MGM・オリックスのコンソーシアムが大阪IRの事業者として選定

JaIR編集部

 2021年9月28日、大阪府・市は夢洲地区のIRの設置運営事業予定者としてMGM・オリックスのコンソーシアムを選定した。大阪IRの事業者公募に応募した唯一の事業者グループが正式に選定されたことになる。
大阪のIRのイメージパース「結びの庭」

 大阪府・市はIR事業者の選定を客観的かつ公平な審査を行ない、専門的見地からの意見を参考にするため、2019年4月1日に選定委員会を設置している。選定委員会は、大阪府・市が募集要項に示す参加資格要件の充足を審査する「参加資格審査」、具体的な事業計画等を審査して設置運営事業予定者を選定する「提案書審査」を実施。選定委員会が作成した得点案を基に、2021年7月20日に提出されたMGM・オリックス コンソーシアムの提案審査書類の得点を決定し、MGM・オリックス コンソーシアムを設置運営事業予定者として適格を有するものと判断し、設置運営事業予定者に選定した。採点結果は以下の通りとなる。

 また、選定委員会による審査講評(総評)は以下の通りで、ポストコロナにおける大阪府・市の観光戦略の担う高い期待が示されている。
 
 現在、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により社会経済や観光関連産業には深刻な影響が生じているが、MGM・オリックス コンソーシアムからの提案は、本事業の趣旨・目的を深く理解し、ポストコロナを見据え、大阪・関西が有する観光魅力や産業・文化資源のポテンシャルを活かした成長型IRの実現により、大阪・関西の経済成長のエンジンとなり、大阪の都市ブランドを国際競争力ある新たな次元に引き上げることをめざす非常に意欲的な提案となっている。

 今後、大阪府・市や関係者と十分に連携・協調して着実に事業を進め、公民連携して事業効果の最大化を図ることで、夢洲における国際観光拠点形成や大阪ベイエリアの活性化はもとより、大阪IRが、大阪・関西経済の成長や観光産業の底上げに寄与し、もって我が国全体の観光及び経済振興の起爆となることを大いに期待したい。
 今後のスケジュールとして、大阪府・市は国への区域整備計画の認定の申請に向けて、設置運営事業予定者と共同して区域整備計画の作成及び基本協定の締結協議を進めていく。2021年10月から2022年1月の間には、区域整備計画の作成及び公聴会等の実施、基本協定の締結を実施。2022年2月から3月頃に区域整備計画の認定の申請に係る大阪府議会および大阪市会の同意を得て、2022年4月頃には区域整備計画の認定の申請を行なう予定となっている。


関連サイト

報道発表資料 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 設置運営事業予定者の選定について
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/irsuishin/0000545519.html

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