大阪府・市IRのRFPは追加応募がなく、MGM・オリックスのコンソーシアムのみに

JaIR編集部

 大阪府及び大阪市は6日、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業募集要項」を修正し、募集参加希望者の追加公募を4月6日まで受け付けていたが、資格審査書類の追加の受付がなかったことを公表した。このことにより、大阪府・市IRのRFPは従来から応募していたMGM・オリックスのコンソーシアムのみとなった。


大阪府咲洲庁舎から見たIR候補地の夢洲
 

大阪府・市IRの事業者は9月ごろには選定

 修正されたRFPのスケジュールでは、提案審査書類の提出期限が7月ごろ、設置運営事業者の選定が9月ごろとなっている。設置運営事業の開始、土地引渡し・工事の開始は2023年以降、開業は2020年代後半としている。

 過去には、ラスベガス・サンズやメルコリゾーツ、ウィン・リゾーツが大阪府・市のIRに関心を示していたが、横浜市がIRに手を挙げた2019年に大阪から撤退し(サンズ、ウィンはその後、日本のIR自体から撤退)、同年提出された大阪府・市のRFCには、ゲンティン・シンガポールが残ったが、RFPには応募しなかった。

 産経新聞などによると、大阪市の松井一郎市長は6日、市役所で記者団に「MGMは非常に経営が苦しい中でも大阪IRを続ける意思表示をしている。パートナーとして誠意を持って対応できている」と話している。
 

■関連データベース
大阪府・大阪市が 「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備 実施方針」の確定及び「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 募集要項」の修正を発表
https://jair.report/archive/501/

大阪府・大阪市、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 募集要項」【令和3年(2021年)3月19日修正版】
https://jair.report/archive/500/

大阪府・大阪市、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 募集要項」新旧対照表
https://jair.report/archive/499/

大阪府・大阪市、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備 実施方針」【令和3年(2021年)3月】
https://jair.report/archive/498/

大阪府・大阪市、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備 実施方針」新旧対照表
https://jair.report/archive/497/


■関連記事
大阪IRの実施方針、RFP要項が確定し、4月6日まで追加募集受付
https://jair.report/article/610/ 

MGMがIRに関するオンライン講義を関西2大学と実施
https://jair.report/article/602/ 

MGMリゾーツ決算発表、2020年通期収入は前年比6割減でも大阪IRへの変わらぬ意思を強調 
https://jair.report/article/577/ 
 
【新型コロナのIR影響レポート・基本方針確定後】日本 1月20日版
https://jair.report/article/555/
 
MGM、第3四半期決算で営業損失を報告 新規事業の拡大と日本へのIR進出は明言
https://jair.report/article/496/