【海外版・6/24~6/30のIR記事まとめ】シンガポールのカジノ再開、シルク破綻のラスベガスではコロナ拡大 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は6月24日(水)~6月30日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=107円、1マカオパタカ=13円換算です。


2020年6月30日(火)
 
【マカオ・香港】香港の検疫 8月7日まで延長
 
Hong Kong quarantine extended to 7 August
https://macaunews.mo/hong-kong-quarantine-extended-to-7-august/

香港政府は本日、中国本土、マカオ、台湾から香港に到着した人の検疫要件を8月7日まで延長すると発表した。中国からの一般旅行者に課せられる制限は7月7日で終了としていたが、8月7日まで1ヶ月延長となった。引き続き14日間の強制検疫を受けることになる。
 
香港政府は、広東省およびマカオ特別行政区の関係当局と相互の健康検査および検疫免除について連絡を取り合う予定。なお、香港と国境を越えた学生や教師、一部の経済活動に従事している者は免除される。
 
 
【マカオ】5月のホテル稼働 宿泊客は90%近く減少

Hotel guests drop nearly 90% in May
https://macaunews.mo/hotel-guests-drop-nearly-90-in-may/
 
統計サービス局 (DSEC)によると、マカオの108軒のホテルとゲストハウスは、5月に11万6000人の宿泊客を記録し、前年比89.9%の減少となった。客室の平均稼働率は前年比77.8ポイント減の12.3%で、検疫措置が継続中のため、先月のマカオではパッケージツアーの訪問者はゼロと報告されている。

 
【マカオ】GGR 6月のゲーミング収入が再び急落予想
 
JUNE GAMING REVENUE TO SHOW ANOTHER DEEP PLUNGE
https://macaudailytimes.com.mo/june-gaming-revenue-to-show-another-deep-plunge.html
 
マカオのカジノの6月の賭博収入(GGR)は3ヶ月連続で90%以上の急落が予想される。
ブルームバーグが7人のアナリストを対象に行った調査によると、6月のゲーミング収入(GGR)は前年比中央値95%減と予想されている。月例データは、7月1日に報告される。
 
6月GGRは、主に少数のプレイヤーによるゲームボリュームの低さに起因する。中国本土政府が出国規制を解除し、中国本土、香港、マカオ政府が検疫規則を解除するまでは、低GGR傾向が続く可能性が高い。

 
2020年6月29日(月)
 
【カナダ】シルク・ド・ソレイユが破産保護を申請、スタッフ3,500人の契約終了

Cirque du Soleil files for bankruptcy protection, terminates 3,500
https://www.reviewjournal.com/entertainment/entertainment-columns/kats/cirque-du-soleil-files-for-bankruptcy-protection-terminates-3500-2064149/

 ラスベガス・ストリップで 20 年以上にわたって活躍してきたシルク・ドゥ・ソレイユが、破産保護を申請した。ラスベガス・ストリップで6つの作品を上演する同社は、モントリオールの本社により母国の会社債権者整理法(CCAA)に基づき債務再編の保護を求める。同社は「Covid-19パンデミックの影響でショーが大幅に中断し、閉鎖を余儀なくされていることに対応するため」であるとプレスリリースで報じた。
 
今回の破産申請により、会社の所有権が確定するまでには数ヶ月、おそらく秋までかかるといわれる。シルクの最高経営責任者(CEO)のダニエル・ラマール氏は「スポンサーからの強力なコミットメントには、影響を受けた従業員、請負業者、重要なパートナーを支援する追加資金も含まれており、これらすべての人々はシルクの復活にとって重要な存在である。私は事業を立て直し、世界中の何百万人ものファンのためにシルク・ドゥ・ソレイユという魔法のようなスペクタクルを再び創造するために、力を合わせていくことを楽しみにしています。」とコメントしている。

■関連記事
シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 会社更生を申請  (JaIR編集部 二上葉子)
https://jair.report/article/359/
 
 
【ラスベガス】ラスベガスのマッカラン空港、5月の旅客数は92%減
 
Las Vegas’ McCarran airport sees 92% passenger dip in May
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/las-vegas-mccarran-airport-sees-92-passenger-dip-in-may-2064661/

ラスベガスのマッカラン国際空港では、5月の旅客数が合計391,712人となり、2020年4月比で157%増、前年比で92%減となった。
 
 
【ラスベガス】シソラック州知事、フェーズ2は7月末まで延長
 
Sisolak extends Phase Two through July
https://www.reviewjournal.com/news/politics-and-government/nevada/sisolak-extends-phase-two-through-july-2064559/
 
29日、ネバダ州シソラック知事はフェーズ2の延長を発表した。ネバダ州によると、3月初旬から6月28日までに報告された約17,900件のCovid-19感染者のうち、6月15日以降の2週間だけで「37%」を占める。これを受けて、7月末まで復旧計画のフェーズ2が維持される。
 
