【海外版・11/3~11/9 IR記事まとめ】MGM、大阪IRを含む長期的な成長戦略に自信 カジノオペレーター第3四半期発表 (2/2)

JaIR編集部


2021年11月5日(金)

【アメリカ】BetMGM アリゾナ州初のカジノ内スポーツブックをオープン

BetMGM opens Arizona's first in-casino sportsbook
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/05/60076-betmgm-opens-arizonas-first-in-casino-sportsbook

アリゾナ州で初めてとなるカジノ内スポーツブックが開業した。ギラリバーカジノは、 同州のチャンドラー市近くで2軒のカジノ運営をしている。両カジノとも11月11日、サーズデー・ナイト・フットボール(レギュラーシーズンに行われるNFLの試合・番組名)に合わせて本格的なスポーツブックを開業する予定だ。BetMGMはまた、アリゾナ・カージナルス(プロアメリカンフットボールチーム)と提携して、来年、アリゾナ州郊外にあるステートファームスタジアム内にもスポーツブックを開く予定だ。
アメリカではスポーツ・ベッティング合法州が増えるにつれて着実にサービスが浸透している

【アメリカ】BetMGMがNFLのクリス・ジョンソン氏を新ブランドアンバサダーに

BetMGM signs NFL's Chris Johnson as new brand ambassador
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/05/60091-betmgm-signs-nfls-chris-johnson-as-new-brand-ambassador

BetMGMはNFL(プロアメリカンフットボールリーグ)のクリス・ジョンソン氏を新ブランドアンバサダーとして起用した。同氏は現役時代(2009年)にNFL史上に残る記録を達成した有名選手である。

同氏は、今後ブランドアンバサダーとして、BetMGMのマーケティングキャンペーン、プロモーション、ソーシャルメディアコンテンツ、ファンイベントなどに参加すると活動を発表した。


【アメリカ】2022年からハードロック、ジム・アレン氏がアメリカン・ゲーミング協会(AGA)の取締役会議長に就任

Hard Rock boss Jim Allen to chair AGA's board starting 2022
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/05/60084-hard-rock-boss-jim-allen-to-chair-agas-board-starting-2022

ハードロック・インターナショナル会長でセミノール・ゲーミングCEOのジム・アレン氏が2022年1月から2年間の任期でアメリカン・ゲーミング協会(AGA)の取締役会議長を務めることとなった。同氏は2015年からAGAの取締役を務めている。

AGAの社長兼CEOであるビル・ミラー氏は「ジムは、商業カジノ運営と部族ゲーミングにおいて数十年の経験を持っており、業界の課題を設定し、ゲーミング産業の復活を加速させ、全国のコミュニティに対する価値を強化するために取り組む上で、非常に貴重な視点をもたらすでしょう」とコメントを寄せた。


2021年11月4日(木)

【ラスベガス】MGM、ストリップ地区のホテル&カジノ「ザ・ミラージュ」を売却

MGM to sell The Mirage on Las Vegas Strip
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/04/60057-mgm-to-sell-the-mirage-on-las-vegas-strip

MGMリゾーツ・インターナショナルは第3四半期の報告書を発表した。連結純売上高が27億ドル(約3,047億円)となり、Covid-19パンデミックによるMGMリゾーツの一部施設の一時的な閉鎖によるマイナスの影響を受けた前年同期比からは140%の増加となった。

最高経営責任者兼社長のビル・ホーンバックル氏は、「アメリカ国内でのBetMGMの拡大する、日本での大規模な統合型リゾートの建設と運営に向けて大阪のパートナーであること、コスモポリタン事業買収の契約の発表など、同社の長期的な成長見通しに自信を持っています」とコメントした。

また、MGMが企業構造を簡素化し、流動性を強化することができるとし、カジノオペレーターとしての資産のアセットライト戦略を進めていることを説明した。ラスベガスのコスモポリタンの契約では、MGMは同施設の運営を16億ドル(約1,805億円)で買収しており、2022年の前半に完了する予定だ。加えて、ラスベガスのストリップ地区にある「ミラージュ」を売却することに言及した。同氏によれば、現在は売却プロセスの「初期段階」にあり、今のところ買い手候補の名前は挙がっていないと伝えている。
MGMリゾーツはミラージュを売却。日本、大阪の統合型リゾートを含めた長期的な成長戦略に自信
■MGM RESORTS INTERNATIONAL REPORTS THIRD QUARTER 2021 FINANCIAL AND OPERATING RESULTS
https://investors.mgmresorts.com/investors/news-releases/press-release-details/2021/MGM-Resorts-International-Reports-Third-Quarter-2021-Financial-And-Operating-Results/default.aspx


