MICEやライブ、グルメ、ショッピング、ナイトクラブまで網羅するシーザーズのIR (4/4)

文●柳谷智宣 写真●シーザーズ・エンタテインメント

 

世界的DJが立つナイトクラブ「OMNIA Nightclub」が熱い

 ラスベガスは夜も熱い。中でもシーザーズ・パレスにある「OMNIA Nightclub」は会場が多階層で面積も7000平方メートルとラスベガス最大級のクラブとなっている。最新の音響設備を導入しており、サウンドの迫力とクオリティは初体験のレベル。何よりすさまじいのが、大きなシャンデリアで、その周りにある巨大なリングが稼働することだ。これはすごい。

「OMNIA Nightclub」の中。幻想的な異次元空間で盛り上がること間違いなし。画像は公式サイトより

 さらに、この日は世界的なトップDJの一人、カルヴィン・ハリスが出るとのことで、入り口は長蛇の列。会場内もスシ詰め状態。クラブ慣れしていない筆者にとっては、狂気の沙汰に思える盛り上がりだった。

 ラスベガスの夜景を一望できるテラスもあり、こちらで飲んで会話に興じている人もたくさんいた。テラスの上段にはテーブル席があり、VIP達が金に糸目を付けず遊んでいる。幸運なことに、ここにも招待してもらい、セレブ気分を味わう。なにせ、一番安いのがビール10本で130ドル、そこに消費税とサービス料が加わってくる。ワインではオーパス・ワンが750ドル、ウイスキーのグレンリベット18年が950ドル、ブランデーのルイ13世は9995ドルと目玉が飛び出る。頼んだモエ・エ・シャンドン・ロゼ・インペリアルでも、なんと1本650ドルだった。


 明らかにオイルマネーを持っていそうな一団もいたが、隣のテーブルは筆者よりはるかに年下の男性6人組。われわれのテーブルよりたくさんの酒を頼んでいて、フランクに話しかけてきたりとどんちゃん騒ぎをしている。IT企業か金融業界の人たちだろうか。夢があってうらましい限り。

 「OMNIA Nightclub」は週4回しかオープンしていないが、オープン日には数千人が来場するという。ラスベガスに泊まるならオススメだが、普通に訪れるともの長時間並ばされることになる。ぜひ前売りチケットを購入して欲しい。また、ドレスコードも相当厳しいので、ばっちりキメて行こう。
 

 3日間に渡り、シーザーズ・エンターテインメントを体験したが、控えめに言って夢のようだった。これがIRの魅力だ。ラスベガスには20回くらい訪れているが、つねに最高の体験が得られる。

 日本では、IRというとギャンブルに直結するイメージがあるが、実はカジノはごくごく一部。グルメやショッピング、ショー、アトラクションなどのエンターテイメントと、MICEといったビジネス関連までを包括する複合的な観光施設なのだ。

 ラスベガスに世界中から家族連れが集まるのは、お父さんがカジノへ行きたいというのもあるかもしれないが、それ以上に子供達やお母さんが楽しめる魅力があるということでもある。日本でも近い将来にIRがお目見えすると思われるが、今から待ち遠しいところだ。


■関連サイト 
シーザーズ・エンターテインメント
https://www.caesars.co.jp/