジアでの新型コロナウィルスによるパンデミックが急拡大する前の2020年第1四半期の業績が良かった時期に起因している」と述べている。そして、「2020年会計年度の残りの期間は、パンデミックによる規制、国境閉鎖、操業能力低下により、非常にネガティブな影響を受けた」と付け加えている。なお、同社は普通株式1株当たり0.01シンガポールドル、総額1億2000万シンガポールドル(約94.6億円)の最終配当を決定した。
ゲンティン・シンガポールは、現在、日本の横浜市のIR事業者として立候補しているが、第3四半期に続いて、今回の決算報告でも横浜について、「横浜市が統合型リゾート(IR)開発のための正式な入札プロセスを開始する動きに励まされています」と言及。
さらに、「私たちは、独自性があるサステナブル企業であり、強力な地元のパートナーシップに支えられたワールドクラスのIRデスティネーションの創造という私たちのビジョンにコミットし続けています。私たちは、このプロセスにおいて、関連するステークホルダーとの関わりを継続していきます」と付け加えた。
ゲンティン・シンガポールが運営するリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)は、昨年第2四半期のほとんどの期間、閉鎖していた。その後、新型コロナウィルス対策をした上で、2020年の下半期に「運営能力を縮小した状態で」段階的に再開。いくつかの緩和要因があったが、ゲンティン・シンガポールの2020年下半期の純利益も「2019年の同期間と比較して41%の悪化を示した」という。
シンガポール政府は、新型コロナウィルス対策において、2020年末から経済再開「フェーズ3」に移行しており、リゾート・ワールド・セントーサは 「フェーズ2の限られた運営能力にさらなる緩和を加えたリゾート施設の運営を開始している」と現状を述べた。
同社は、リゾートの提供するサービスのイメージを一新し、リゾート全体に楽しさと刺激的なアクティビティを創造してきた事例を紹介した。滞在型パッケージとに合わせ、地元の観光客を増やすために特別に企画されたのが、「アクアガストロノミー」で、シンガポール初の唯一のユニークな水族館(水中)でのレストラン体験だ。2020年12月末のホリデーシーズンに合わせて、同社はイベントを展開するなどの取り組みにより、多くのゲストを獲得し、大規模リゾートの運営にかかる固定費を補うための追加収入を得ることができたとしている。
■関連サイト
ゲンティン・シンガポール 第4四半期ビジネスレビュー プレスリリース
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決算報告書の中で、「この純利益のうち3分の2という非常に大きな額は、2020年の旧正月前、つまりアジアでの新型コロナウィルスによるパンデミックが急拡大する前の2020年第1四半期の業績が良かった時期に起因している」と述べている。そして、「2020年会計年度の残りの期間は、パンデミックによる規制、国境閉鎖、操業能力低下により、非常にネガティブな影響を受けた」と付け加えている。なお、同社は普通株式1株当たり0.01シンガポールドル、総額1億2000万シンガポールドル(約94.6億円)の最終配当を決定した。
ゲンティン・シンガポールは、現在、日本の横浜市のIR事業者として立候補しているが、第3四半期に続いて、今回の決算報告でも横浜について、「横浜市が統合型リゾート(IR)開発のための正式な入札プロセスを開始する動きに励まされています」と言及。
さらに、「私たちは、独自性があるサステナブル企業であり、強力な地元のパートナーシップに支えられたワールドクラスのIRデスティネーションの創造という私たちのビジョンにコミットし続けています。私たちは、このプロセスにおいて、関連するステークホルダーとの関わりを継続していきます」と付け加えた。
20年下半期の利益は前年同期比41%、20年上半期との比較では55%増
ゲンティン・シンガポールは、2020年の利益が減少したのは、同グループの利息・税金・減価償却・償却前利益(EBITDA)が前年同期比68.2%減となる3億7,260万シンガポールドル(約293.8億円)と「大幅に減少した」ためだと述べた。2020年通年のゲーミング収入は前年比56.7%減の7億80シンガポールドル(約552億円)となった。この収益の大半は下半期に記録されたもので、2020年上半期からの比較をすると55.4%増の4億2,640万シンガポールドル(約336億円)であったという。2020年の非ゲーミング収入は2億9,940万シンガポールドル(約236億円)で、2019年の8億5,790万シンガポールドル(約676億円)と比較して65.1%減少した。ゲンティン・シンガポールが運営するリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)は、昨年第2四半期のほとんどの期間、閉鎖していた。その後、新型コロナウィルス対策をした上で、2020年の下半期に「運営能力を縮小した状態で」段階的に再開。いくつかの緩和要因があったが、ゲンティン・シンガポールの2020年下半期の純利益も「2019年の同期間と比較して41%の悪化を示した」という。
シンガポール政府は、新型コロナウィルス対策において、2020年末から経済再開「フェーズ3」に移行しており、リゾート・ワールド・セントーサは 「フェーズ2の限られた運営能力にさらなる緩和を加えたリゾート施設の運営を開始している」と現状を述べた。
同社は、リゾートの提供するサービスのイメージを一新し、リゾート全体に楽しさと刺激的なアクティビティを創造してきた事例を紹介した。滞在型パッケージとに合わせ、地元の観光客を増やすために特別に企画されたのが、「アクアガストロノミー」で、シンガポール初の唯一のユニークな水族館(水中)でのレストラン体験だ。2020年12月末のホリデーシーズンに合わせて、同社はイベントを展開するなどの取り組みにより、多くのゲストを獲得し、大規模リゾートの運営にかかる固定費を補うための追加収入を得ることができたとしている。
■関連サイト
ゲンティン・シンガポール 第4四半期ビジネスレビュー プレスリリース
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