IRが争点となる横浜市長選挙は8月8日告示、8月22日に投開票決定

JaIR編集部

 NHKなどによると、横浜市選挙管理委員会が4月8日に開催され、8月29日の任期満了に伴う横浜市長選挙の日程について協議し、8月8日告示、22日投開票の日程で行うことを決めた。
 

横浜市長選の争点の一つは統合型リゾートの誘致

 市長選挙については、公職選挙法で任期終了日前の30日以内に選挙を行うことが定められている。東京オリンピック(7月23日~8月8日)や東京パラリンピック(8月24日~9月5日)などを避ける形で検討されて、この日程に決まった。

 市長選の争点としては、横浜市が誘致を進める統合型リゾート(IR)が争点の一つになっており、誘致に反対する横浜市議会議員の太田正孝氏(75)と動物愛護団体の代表理事の藤村晃子氏(47)が無所属での立候補を表明している。現職の林文子市長(74)は、立候補するかどうかについては、態度を明確にしていない。住民の反対運動も活発で、IR(統合型リゾート)について是非を問う住民投票を実施するための条例制定に向け、市民団体が署名活動を行い、条例制定の直接請求をしていたが、横浜市議会本会議は8日、自民・公明両会派の反対多数で否決している。

 横浜市は、1月21日から民間事業者の公募(RFP)を開始しており、資格審査書類の受付が5月17日までとなっており、審査を通過した事業者は、事業条件書に対する質問と回答を経て、6月1日~6月11日までに提案審査書類を提出。2021年の夏頃には運営事業者が選定される見込みとなっている。事業者の選定と市長選の結果がクロスしてくる日程になっており、誘致反対派の市長が誕生した場合の影響は大きなものとなるだろう。

 横浜市が公表しているRFCの「日本型IRの実現に関すること」への提案者のうち、撤退していない事業者は、ギャラクシーエンターテインメント、ゲンティン・シンガポール、SHOTOKU、セガサミー・ホールディングス、メルコリゾーツ&エンターテインメントの5者となっている。
横浜市の発表資料よりIRの事業スケジュール
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■関連データベース
横浜市・「横浜特定複合観光施設設置運営事業」の設置運営事業予定者の公募について公表
https://jair.report/archive/439/
 
横浜市・「横浜IR景観デザインノート~横浜市の考える創造的な景観形成~」(資料)
https://jair.report/archive/435/
 
■関連リンク
横浜特定複合観光施設設置運営事業の設置運営事業予定者の公募について
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/RFP.html