ギャラクシーが横浜IRへの参加見送りを発表

JaIR編集部

 5月17日、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(以下GEG)は横浜IRへの応募見送り決定を発表した。日本におけるライセンス取得へ向けた取り組みに関しては継続するとしている。
 
IR予定地の横浜市の山下ふ頭


日本におけるIR開発機会は引き続き探索

 GEGのフランシス・ルイ副会長は、以下のようにコメントを発表した。

「ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は、モナコ公国のモンテ・カルロ・ソシエテ・デ・バン・ド・メール(SBM)と提携し、数年前から日本政府や横浜をはじめとする地域社会と積極的に協議を重ねてきました。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年もそして現在も、世界とビジネス環境は影響を受け続けています。

 GEGはこれまで、横浜の人々、文化、未来について多くのことを学び、過去数年間に政府、業界団体、神奈川を含む地域社会と築いてきた事、そして横浜のIR選定に参加する機会をいただけたことに深い謝意を表します。しかしながら、深い熟慮の結果、現時点では、横浜特定複合観光施設設置運営事業に参加見送りを決定いたしました。GEGは、持続可能な世界水準の統合型リゾート(IR)を日本に作りあげるという目標を達成するために、対話を継続してまいります」

 横浜市は、1月21日から民間事業者の公募(RFP)を開始しており、資格審査書類の受付が5月17日までとなっている。審査を通過した事業者は、事業条件書に対する質問と回答を経て、6月1日~6月11日までに提案審査書類を提出。2021年の夏頃には運営事業者が選定される見込みとなっている。

 横浜市が公表しているRFCの「日本型IRの実現に関すること」への提案者のうち、ギャラクシーエンターテインメントのほかに、撤退していない事業者は、ゲンティン・シンガポール、SHOTOKU、セガサミー・ホールディングス、メルコリゾーツ&エンターテインメントの4者となっている。

 IRが争点になっている横浜市長選については、横浜市選挙管理委員会が4月8日に開催され、8月29日の任期満了に伴う横浜市長選挙の日程について協議し、8月8日告示、22日投開票の日程で行うことを決めている。


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■関連リンク
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https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/RFP.html