横浜IRのRFPの資格審査通過は2者に絞られる

JaIR編集部

 2021年5月31日、横浜市は「横浜特定複合観光施設設置運営事業の設置運営事業予定者の公募」(RFP)について、5月17日の参加希望者の受付締め切りまでに応募した資格審査通過者が2者であることを公表した。
IR予定地の横浜市の山下ふ頭

今年の夏には横浜IRの設置運営事業者を選定


 横浜市が公表しているRFCの「日本型IRの実現に関すること」への提案者のうち、撤退していない事業者は、ゲンティン・シンガポール、SHOTOKU、セガサミー・ホールディングス、メルコリゾーツ&エンターテインメントの4者。これまでに多くの主要事業者が、大阪から横浜にスライドしての進出を表明していたが、ラスベガス・サンズ、シーザーズ・エンターテインメントは日本からの撤退、ウィン・リゾーツ、ギャラクシー・エンターテインメント・グループは横浜からの撤退を表明(日本への進出は否定していない)をしていた。結果的に、2者に絞られたことになる。

 NHKは関係者の話として、その2者がゲンティン・シンガポールやセガサミー・ホールディングス、鹿島建設の3社で作るグループと、メルコリゾーツ&エンターテインメントと大成建設で作るグループであると報じている。横浜市に本社を置く企業も応募していたが、要件を満たさず審査を通過しなかったと、と付け加えている。

 また、神奈川新聞などによると、横浜市は5月20日の市会の建築・都市整備・道路委員会で、RFPについて、資格審査と提案審査を通過した事業者のうち、承諾が得られた事業者名は6月11日以降に公表すると答えている。6月11日までに通過した2つのグループから、事業内容に関する提案を受け付け、有識者による委員会での議論を行い、夏ごろに設置運営事業者を選定するスケジュールを公表している。

横浜市が公表しているRFPのスケジュール

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■関連データベース

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横浜市・「横浜特定複合観光施設設置運営事業」の設置運営事業予定者の公募について公表
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横浜市・「横浜IR景観デザインノート~横浜市の考える創造的な景観形成~」(資料)
https://jair.report/archive/435/
 
■関連リンク

横浜特定複合観光施設設置運営事業の設置運営事業予定者の公募について
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/RFP.html