<IR用語集・基礎知識> ボストン

JaIR編集部

アメリカ初の大都市近郊のIR。2011年にマサチューセッツ州のカジノが合法化され、日本と同様に、事業者による自治体へのアプローチ~自治体のコンペ~州のコンペを経て2019年6月にウィン・リゾーツが「アンコール・ボストンハーバー」を開業した。

建国以来、アメリカでもっとも古い歴史を持つ文化都市、ボストンに隣接するエバレット市に位置するが、最初は反対運動が盛んであった。化学工場跡地で長く放置されていた場所の土壌入れ替えなど環境改善や、渋滞がひどかった当地の交通インフラにも投資をするなどの説明会を事業者であるウィン・リゾーツが数多く開いた結果、最終的に市民の86%の賛成を得た。

海浜都市で、河に面していて歴史があり文化的であるというボストンは、現在、日本でIRに手を挙げている横浜や大阪に条件が近く、注目されている。

アンコール・ボストンハーバーは、約1万9500平方メートルのカジノ、15のレストランやラウンジ、671の客室とスイート、スパ、6エーカーのハーバーウォーク、花とアートの展示がある緑豊かなスペースなどを備える。総敷地面積は13万平方メートル。

ボストン都市圏は人口密度も高く、年間2000万人以上の観光客が訪れる。住民も観光客も鉄道、バス、フェリー、自動車などの交通ネットワークを利用しており、アンコール・ボストンハーバーとのシームレスな接続を確保するためには、既存の交通渋滞を緩和し、公共交通システムの改善や道路の整備などが必要だった。

ウィン・リゾーツでは、アンコール・ボストンハーバーにアクセスしやすくするため、ハーバー沿いの主要な観光地への新しいフェリーサービスや、ボストンの地下鉄や通勤鉄道、ローガン国際空港、地域全体の市や町に接続するシャトルバスサービスなどを整備。

道路と鉄道駅の改良のために合計7500万ドルを投資し、さらに追加で2億800万ドルを交通事業に投資する予定とのこと。水上交通とシャトルバスの運行、今後15年間の列車運行時間の延長支援など、継続的なサポートもしていくという。