長崎県は、8月6日付けで、以下の通り、九州・長崎特定複合観光施設設置運営事業募集要項に規定する設置運営事業予定者（以下「優先交渉権者」という。)及び次点設置運営事業予定者(以下「次点」という。）を選定し、10日に公表した。
１.優先交渉権者として選定する者
・優先交渉権者
CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN
（代表企業名：CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 株式会社。以下、カジノ・オーストリア）
・次点
オシドリ・コンソーシアム
（代表企業名：Oshidori International Holdings Limited）
長崎IRの予定地は、佐世保のハウステンボスと隣接するエリア ©ハウステンボス/J－19501
以上の審査の過程を経て、二次審査の結果は以下の通り。
オシドリ・コンソーシアム 1000点満点中（以下同じ）682.8点
CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 697.0点
NIKI Chyau Fwu（Parkview）Group 667.1点
この結果、カジノ・オーストリアが最高点となり、長崎IRの優先交渉権者に選ばれた。
区域整備計画の作成に向けた審査委員会からの附帯意見としては、国土交通大臣による区域認定を獲得するためにも、共同して区域整備計画を作成・申請する長崎県、さらには、関係する長崎県公安委員会や立地自治体である佐世保市などとも連携のうえ、主に以下の点について、内容の充実や具体化を図って行くこととした。
① 各グループからの提案については一定評価できるものの、事業の根幹となる財務面における資金調達の確実性の更なる確保や十分な規模の継続的な再投資計画の検討のほか、IR事業や我が国のIR制度に精通し、区域整備計画の作成や観光庁及びカジノ管理委員会の審査等にしっかりと対応できる事業検討体制を構築すること。
② 各グループそれぞれの強みを生かした特徴的な提案については一定評価できるものの、国内外からの訪問客に対応した公共交通機関の誘致や交通計画の具体化のほか、安全安心・快適な九州・長崎IRの実現に向けた治安維持・組織犯罪・青少年の健全育成対策や危機管理体制などの懸念事項対策のさらなる充実を図ること。
③ 我が国のIR制度においては、地域における十分な合意形成が求められているところであり、区域整備計画の作成や事業運営を行ううえでは、ハード、ソフト両面で、周辺地域における景観の調和や住環境への配慮、地域貢献にかかる施策の充実を図ること。
今後の流れは、長崎県と優先交渉権者の間で基本協定の締結に向けた協議を行う。基本協定の締結によって、設置運営事業予定者として正式に決定することとなる。そのうえで、長崎県と設置運営事業予定者が共同して区域整備計画の作成を行ったうえで、2022年4月28日までに国土交通大臣に区域整備計画を申請する。
■関連記事
長崎県がJaIRの取材に対して、オシドリの異議表明への対応を説明
https://jair.report/article/694/
オシドリが長崎IRのRFPプロセスに異議表明 改善がなければ参加取りやめも
https://jair.report/article/692/
長崎IRに入札したNIKI、3社の建設会社を含むコンソーシアムを発表
https://jair.report/article/674/
長崎IRの第二次審査対象は残る3グループ オシドリ、カジノ・オーストリア、NIKIの戦略は？
https://jair.report/article/640/
長崎IRの第一次審査の通過3者を発表
https://jair.report/article/608/
長崎県がIRの参加事業者を登録、事業者名も公表
https://jair.report/article/579/
長崎県が九州・長崎IR事業の公募（RFP）を開始
https://jair.report/article/543/
１.優先交渉権者として選定する者
・優先交渉権者
CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN
（代表企業名：CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 株式会社。以下、カジノ・オーストリア）
・次点
オシドリ・コンソーシアム
（代表企業名：Oshidori International Holdings Limited）
長崎県は優先交渉権者との間で基本協定の締結に向けた協議を開始
長崎県によると、以下のように優先交渉権者を選定した。まずは、優先交渉権者の選定に当たり、客観的な評価を行うために、九州・長崎特定複合観光施設設置運営事業予定者審査委員会（以下「審査委員会」）を設置。審査委員会における審査は、資格審査を通過した参加登録事業者から提出された提案書類をもとに、本事業の事業方針等を審査し、第二次審査参加者を選定する「第一次審査」と、具体的な事業計画等を審査する「第二次審査」の二段階に分けて実施。第一次審査及び第二次審査では、応募グループ名は伏せたうえで、九州・長崎特定複合観光施設設置運営事業予定者審査基準に基づく書類審査に加え、プレゼンテーション等による提案内容の確認を行った。第一次審査と第二次審査はそれぞれ独立して採点し、第一次審査の得点は第二次審査に影響しないこととした。以上の審査の過程を経て、二次審査の結果は以下の通り。
オシドリ・コンソーシアム 1000点満点中（以下同じ）682.8点
CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 697.0点
NIKI Chyau Fwu（Parkview）Group 667.1点
この結果、カジノ・オーストリアが最高点となり、長崎IRの優先交渉権者に選ばれた。
区域整備計画の作成に向けた審査委員会からの附帯意見としては、国土交通大臣による区域認定を獲得するためにも、共同して区域整備計画を作成・申請する長崎県、さらには、関係する長崎県公安委員会や立地自治体である佐世保市などとも連携のうえ、主に以下の点について、内容の充実や具体化を図って行くこととした。
① 各グループからの提案については一定評価できるものの、事業の根幹となる財務面における資金調達の確実性の更なる確保や十分な規模の継続的な再投資計画の検討のほか、IR事業や我が国のIR制度に精通し、区域整備計画の作成や観光庁及びカジノ管理委員会の審査等にしっかりと対応できる事業検討体制を構築すること。
② 各グループそれぞれの強みを生かした特徴的な提案については一定評価できるものの、国内外からの訪問客に対応した公共交通機関の誘致や交通計画の具体化のほか、安全安心・快適な九州・長崎IRの実現に向けた治安維持・組織犯罪・青少年の健全育成対策や危機管理体制などの懸念事項対策のさらなる充実を図ること。
③ 我が国のIR制度においては、地域における十分な合意形成が求められているところであり、区域整備計画の作成や事業運営を行ううえでは、ハード、ソフト両面で、周辺地域における景観の調和や住環境への配慮、地域貢献にかかる施策の充実を図ること。
今後の流れは、長崎県と優先交渉権者の間で基本協定の締結に向けた協議を行う。基本協定の締結によって、設置運営事業予定者として正式に決定することとなる。そのうえで、長崎県と設置運営事業予定者が共同して区域整備計画の作成を行ったうえで、2022年4月28日までに国土交通大臣に区域整備計画を申請する。
■関連記事
長崎県がJaIRの取材に対して、オシドリの異議表明への対応を説明
https://jair.report/article/694/
オシドリが長崎IRのRFPプロセスに異議表明 改善がなければ参加取りやめも
https://jair.report/article/692/
長崎IRに入札したNIKI、3社の建設会社を含むコンソーシアムを発表
https://jair.report/article/674/
長崎IRの第二次審査対象は残る3グループ オシドリ、カジノ・オーストリア、NIKIの戦略は？
https://jair.report/article/640/
長崎IRの第一次審査の通過3者を発表
https://jair.report/article/608/
長崎県がIRの参加事業者を登録、事業者名も公表
https://jair.report/article/579/
長崎県が九州・長崎IR事業の公募（RFP）を開始
https://jair.report/article/543/