【アメリカ】バリーズは第3四半期に170%増、収益を記録

Bally's sets revenue record with 170% increase in Q3
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/04/60063-ballys-sets-revenue-record-with-170por_ciento-increase-in-q3

2021年第3四半期の決算で、過去最高の3億1,480万ドル(約355億円)の収益を上げ、前年比で169.9%増加したと報告した。ネバダ州では、バリーズが  ゲーミング・アンド・レジャー・プロパティーズ社からトロピカーナ・ラスベガス(カジノ・ホテル)を買収している。同施設は2022年初頭に一度閉鎖される予定だ。


【韓国】パラダイス社、グランド・コリアレジャー社 10月業績は増減定まらず

Paradise Co, GKL report mixed fortunes in October
https://www.ggrasia.com/paradise-co-gkl-report-mixed-fortunes-in-october/

韓国の外国人専用カジノ運営会社2社の10月の業績は、Covid-19規制が緩和されている中で、まちまちの結果となった。韓国の当局は、2022年初頭までに国内のほとんどの規制を撤廃する計画を挙げている。

パラダイス社の10月のカジノ売上高は、前月比125.1%増の213.5億ウォン(約20億円)となったものの、前年同月比では4.5%減となった。同社の2021年1月から10ヶ月間のカジノ収益総額は約2,099億ウォン(約200億円)で、2020年の同時期に比べて25.7%減少した。

ソウルの主要空港に近い仁川(インチョン)にあるカジノリゾート「パラダイス・シティ」の第3四半期のカジノ売上高は311億2,000万ウォン(約29億円)で、前年同期比105.7%、前四半期比123.4%となった。同社は、パラダイス・セガサミー社を通じ、日本のセガサミー・ホールディングス社とパラダイス・シティの共同運営をしている。

パラダイス・シティのテーマパークとスパは7月16日より再開した。また、「好調な国内レジャー需要」を背景に、ホテルの売上も伸びたことを報告した。一方でパラダイス・シティの2つのホテルのうち、ホテル・アート・パラディソは、7月1日より一時的に閉鎖されたままである。

グランド・コリアレジャー社の10月のカジノ売上高は、前月比1.5%減の92億7,000万ウォン(約8.8億円)となった。前年同月比で16.5%減少した。1~10月の同社のカジノ売上高は753.5億ウォン(約72億円)で、前年同期比58.3%減少した。

韓国証券取引所に上場しているグランド・コリアレジャーは、韓国観光公社の子会社であり、同公社は韓国の文化体育観光部に属している。

■Paradise Co back to positive EBITDA, operating profit in 3Q
https://www.ggrasia.com/paradise-co-back-to-positive-ebitda-operating-profit-in-3q/


【マカオ】マカオは2022年のカジノGGRを2019年の半分以下の160億ドルと試算

Macau tips 2022 casino GGR US$16bln under half 2019
https://www.ggrasia.com/macau-tips-2022-casino-ggr-us16bln-under-half-2019s/

マカオ政府は3日、同市の2022年のカジノGGR(グロス・ゲーミング・レベニュー)は1,300億マカオパタカ(約1兆8,305億円)となり、Covid-19パンデミック以前の2019年通年でマカオが達成した2,925億マカオパタカ(約4兆1,187億円)の半分以下になるとの見通しを示した。来年の財政予算計画に関する発表には、マクロ経済状況の「大きな不確実性」を経験する可能性が高く、引き続き財政赤字に直面するだろうと、付け加えている。


【マカオ】MGMチャイナ 調整後EBITDAは前四半期比13%減

MGM China adjusted EBITDA down 13pct q-o-q
https://www.ggrasia.com/mgm-china-adjusted-ebitda-down-13pct-q-o-q/

香港に上場しているMGMチャイナは、第3四半期報告で、第2四半期に比べて6.8%減の約22億5,000万香港ドル(約326億円)の総売上高と報告した。調整後の金利・税金・減価償却・償却前利益(EBITDA)は前四半期比で約13.3%減の約10億500万香港ドル(約145億円)になったと発表した。

MGMチャイナの社長兼戦略担当兼最高財務責任者(CFO)のケネス・フォン氏は、「マカオの回復ペースは、引き続き観光客増の機運と、地域全体でのワクチン接種の展開ペースに左右され、最終的には旅行制限の持続的な緩和につながると考えています」と述べた。

MGMチャイナの約56%を株式所有する親会社であるMGMリゾーツは、マカオと中国本土間の旅行規制が強化された第4四半期にマカオで発生したCovid-19規制について言及し、「現地でCovid-19の事例がさらに確認された場合、当社の施設の閉鎖やマカオへの旅行制限を含む将来の措置を保証することはできない」と述べた。

