世界中で新型コロナウィルスの影響を受けて、各国では出入国制限や都市封鎖がなされてきたが、徐々に制限の緩和が始まり、新たなビジネスが動き出している。日本型IRビジネスレポート(JaIR)では、IRがある主要な地域の新型コロナウィルス関連の動向を配信。マカオ、シンガポール、韓国に引き続き、今回はラスベガスの最新状況をレポートする。
10月1日からの緩和規模は、最大収容人数が2,500人未満の会場は、250人制限または50%の収容人数のいずれか低い方を遵守。2,500人を超える収容人数制限のある施設では、グループを間隔をあけて配置するための要件に従い、保健当局と州の監督当局の両方から承認を受けることを条件に、総収容人数の10%を収容することが許可される。例えば、65,000人収容のアレジアント・スタジアムを例にとると、地元と州当局の承認を得た場合は最大6,500人の観客を収容することができる。
カジノやホテル再開が許可された6月4日以降も、各IRオペレーターの一部施設は需要との兼ね合いで、引き続き閉鎖となっていたが、9~10月になりようやく再開となった箇所もある。
シーザーズ・エンターテインメントのリンクホテルは9月10日に再開となった(ゲーミングフロアや一部観光施設は6月12日から営業開始)。同社の施設では、10月8日からプラネット・ハリウッド・リゾート&カジノでのカジノと週末に限り宿泊及びホスピタリティ業務を再開。ホテルについては木曜から日曜まで営業、ゲーミングフロアは週7日営業となる。更に、プラネット・ハリウッド・リゾート&カジノは、再開時に、新たにブランド化されたウィリアム・ヒル・レース&スポーツブックをオープンする予定。10月15日からは、閉鎖期間に無料となっていた同社の駐車場について、シーザーズパレス、パリス・ラスベガス、バリーズ・ラスベガス、フラミンゴ・ラスベガス、ザ・リンク・ホテル、ハラーズ・ラスベガスなどの施設が駐車料金を有料に戻し、正常化した。
シーザーズの物件で、まだ再開していないリゾートは、ザ・クロムウェル、リオの2軒。ザ・クロムウェルは10月29日に、ホテルとゲーミングフロアを週7日営業で再開予定で、ストリップ地区では同社の最後のカジノ再開施設となる。同施設には新たにブランド化した、スポーツベッティング専用のフロア「ウィリアム・ヒル・スポーツブック」が登場する。残るリオは、市内でまだ再開されていない唯一のシーザーズのホテルとなる。
MGMリゾーツのパークMGMとホテル内ホテルの「NoMad(ノマド)」は、9月30日に一部再開となった。両施設は再開においてラスベガス・ストリップ地区で最初の禁煙ホテル・カジノとなることも発表された。MGM施設ではこれまでも禁煙が導入されてきたが、ゲーミング施設では初めてとなる。
また、ウィン・ラスベガスは9月30日からアンコールカジノ内にあるポーカールームの再開。ポーカールームは、新型コロナによるカジノ閉鎖後、ずっと閉鎖されていた。アリア、ヴェネチアン、サウスポイントなどラスベガスの他施設に続く再開となった。
IR施設での感染者の状況は、9月21日に発表されたラスベガス・ジャーナル紙の取材による疾病調査分析レポートによると、6月、7月、8月に南ネバダで新型コロナ感染者が報告された可能性がある場所として、ストリップ地区のカジノホテルが上位にランクインした。1位はストリップ地区のコスモポリタン・オブ・ラスベガスで、続いて、ベラージオ、MGMグランド、ベネチアン、シーザーズ・パレスが並ぶ。分析は、7月に1度実施された分析と8月に4度実施された分析で、6月初旬に再開されて以来、クラーク郡の他のどのビジネスよりもカジノホテルが「感染可能性のある場所」として一貫して上位にランクしている。
また、ネバダ州の新型コロナの流行が3月上旬に始まって以来収集されたデータに焦点を当てた感染症分析では、約5,300人の総回答者のうち、約1,600人の感染者が 「ホテル」を利用したと答え、そのうち約1,300人がストリップ地区のホテル・カジノを訪れたと報告した。
従業員の検査体制は引き続き行われているが、 例えば、ウィン・リゾーツでは、2週間ごとに最大700人の従業員に対して検査を実施。ウィン・リゾーツの9月報告によると、ユニバーシティ・メディカル・センターの協力を得て、同社はこれまで15,051件のテストを実施した。陽性のケースは548件、陽性率は3.6%、死亡は3名となった。
現在、ネバダ州全体では、10月25日時点での新規感染者は863名、感染者累計95,798名、死亡者は1,748名に達している。9月中旬には州での新規感染者が200~300人に減少していたが、再び増加傾向に転じており、注意が必要だ。
ラスベガスでのバーやイベント規制が緩和
