<IR用語集・基礎知識> RFP

JaIR編集部

RFPとはRequest for Proposalの略で、IR(総合型リゾート)の分野では誘致したい自治体によるIR事業者の公募を指す。プロポーザルは「提案」や「申し込み」の意味で、公募だけでなく、提案依頼書などの意味でも使われる。一方、RFC(Request for Concept)は事業コンセプト募集の意味で、RFPに先駆けて行なわれることが多く、大阪府・市のほか、横浜市、長崎県でも実施されている。

自治体はIRオペレーターを公募するにあたり、IRの予定区域の所在地と面積、設置する施設の種類と規模、ギャンブル依存症など懸念事項への対策といった事業条件をIR基本構想案として発表し、基本構想案に沿ったRFP募集要項を公表する。RFPの要求項目は全体配置図や開発コンセプト、各施設の規模と機能、運営方針、懸念事項対策への取組方針、事業スケジュールなど広範かつ多義にわたる内容となり、分量も多くなり1000ページを超えることもある。IRオペレーターは、これらRFP募集要項に基づき、資格審査書類を作成し、自治体に提出することになる。評価は要求項目ごとの配点の範囲内の加点方式で行なわれる。

大阪府・市は2019年12月24日にRFC募集要項を公表。2020年1月6日から同年2月14日までを提出期限として民間事象者からのRFP提案を募集したところ、オリックス・MGM コンソーシアムから提出があった。

(2020年3月9日更新)