最新の都市型IR「アンコール・ボストンハーバー」フォトレポート

JaIR編集委員・玉置泰紀

 今年6月にアメリカのマサチューセッツ州、エバートンにオープンしたウィン・リゾーツのアンコール・ボストンハーバーは、アメリカでは初めての大都市近郊型のIR。ボストンの主要な観光地が半径10キロ以内に収まる。ラスベガスではゲーミングゾーン(カジノ)が比較的前面に出ているIRもあるが、アンコール・ボストンハーバーでは入り口から一番奥にゲーミングが置かれ、カジノをしないで手前で帰ることもできるようになっている。実際の様子を写真で紹介しよう。
 

シャトル船でボストンの市内観光への送客


ミスティック川沿いの化学工場跡地をウィン・リゾーツが除染、環境浄化をして生まれ変わらせた。


ボストン中心部へはIRが新規に建造したシャトル船で移動することができる。写真は新たに建造されたシャトル船

ミスティック川の河口にあるボストン中心街へ向かう

市内観光への送客が魅力的なのも、このIRならではの特徴。まずは世界最高クラスの学府ともいえるハーバード大学。映画「ある愛の詩」の舞台でもある

同じく世界に誇る理系の最高峰マサチューセッツ工科大学(MIT)。虎ノ門ヒルズや瀬戸内国際芸術祭でも有名なジャウメ・プレンサの数字などを使った作品が目立つ。アンコール・ボストンハーバーにも、彼の作品がある

日本のタイガースにも比較される熱狂的なファンを持つレッドソックスの本拠地、フェンウェイ球場

日本美術のコレクションでも知られるアメリカ三大美術館の一つ、ボストン美術館


アンコール・ボストンハーバー内の様子


IRではアートが重要な構成要素になる。目を楽しませるとか、環境を良くするのと同時に、上質な空間を演出する。アンコール・ボストンハーバーの前にはMITにもあったジャウメ・プレンサのステンレス彫像が立っている

ジェフ・クーンズの傑作、ポパイも人気。日本円にして30億円で購入された作品だ

ボストン・アンコールハーバーのレストランはゲーミングゾーンに入るまでの間にあって、カジノに行かずに楽しめるようになっている。写真は人気の中華レストラン「レッド8」

このIRはすぐに行ける直近のボストン市内の観光地に送客するため、アリーナや劇場といったエンタテインメントの施設はない。その分、レストランが充実しているが、なかでも人気なのはレア・ステーキハウス。和牛にこだわった食材は日本人にも楽しめる

内装の美しさには定評のあるウィン・リゾーツ。花でできたメリーゴーラウンドは代名詞だが、ここだけは馬が二重になっている

定評のあるチョコやお菓子には力が入っている。42名のスタッフが入れ替わり働いており、1日5600個のお菓子を作っている。クッキーも一日1000個!

最先端のオランダ製冷蔵庫は、マイナス40度が可能なブラスト冷凍庫。ワイファイ対応でメーカーも監視していて、解凍の指示もメーカーから来るという

一番奥に作られたゲーミングゾーン。依存症などの相談を受けるゲームセンスは24時間稼働だ

■関連サイト
ウィン・リゾーツ
http://www.wynnjapan.com/