ラスベガスでは6月4日カジノを再開後、非ゲーミング施設を含め順次再開を拡大している。新型コロナウィルスの感染者は、8月から9月初旬にかけて新規感染者が減少傾向にあったことから、クラーク郡では承認が下りたことを受け、ラスベガスでは9月21日にバーなどのアルコールを提供する施設が再開。さらにネバダ州全体では、公衆衛生指標が減少傾向で、特に新型コロナによる入院者の減少と、検査陽性率の平均値が抑えられていることから、10月1日より屋内外のイベントにおける大規模な集会に関する人数制限を50人から解除、スポーツやその他ライブ・エンターテインメント・イベントの観客数制限が緩和された。10月1日からの緩和規模は、最大収容人数が2,500人未満の会場は、250人制限または50%の収容人数のいずれか低い方を遵守。2,500人を超える収容人数制限のある施設では、グループを間隔をあけて配置するための要件に従い、保健当局と州の監督当局の両方から承認を受けることを条件に、総収容人数の10%を収容することが許可される。例えば、65,000人収容のアレジアント・スタジアムを例にとると、地元と州当局の承認を得た場合は最大6,500人の観客を収容することができる。
カジノやホテル再開が許可された6月4日以降も、各IRオペレーターの一部施設は需要との兼ね合いで、引き続き閉鎖となっていたが、9~10月になりようやく再開となった箇所もある。
シーザーズ・エンターテインメントのリンクホテルは9月10日に再開となった(ゲーミングフロアや一部観光施設は6月12日から営業開始)。同社の施設では、10月8日からプラネット・ハリウッド・リゾート&カジノでのカジノと週末に限り宿泊及びホスピタリティ業務を再開。ホテルについては木曜から日曜まで営業、ゲーミングフロアは週7日営業となる。更に、プラネット・ハリウッド・リゾート&カジノは、再開時に、新たにブランド化されたウィリアム・ヒル・レース&スポーツブックをオープンする予定。10月15日からは、閉鎖期間に無料となっていた同社の駐車場について、シーザーズパレス、パリス・ラスベガス、バリーズ・ラスベガス、フラミンゴ・ラスベガス、ザ・リンク・ホテル、ハラーズ・ラスベガスなどの施設が駐車料金を有料に戻し、正常化した。
シーザーズの物件で、まだ再開していないリゾートは、ザ・クロムウェル、リオの2軒。ザ・クロムウェルは10月29日に、ホテルとゲーミングフロアを週7日営業で再開予定で、ストリップ地区では同社の最後のカジノ再開施設となる。同施設には新たにブランド化した、スポーツベッティング専用のフロア「ウィリアム・ヒル・スポーツブック」が登場する。残るリオは、市内でまだ再開されていない唯一のシーザーズのホテルとなる。
MGMリゾーツのパークMGMとホテル内ホテルの「NoMad(ノマド)」は、9月30日に一部再開となった。両施設は再開においてラスベガス・ストリップ地区で最初の禁煙ホテル・カジノとなることも発表された。MGM施設ではこれまでも禁煙が導入されてきたが、ゲーミング施設では初めてとなる。
また、ウィン・ラスベガスは9月30日からアンコールカジノ内にあるポーカールームの再開。ポーカールームは、新型コロナによるカジノ閉鎖後、ずっと閉鎖されていた。アリア、ヴェネチアン、サウスポイントなどラスベガスの他施設に続く再開となった。
IR施設での感染者の状況は、9月21日に発表されたラスベガス・ジャーナル紙の取材による疾病調査分析レポートによると、6月、7月、8月に南ネバダで新型コロナ感染者が報告された可能性がある場所として、ストリップ地区のカジノホテルが上位にランクインした。1位はストリップ地区のコスモポリタン・オブ・ラスベガスで、続いて、ベラージオ、MGMグランド、ベネチアン、シーザーズ・パレスが並ぶ。分析は、7月に1度実施された分析と8月に4度実施された分析で、6月初旬に再開されて以来、クラーク郡の他のどのビジネスよりもカジノホテルが「感染可能性のある場所」として一貫して上位にランクしている。
また、ネバダ州の新型コロナの流行が3月上旬に始まって以来収集されたデータに焦点を当てた感染症分析では、約5,300人の総回答者のうち、約1,600人の感染者が 「ホテル」を利用したと答え、そのうち約1,300人がストリップ地区のホテル・カジノを訪れたと報告した。
従業員の検査体制は引き続き行われているが、 例えば、ウィン・リゾーツでは、2週間ごとに最大700人の従業員に対して検査を実施。ウィン・リゾーツの9月報告によると、ユニバーシティ・メディカル・センターの協力を得て、同社はこれまで15,051件のテストを実施した。陽性のケースは548件、陽性率は3.6%、死亡は3名となった。
現在、ネバダ州全体では、10月25日時点での新規感染者は863名、感染者累計95,798名、死亡者は1,748名に達している。9月中旬には州での新規感染者が200~300人に減少していたが、再び増加傾向に転じており、注意が必要だ。