【海外版・11/3~11/9 IR記事まとめ】MGM、大阪IRを含む長期的な成長戦略に自信 カジノオペレーター第3四半期発表 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は11月3日(水)~11月9日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=112円、1マカオパタカ=14円換算です。


2021年11月9日(火)

【ラスベガス】ネバダ州の規制当局がeスポーツ委員会を新設 メンバーを選出

Nevada regulators select members of the Esports Technical Advisory Committee
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/09/60121-nevada-regulators-select-members-of-the-esports-technical-advisory-committee

ネバダ州ゲーミング・コントロール当局は、州内でのeスポーツへのベッティングを促進することを目的とした「eスポーツ・技術諮問委員会(Esports Technical Advisory Committee)」を設立し、メンバーを発表した。

新設された委員会は、ポール・ハミルトン氏(eスポーツ関連企業であるAtlanta Esports Venturesの共同オーナー兼CEO)や、ネバダ大学ラスベガス校の研究員などを含む7名の業界専門家で構成される。

現在のネバダ州の規制では、eスポーツに関するベッティングは、イベントごとに認められている。このため、事業者は都度ゲーミング・コントロール委員会に申請書を提出し、審査・承認を受ける必要がある。
スポーツ・ベッティングの拡大でネバダ州はeスポーツ・ベッティングに関する委員会も設置

【ニューヨーク】ニューヨークはアメリカ最大のスポーツ・ベッティング市場に

New York to become largest US sports betting market, BonusFinder says
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/09/60132-new-york-to-become-largest-us-sports-betting-market-bonusfinder-says

ニューヨーク市はモバイル・スポーツ・ベッティングにおいて2つの入札グループを承認した。2つの共同入札グループは、ドラフトキングス社、BetMGM、バリーズと共同したファンデュエル社が率いるグループと、シーザーズ、WynnBET、PointsBet、ラッシュストリート・インタラクティブ、リゾートワールドを含むカンビ社のグループである。

ブルームバーグ紙によると、同市のゲーミング委員会の委員長を務める民主党のジョセフ・アダボ上院議員は「(来年)2月のスーパーボウル(アメリカンフットボールの最高の大会であり、アメリカ最大のスポーツイベント)までに新しい事業者が立ち上がることを期待している」と述べている。

ニューヨーク州で運営を行うスポーツブック企業は10年間にわたり、収益の51%を課税される。これはアメリカ全体の中央値である11%をはるかに上回る課税(51%税率は現在のところ、ニューハンプシャー州のみである)だが、同州の人口の多さ、スポーツ文化、平均所得の高さなど、特別な顧客層を考慮して、事業者はこの税率に同意したとみられる。

カジノ・ゲーミング関連の比較サイト(BonusFinder.com)による指標によると、ニューヨークは人口2000万人弱の都市であること、競争激化、高価格の取引、プレイヤー数が増える見込みから、スポーツ・ベッティング産業において、アメリカでトップ市場になると予測する。「ニューヨーク州は、新たにライセンスを取得した9社に対して最高レベルの税率(51%)を課しているにもかかわらず、スポーツ・ベッティング市場で最も収益性が高く、消費者にも優しい州になるでしょう」と同サイトは分析する。

BetMGMのCEOであるアダム・グリーンブラット氏はこのニュースを祝い、ニューヨークの市場に参画することは、スポーツ・ベッティングとiGaming(オンライン・ゲーミング)における「全国的なリーダーシップを確保するためには不可欠」であると説明した。

シーザーズ・エンターテインメントのCEOであるトム・リーグ氏も「私たちは、モバイル・スポーツ・ベッティングをニューヨークにもたらす機会を楽しみにしていた」「人口1,900万人以上のニューヨークは、米国内最大のモバイル・スポーツ・ベッティング市場になる」とコメントを寄せている。

■Nine major operators cleared to debut New York mobile sports betting
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/09/60119-nine-major-operators-cleared-to-debut-new-york-mobile-sports-betting


【マカオ】メルコリゾーツ、第3四半期の損失が前四半期比で2億3,300万ドルに拡大

Melco Resorts 3Q loss widens sequentially to US233mln
https://www.ggrasia.com/melco-resorts-3q-loss-widens-sequentially-to-us233mln/

