メルコリゾーツ＆エンターテインメントは、25日、2020年12月31日に終了した第4四半期及び通期の未監査決算を発表した。2020年第4四半期の総営業収入は5.3億ドル（約563億円）で、2019年の同時期の14.5億ドル（約1,540億円）から約64％減少した。2020年第4四半期の営業損失は1億4,480万ドル（約153億円）で、前年同期の営業利益は1億7,340万ドル（約184億円）だった。2020年第4四半期の調整済み物件EBITDAは5,340万ドル（約56億円）で、前年同期の4億980万ドル（435億円）に比べ、落ち込んだ。前年同期は純利益が6810万ドル（約72億円）のプラスだったが、2020年第4四半期の同社の純損失は1億9970万ドル（約212億円）に達した。
メルコリゾーツ＆エンターテインメントのHPより
決算発表の中で、ホー氏は、日本での統合型リゾート（IR）開発について、「世界をリードするIRを日本にもたらすという当社の継続的なコミットメントを強調したいと思います」、「アジアのプレミアムセグメントへの注力、質の高い資産のポートフォリオ、クラフトマンシップへのこだわり、ワールドクラスのエンターテインメントの提供への献身、市場をリードする社会的安全保障システム、確立されたパートナーシップの成功の実績、卓越したゲストサービス文化、そして従業員の育成への継続的なコミットメントにより、メルコは、日本独自の日本らしさを備えた卓越したIRの開発というビジョンの実現に向けて、日本を支援する強力な立場にあると確信しています」とコメント。
続けて、「新型コロナウィルスの影響で、日本でのプロセスは遅れており、複雑な状況が続いていますが、各地域が再びRFP選定を開始していることから、再び勢いを取り戻しています。私たちは、メルコが強力な価値創造を推進するために、メルコの中核的な強みを活用した適切な機会を追求することを確実にするために、状況を評価しながら、辛抱強く続けていきます」と、難しい状況の中でも日本IRに対して継続的に取り組む姿勢であることを強調した。
2020年の通期の総営業収入は17.3億ドル（約1,838億円）で、前年は57.4億ドル（約6,099億円）だった。2020年の総営業収入の大幅な減少は、主に新型コロナウィルスの流行の結果、一時的なカジノ閉鎖や2020年のインバウンド観光の大幅な減少を招き、すべてのゲーミングセグメントおよび非ゲーミング事業の業績が悪化したことによる。2020年の営業損失は9億4,460万ドル（約1,003億円）で、2019年の営業利益は7億4,770万ドル（約794億円）だった。2020年の調整済みプロパティEBITDAは、1,000万ドル（約10億円）のマイナスであった。2020年の同社の純損失は12.6億ドル（約1,337億円）であり、2019年の同社の純利益は3億7,320万ドル（約396億円）だった。
ホー氏は、同社の今後の開発について、「新型コロナウィルスの影響を受けながらも、メルコはグローバルな開発プログラムを継続しています。マカオでは、スタジオシティの拡張工事が進んでいます。完成後、スタジオシティには約900室の高級ホテルの客室とスイートルーム、世界最大級の屋内外のウォーターパーク、シネプレックス、高級レストラン、最先端のMICEスペースが追加されます。マカオでは、シティ・オブ・ドリームスの施設アップグレード工事が進行中で、全面改装された『ヌワ』の完成が間近に迫っています。ヨーロッパ（キプロス島）では、シティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアンを開発中で、完成時には500室以上の高級ホテル、約1万平方メートルのMICEスペース、野外劇場、ファミリーアドベンチャーパーク、様々な高級レストランや高級小売店を備えたヨーロッパ最大の統合型リゾートになる予定です」と述べた。
一方で、同社は、新型コロナウィルスの流行が、2021年第1四半期も引き続き事業、財務状況、見通しに重大な影響を及ぼす見込みである、としている。スタジオシティ第2期プロジェクトの建設やキプロス島でのシティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアンの建設工事の進捗にも影響を与えており、現段階で、プロジェクトの建設完了には追加の時間が必要になるとの予想も示した。
■関連資料
Melco Announces Unaudited Fourth Quarter 2020 Earnings
メルコ、2020年第4四半期の未発表決算を発表
https://ir.melco-resorts.com/news-releases/news-release-details/melco-announces-unaudited-fourth-quarter-2020-earnings/
