長崎IR実現の暁にはESRがデータセンターと物流センターを建設 NIKIが発表

JaIR編集部

 2021年7月27日、長崎IRの第二次審査に残ったNIKI Chyau Fwu (Parkview) Groupが率いるコンソーシアム(以下、NIKI)は、これまでに表明していた統合型リゾートの開発費35億米ドル(約3845億円)の投資に加えて、NIKIがIRの運営ライセンスを取得した場合、ニューエコノミーインフラの開発・運営を行なうESR社が、この地域にデータセンターと物流センターを建設することを発表をした。
長崎IRの予定地は、佐世保のハウステンボスと隣接するエリア ©ハウステンボス/J-19501

データセンターを含む21世紀の先進的物流施設で地域経済の活性化に貢献

 今回投資を発表したESRは香港に本社を置き、中国・日本・韓国・シンガポール・オーストラリア・インドなどアジア太平洋地域の主要国に特化した物流不動産会社。NIKIの発表では、ESR社の同様の案件では10億米ドル(約1098億円)を投資しており、新規事業で8000人の現地雇用を創出しているが、長崎でも同規模の投資を行なうという。

 ESR社の共同創業者兼共同CEOであるスチュアート・ギブソン氏は以下のように述べている。

「NIKI Chyau Fwu (Parkview) Group のIRコンセプトと、コンソーシアムチームは、まさにこれ以上ない素晴らしいチームです。この開発で、長崎にはレクリエーションやホスピタリティ、文化的施設が作られ、世界的な観光の中心的デスティネーションとなるでしょう。これは当社の事業と完璧に合致するものであり、彼らがライセンスを取得し開発を行う場合、当社はIR開発地域周辺に、データセンターを含む21世紀の先進的物流施設を作ることを約束します」

 また、NIKI Chyau Fwu (Parkview) Groupグループ代表を務めるTHE NIKIのエグゼクティブ・ヴァイスプレジデント、大石惠津子氏も以下のように述べている。

「私たちは、地域経済の活性化に貢献し、地域に長期的な利益をもたらす世界水準のIRの実現に注力しています。ESR社のような世界的リーダーが九州地域に投資してくれることは、我々の投資がIRを超えて地域にどのような影響を与えるかを示す一例です。私たちは、このような大きな副次的利益を促進することに貢献できることを嬉しく思います」

 また、NIKIは先に発表していた3つの建設会社(安藤・間、奥村組、谷川建設)に加えて、新たなパートナーとして、浦建築研究所、荏原商事、太洋工業、日本鉄塔工業、国際興業などインフラに強い企業、グローバルゲイツ、プラス・ファニチャーカンパニー、三越伊勢丹プロパティー・デザイン、ライトパブリシティといった観光環境を構築する独自のスキルを持つ国内企業がコンソーシアムに加わったことを22日に発表している。

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