カジノオペレーターのメルコリゾーツ&エンターテインメントは、2021年、第3四半期に2億3,320万ドル(約263億円)の純損失を計上した。第2四半期は1億8,570万ドル(約209億円)の損失であった。また、総営業収益は4億4,640万ドル(約503億円)で、前年同期の2倍以上となったが前四半期と比較すると21.2%減となった。報告書では「マカオでの、メルコリゾーツの事業は、Covid-19感染防止対策としてマカオ、香港、中国本土の政府によって課された、渡航禁止令と検疫要件の影響を受けています」と説明している。

また、日本IRに関して、同社CEOのローレンス・ホー氏は「日本での統合型リゾート開発の追求を中止し、今後数か月以内にオフィスを閉鎖する予定です」と改めて述べている。

■Melco super conservative on Macau comeback: Lawrence Ho
https://www.ggrasia.com/melco-super-conservative-on-macau-comeback-lawrence-ho/


【シンガポール】ゲンティン・シンガポール、第3四半期 カジノ減収ながら純利益増

GEN Singapore 3Q profit up despite lower revenue
https://www.ggrasia.com/gen-singapore-3q-profit-up-despite-lower-revenue/

カジノ運営会社のゲンティン・シンガポールは、2021年第3四半期の純利益(税引後)は6,070万シンガポールドル (約50.8億円) で、前四半期から13.1%増加したことを発表した。売上高は前年同期比11.5%増となった。

カジノ収入は1億9,470万シンガポールドル(約163億円)で、前期比13.9%減、前期比8.6%減であった。

同社は、減少については「Covid-19の市中感染ケースの急増を抑制するために導入された一連の強い安全管理措置のためである」と説明した。現在は、指定国からシンガポールへのビジネス旅行や観光旅行を可能にする 「ワクチン接種済トラベルレーン」の実施に勇気づけられているとし「これは国境開放における重要なマイルストーンである」 と述べた。

9月8日に始まった 「ワクチン接種済トラベルレーン」スキームにより、シンガポールは現在カナダ、アメリカ、米国、フランス、イタリア、オランダ、スペイン、イギリスを含む多くの国からの観光客を受け入れている。

■Q3FY2021 Quarterly Business Overview - Genting Singapore
https://gentingsingaporeplc.gcs-web.com/static-files/cd4ce62b-e433-4d5d-adf2-ab1c222aaf92


【シンガポール】シンガポール - マレーシア間 検疫なしでフライト開始

Quarantine-free Malaysia-Singapore air travel from Nov 29
https://www.ggrasia.com/quarantine-free-malaysia-singapore-air-travel-from-nov-29/

シンガポールとマレーシアは、11月29日より、シンガポールチャンギ空港とマレーシアの首都、クアラルンプール間のフライトを再開する。初段階として6フライトを検疫なし指定とし、2度のワクチン接種を受けた各市民を対象に搭乗を許可する。

両国の首脳は「近い将来、両国間の陸路も横断できる旅行が回復することを楽しみにしている」と述べた。


【韓国】江原ランドの第3四半期の純利益は1,700万ドル

Kangwon Land saw net profit of US$17mln in 3Q
https://www.ggrasia.com/kangwon-land-saw-net-profit-of-us17mln-in-3q/

韓国で唯一、自国民に向けてのカジノ提供が許可されているカジノリゾート、江原(カンウォン)ランドは第3四半期に1,700万ドル(約19億円)の純利益を報告した。

また、8日からは、一度に入場できるゲスト数制限も撤廃され1,800人から2,300人に増やすことが国から許可された。入場を希望するゲストには抽選が行われ、外国人を含め、Covid-19ワクチン接種を2度受けていることを証明する「ワクチンパス」、または訪問予定日の48時間以内に発行された検査で「陰性」であることを示す証明書が必要となった。

■Kangwon Land capacity up, ‘vaccine pass’ needed
https://www.ggrasia.com/kangwon-land-capacity-up-vaccine-pass-needed/


2021年11月8日(月)

【ラスベガス】マッカラン航空、ヨーロッパなど海外からの旅行者を歓迎

McCarran welcomes back overseas travelers in Las Vegas fashion
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/mccarran-welcomes-back-overseas-travelers-in-las-vegas-fashion-2474710/