■関連記事
横浜市がIRの民間事業者の公募（RFP）を開始、夏には選定
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ローレンス・ホー氏「日本らしさを備えたIR開発」の実現に向け「適切な機会を追求」
メルコリゾーツ＆エンターテインメントの会長兼最高経営責任者（CEO）であるローレンス・ホー氏は、「新型コロナウィルスとその後の渡航制限は、当社の営業成績および財務成績に重大なマイナスの影響を与え続けています。これらの課題にもかかわらず、当社の統合型リゾートは、第4四半期には事業レベルが緩やかに回復しました」と述べた。決算発表の中で、ホー氏は、日本での統合型リゾート（IR）開発について、「世界をリードするIRを日本にもたらすという当社の継続的なコミットメントを強調したいと思います」、「アジアのプレミアムセグメントへの注力、質の高い資産のポートフォリオ、クラフトマンシップへのこだわり、ワールドクラスのエンターテインメントの提供への献身、市場をリードする社会的安全保障システム、確立されたパートナーシップの成功の実績、卓越したゲストサービス文化、そして従業員の育成への継続的なコミットメントにより、メルコは、日本独自の日本らしさを備えた卓越したIRの開発というビジョンの実現に向けて、日本を支援する強力な立場にあると確信しています」とコメント。
続けて、「新型コロナウィルスの影響で、日本でのプロセスは遅れており、複雑な状況が続いていますが、各地域が再びRFP選定を開始していることから、再び勢いを取り戻しています。私たちは、メルコが強力な価値創造を推進するために、メルコの中核的な強みを活用した適切な機会を追求することを確実にするために、状況を評価しながら、辛抱強く続けていきます」と、難しい状況の中でも日本IRに対して継続的に取り組む姿勢であることを強調した。
2020年の通期の総営業収入は17.3億ドル（約1,838億円）で、前年は57.4億ドル（約6,099億円）だった。2020年の総営業収入の大幅な減少は、主に新型コロナウィルスの流行の結果、一時的なカジノ閉鎖や2020年のインバウンド観光の大幅な減少を招き、すべてのゲーミングセグメントおよび非ゲーミング事業の業績が悪化したことによる。2020年の営業損失は9億4,460万ドル（約1,003億円）で、2019年の営業利益は7億4,770万ドル（約794億円）だった。2020年の調整済みプロパティEBITDAは、1,000万ドル（約10億円）のマイナスであった。2020年の同社の純損失は12.6億ドル（約1,337億円）であり、2019年の同社の純利益は3億7,320万ドル（約396億円）だった。
ホー氏は、同社の今後の開発について、「新型コロナウィルスの影響を受けながらも、メルコはグローバルな開発プログラムを継続しています。マカオでは、スタジオシティの拡張工事が進んでいます。完成後、スタジオシティには約900室の高級ホテルの客室とスイートルーム、世界最大級の屋内外のウォーターパーク、シネプレックス、高級レストラン、最先端のMICEスペースが追加されます。マカオでは、シティ・オブ・ドリームスの施設アップグレード工事が進行中で、全面改装された『ヌワ』の完成が間近に迫っています。ヨーロッパ（キプロス島）では、シティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアンを開発中で、完成時には500室以上の高級ホテル、約1万平方メートルのMICEスペース、野外劇場、ファミリーアドベンチャーパーク、様々な高級レストランや高級小売店を備えたヨーロッパ最大の統合型リゾートになる予定です」と述べた。
一方で、同社は、新型コロナウィルスの流行が、2021年第1四半期も引き続き事業、財務状況、見通しに重大な影響を及ぼす見込みである、としている。スタジオシティ第2期プロジェクトの建設やキプロス島でのシティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアンの建設工事の進捗にも影響を与えており、現段階で、プロジェクトの建設完了には追加の時間が必要になるとの予想も示した。
■関連資料
Melco Announces Unaudited Fourth Quarter 2020 Earnings
メルコ、2020年第4四半期の未発表決算を発表
https://ir.melco-resorts.com/news-releases/news-release-details/melco-announces-unaudited-fourth-quarter-2020-earnings/
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