横浜市のIR事業説明会(全6回)のアンケート結果公表

JaIR編集部

 横浜市は20日、2月から3月にかけて6回行われた、横浜IRの取組状況に関する事業説明会(オンライン形式、DVD貸し出し)で取られたアンケートの結果を公表した。アンケートの回答総数は170件で、「今回の説明会で、IRの内容や実施⽅針についてどの程度理解が深まりましたか」という問いに対しては、「深まった」が22.5%、「やや深まった」が40.2%と、理解が深まったと答えた人が62.7%だった。


当日の配信から
 

IR事業への理解は深まりつつも、治安や依存症への不安は変わらず

 IR事業説明会への参加者は、6回合計で、ZOOMでの参加者271名、YouTubeでの視聴者395名だった。タイムスケジュールは共通で以下の通り。
・ 冒頭あいさつ(副市⻑によるビデオメッセージ) 【3分程度】 
・ 事務局による事業説明 【30分程度】 
・ 休憩/質問作成 【20分程度】 
・ 質疑応答 【40分程度】

「今回の説明会で、IRの内容や実施⽅針についてどの程度理解が深まりましたか」という問いに対する答えの円グラフは以下の通りだった。比較的、説明を受け入れた人が多かったことが分かる。

 また、「理解を深めることができた内容は何ですか」の答えは以下の通りで、「横浜IRの⽅向性」と答えた人が飛びぬけて多かった。「依存症・治安対策等の取組」と答えた人は31件で低かった。IR事業の説明が多かったこともあり、こういう結果になったと思われる。

「分かりづらかった内容は何ですか」の問いは、当然、先の問いと対照的な結果になっている。「カジノ収益の使途」についてはさらに周知を徹底していく必要があるだろう。

「あなたや、家族・友⼈など⾝近な⼈たちにとって、IRのどのような部分に魅⼒を感じますか」という問いの答えは以下の通り。経済的なプラス面への期待がうかがえる。

「あなたや、家族・友⼈など⾝近な⼈たちにとって、IRはどのような部分に不安を感じますか」と言う問いに対しては逆に、治安や依存症への不安が顔をのぞかせる。

 横浜市は、1月21日から民間事業者の公募(RFP)を開始しており、資格審査書類の受付が5月17日までとなっており、審査を通過した事業者は、事業条件書に対する質問と回答を経て、6月1日~6月11日までに提案審査書類を提出。2021年の夏頃には運営事業者が選定される見込みとなっている。


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■関連データベース
横浜市・「IR(総合型リゾート)事業説明会」アンケート結果を公表
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横浜市・「横浜特定複合観光施設設置運営事業」の設置運営事業予定者の公募について公表
https://jair.report/archive/439/
 
横浜市・「横浜IR景観デザインノート~横浜市の考える創造的な景観形成~」(資料)
https://jair.report/archive/435/
 

■関連リンク
横浜特定複合観光施設設置運営事業の設置運営事業予定者の公募について
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/RFP.html