アメリカは8日にメキシコおよびカナダとの国境規制を全面的に解除し、ヨーロッパの大部分に対する旅行規制を解除した。マッカラン国際空港には約20ヶ月ぶりとなる大西洋を横断してきた航空機がラスベガスに着陸し、地元の歓迎を受けた。マッカラン国際空港には、来週にはブリティッシュ・エアウェイズ、続いてKLMオランダ航空、コパ航空(ラテンアメリカ)がラスベガス直行便を再開する予定だ。

ラスベガス観光局のマーケティング担当副社長であるフレッチ・ブルネル氏は、国際旅行は徐々に増加していくことが予想されているが、本格的に国際線が回復するのは、各航空会社が夏季のフライトスケジュールを組む4月頃になるだろうと見込んでいる。


【アメリカ】モヒガン・サン USAトゥディの「ベスト・カジノ・ホテル」を受賞

Mohegan Sun wins "Best Casino Hotel" in USA Today awards
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/08/60105-mohegan-sun-wins-best-casino-hotel-in-usa-today-awards

旅行メディアであるUSAトゥデイが実施する「Best Casino Hotel」にコネチカット州にあるモヒガン・ゲーミング&エンターテイメント社の「モヒガン・サン」が選出された。4年連続での受賞となった。

■Mohegan Sun
https://mohegansun.com/


【アメリカ】シカゴへのIR、カジノ誘致は「迅速に」 市長は2022年上半期までに最終事業者を提示

Chicago casino race to move "expeditiously"; mayor to provide final list by H1 2022
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/08/60099-chicago-casino-race-to-move-expeditiously-mayor-to-provide-final-list-by-h1-2022

地元のメディアであるシカゴ・サンタイムズ紙によると、シカゴ市のロリ・ライトフット市長は、市内初のカジノへのプロセスを「可能な限り迅速に」進めたいと考え「来年の第1四半期中にイリノイ州ゲーミング委員会に推薦する最終リストを作成したい」とコメントしており、バリーズ、ハードロック、ラッシュストリートの3社から合わせて5つの入札があったことに対しては「(提案書は)よく考えられている」と評価した。

シカゴ市のダウンタウン地区のカジノ建設地について、ライトフット市長は「最終的な決定がなされるまで、(具体的な場所については)コメントしない」と付け加えた。


【アメリカ】シーザーズ社がハラーズ・フーシャーパークの拡張を決定 3,400万ドル

Caesars set to expand Harrah's Hoosier Park for $34M in Indiana
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/11/08/60098-caesars-set-to-expand-harrahs-hoosier-park-for-34m-in-indiana

シーザーズは、インディアナ州に同社が所有するカジノ施設「ハラーズ・フーシャーパークレーシング&カジノ」に3,400万ドル(約38億円)を投資して拡張する。ゲームフロア拡張の他、レストランやホテル部分の増設を見込んでおり、今後州の承認を得て、着工式は来年4月に予定している。完了まで13ヶ月から15ヶ月かかると予想されている。

同州において、シーザーズは他にも3,200万ドル(約36億円)を投資したプロジェクトの「インディアナグランドレーシング&カジノ」のゲームフロア拡張を進めている。


【マレーシア】ゲンティン・スカイ・ワールド 新テーマパークがテクニカルリハーサル

Genting SkyWorlds theme park in tech rehearsals: report
https://www.ggrasia.com/genting-skyworlds-theme-park-in-tech-rehearsals-report/

マレーシア唯一のカジノリゾートであるリゾート・ワールド・ゲンティンの新テーマパークである「ゲンティン・スカイ・ワールド」は、テクニカルリハーサルを開始した。オープン日が設定されていないこともあり、これまで多くの証券会社が、年内オープンの可能性を指摘していた。今回のリハーサルでは、テーマパークの一部の乗り物が、従業員と一部の招待客に公開された。

野村証券の報告書によると、マレーシアは「現地人の高いワクチン接種率(90%以上)」を理由に「一部の外国人観光客」を近々受け入れる可能性があるという。マレーシア政府は10月11日、これまで停止していた州間の国内旅行を再開すると発表している。
ゲンティンの新テーマパーク「ゲンティン・スカイ・ワールド」は、開業調整中だ
■Genting SkyWorlds
https://www.gentingskyworlds.com/