<IR用語集・基礎知識> カジノライセンス

JaIR編集部

日本のIR整備法(特定複合観光施設区域整備法)の中で中核をなすカジノライセンス(免許)は、ギャンブルの合法化を認める担保として、その透明性を維持するため、ゲーミング(カジノ)に係る厳格な法規制を整備、カジノ管理委員会が監視・管理を行い、マネーロンダリングを防止、反社会的な組織や人物、金の流れを排除するなどの目的で作られている。有効期間3年・更新可。アメリカのネバダ州法とシンガポールのライセンス規制がベンチマークになっている。免許取得に先立ち、カジノ管理委員会は、事業者の社会的信用、反社会的勢力との接点がないこと、犯罪歴がないこと、資金源を含む財政状態、運営・経営能力、経験、法令順守の組織内体制等について審査を実施する。

また、同時に厳格な背面調査も実施される。背面調査は、免許申請者等に対して広範な情報提出を求め、廉潔性や事業運営の健全性等の確保などを調査する。調査対象は、法人の役員や本人だけでなく、配偶者や被扶養者等の親族、仕事上密接な関係を有する者など、カジノ管理委員会が必要と判断したあらゆる関係者について調査される。調査期間は過去一定年数に遡る。