MGMリゾーツのビル・ホーンバックル会長は、マカオのカジノライセンスを更新するプロセスについても触れ、引き続きマカオでのカジノライセンスを維持することに「強い自信」を持っていると示した。同時に現在のライセンスが切れる来年6月までに、プロセスが実施されるかどうかは分からないとコメントしている。

■MGM confident on Macau licence, unsure if renewal Jun 2022
https://www.ggrasia.com/mgm-confident-on-macau-licence-not-sure-if-renewal-june-2022/

■MGM China Reports 2021 Third-Quarter Results
https://en.mgmchinaholdings.com/2021-11-03-MGM-China-Reports-2021-Third-Quarter-Results


2021年11月3日(水)

【ラスベガス】ネバダ大学ラスベガス校 責任あるゲーミングに関する学際的な研究を計画、寄付を募る 

UNLV's IGI plans multidisciplinary research on responsible gambling, seeks donations
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/03/60034-unlvs-igi-plans-multidisciplinary-research-on-responsible-gambling-seeks-donations

ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)の国際ゲーミング研究所(IGI)は現在、「責任あるゲーミング対策」を研究するための詳細な分析を行う、新しいゲーミング研究プロジェクトのための資金を募集している。

このプロジェクトは、ゲーミング業界で50年以上の経験を持つベテランが中心となっている。UNLVの現在の博士課程学生であるジェニファー・シャトリー氏は、シーザーズ・エンターテインメント社の元幹部で、同社の責任あるゲーミング・プログラムを作成した。また、アラン・フェルドマン氏も、MGMリゾーツ・インターナショナル社の責任あるゲーミング・プログラムを担当している。

このプロジェクトは、安全なギャンブルと安全でないギャンブルの境界線をより明確にし、潜在的な政策上のギャップを特定し、研究結果を実際の環境に適用することを目的とする。ネバダ州の研究者たちは、ビジネス、社会学、法律、心理学など、可能な限り多くの角度からこの研究課題に取り組んでおり、その結果、保健・公共政策立案者、ゲーミングオペレーター、メーカー、臨床医、そしてゲーミング業界全体に実用的なソリューションを提供していきたいと考えている。

このプロジェクトは各オペレーターからも支持されており、最初エンテイン社が賛同し、毎月2万ドル(225万円)の寄付を続けているという。総額は24万ドル(約2,709万円)に達した。


【アメリカ】シーザーズ、2022年「早い時期」にストリップ地区の施設売却を計画、第3四半期に27億ドル収益を計上

Caesars plans to sell Strip property by "early" 2022, posts $2.7B revenue in Q3
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/03/60033-caesars-plans-to-sell-strip-property-by-early-2022-posts-27b-revenue-in-q3

シーザーズ・エンターテインメント社は、2021年第3四半期の財務結果を発表した。純売上高は前年同期の14億ドル(約1,580億円)から27億ドル(約3,048億円)に、純損失は2020年の9億2,600万ドル(約1,045億円)から比較して減少し2億3,300万ドル(約263億円)となった。純損失については、8月にアメリカ米南部で発生したハリケーン「アイダ」の影響や北カリフォルニアでの火災がなければ、もっと利益が出ていただろうと同社はコメントしている。

決算説明会の中で、同社のCEOであるトム・リーグ氏はストリップ地区の不動産について来年中の売却としていたが「時期を早める」ことを言及し「(今後しばらくは起こらない)最後の取引になるかもしれない。ストリップ地区の中心地の資産取引に対して、かなり旺盛な需要がある」とコメントした。今回は、どの物件を売却するかについては言及しなかった。同社のストリップ地区の物件にはハラーズ、フラミンゴ、クロムウェル、バリーズ、パリなどが含まれる。

■Caesars Entertainment, Inc. Reports Third Quarter 2021 Results
https://investor.caesars.com/static-files/5cb54a10-8927-4f06-a43c-849c27b6de76


【韓国】済州島ドリーム 第2ホテルタワーが11月29日にオープン

Second hotel tower at Jeju Dream to open Nov 29
https://www.ggrasia.com/second-hotel-tower-at-jeju-dream-to-open-nov-29/

ロッテツアー・ディベロップメント株式会社は、韓国の済州島にある複合施設「済州ドリームタワー」施設内に2つ目のホテルタワーを開業する。新タワーの客室数は850室で、既存の「グランドハイアット済州」のブランドの拡張で、同社のプレスリリースによるとハイアットブランドのホテルとしては世界で2番目の規模となる。

複合施設全体は38階建てのタワーが2つあり総床面積は303,737平方メートル(3,269,398平方フィート)に及ぶ。済州ドリームタワー・リゾートのカジノは、昨年6月に開業済だ。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

GGRAsia
https://www.ggrasia.com/

yogonet
https://www.yogonet.com/