和歌山IRの優先権者にクレアベストが全国の候補地の中で初めて確定

JaIR編集部

 和歌山県は和歌山マリーナシティにおける特定複合観光施設設置運営事業実施の民間事業者の公募・選定手続きで、6月2日にコンソーシアム優先権者候補として発表したクレアベストニームベンチャーズ株式会社及びClairvest Group Inc.のコンソーシアム(以下、クレアベスト)を、和歌山市及び和歌山県公安委員会との協議を踏まえ、7月20日に優先権者として選定したことを公表した。

クレアベストの和歌山IRのパース
 現在、和歌山県、大阪府市、長崎県、横浜市の4自治体が、国の進めるIR区域整備計画への認定申請(都道府県・政令市から国への申請。期間は2021年10月1日~2022年4月28日)を進めているが、自治体候補の優先権者が確定したのは初めて。
 

今後は県と優先権者が共同して、区域整備計画のブラッシュアップ

 今後の流れは、県と優先権者が共同して、区域整備計画の作成を行う。その際、提案内容の更なるブラッシュアップ、事業実施体制の強化などを求めるとともに、地元経済の発展や地元雇用の創出等により、地元経済の振興に寄与するため、事業実施体制の強化にあたって、県内事業者が広く参画できるオール和歌山の体制づくりを求めていく。

 その上で、地域振興に大きく寄与し、国の観光立国政策に貢献する優れた区域整備計画を作成し、申請期限である2022年4月28日までに国への申請を行う。

 選定の経緯
・2021年1月15日 提案審査書類の提出(2者)
・2021年5月12日 1者から辞退届の提出
・2021年6月2日   優先権者候補を決定
・2021年6月2日   和歌山市及び和歌山県公安委員会への協議開始
 
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