 
【ラスベガス】調理師組合、危険な労働条件を主張 カジノに訴え
 
Las Vegas: Culinary Union to sue casinos alleging hazardous working conditions
http://www.yogonet.com/international/noticias/2020/06/29/53753-las-vegas-culinary-union-to-sue-casinos-alleging-hazardous-working-conditions
 
ネバダ州ストリップ地区やダウンタウン地区のホテルやカジノで働く6万人の労働者を代表するカリナリーユニオンは「職場でCovid-19蔓延から労働者を守る」ために、ラスベガスのカジノの大手企業を相手に訴訟を起こしたと発表した。陽性者を出した場合、労働者を適切に警告、保護、隔離が行われていないとする内容。同組合は、企業が適切な敷地内の消毒を行っていないと主張する。


【ラスベガス】ウィン・ラスベガス ストリップ地区リゾートで初となる ビュッフェを再開
 
Wynn Las Vegas first Strip resort to reopen buffet
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/06/29/53747-wynn-las-vegas-first-strip-resort-to-reopen-buffet
 
ストリップ沿いのホテルとしては初めてビュッフェを再開。この食べ放題サービスでは、新たな安全性の調整を行う。従来のように個人が自分で食べ物を選ぶのではなく、オンラインで予約し2時間以内に望む限り食事を注文することが出来るシステムで、ゲストは携帯電話のアプリから注文出来るため、スピーディーなサービスを提供可能。

 
【アメリカ】連邦取引委員会がエルドラドとシーザーズの合併を受諾
 
U.S. Federal Trade Commission clears Eldorado and Caesars merger
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/06/29/53748-us-federal-trade-commission-clears-eldorado-and-caesars-merger
 
シーザーズ・エンターテインメントは、連邦取引委員会(FTC)がエルドラド・リゾーツとの合併に関する審査を終了させる、同意命令案を受理したと発表した。FTCが受諾したことで、合併に必要なすべての独占禁止法上のクリアランスが満たされたこととなる。シーザーズエンタテインメントCEOトニー・ロディオ氏は、「私たちはシーザーズの合併を完了させることを約束し、これは米国最大のゲーム会社を生み出すと期待されています」と語った。
 
 
【シンガポール】シンガポールのカジノは7月1日再開
 
Singapore casinos to reopen July 1
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/06/29/53756-singapore-casinos-to-reopen-july-1
 
マリーナベイサンズでは、7月1日にカジノが再開となる。「ゴールド以上のステータスを持つサンズリワードクラブ会員、既存の年間課税ホルダーで、70歳未満の顧客」が対象となり、ゲストを少数に絞ってのスタートとなる。
 
リゾート・ワールド・セントーサもカジノと共にテーマパークであるユニバーサル・スタジオ・シンガポールの営業を同日に再開し、その後は週に4日間営業するとしている。
 
■関連記事
シンガポール、7月1日にカジノ再開 (JaIR編集部)
https://jair.report/article/355/
 
 
【ベトナム】ホイアナリゾート内覧会 インバウンド数百人招待 サンシティ
 
Foreign ID people in hundreds at Hoiana preview: Suncity
http://www.ggrasia.com/foreign-id-people-in-hundreds-at-hoiana-preview-suncity/
マカオのジャンケット、アルビン・チャウ氏の管理会社、サンシティ・グループ・ホールディングスは、ホイアナでのリゾート内覧会に「外国籍のパスポート保持者」「数百人のゲスト」を招待したと述べた。正式オープンは来年となる。

GGRAsiaの取材によると、ホイアナは、地元の人々のギャンブルは不可であり、Covid-19によってベトナムへの航空機は今だ再開されていないため、内覧会の対象者は「ベトナムの現地駐在員コミュニティ」とのこと。

 
【シンガポール】リゾート・ワールド・セントーサ拡張にかかる時間的リスク、ツアー回復は2022年予想
 
RWS expansion time risk, tours recovery maybe 2022
http://www.ggrasia.com/rws-expansion-time-risk-tours-recovery-maybe-2022-coo/
 
シンガポールのカジノリゾート「リゾーツ・ワールド・セントーサ」の、拡張工事スケジュールに遅れが生じる見込みにより、観光客の回復は2021年末から2022年になる可能性があると、同リゾートの経営陣がコメントした。当初のリゾートの拡張開発では「2020年から2025年頃の完成を目指して、毎年新しい体験をオープンさせながら段階的に展開していく」予定だった。同社は、作業が開始される前に、Covid-19に起因する再設計が必要になるとしている。
 
 
【韓国】パラダイスシティ 安全性のため、いくつかの非ゲームを再度シャットダウン
 
Paradise City again shuts some non-gaming for virus safety
http://www.ggrasia.com/paradise-city-again-shuts-some-non-gaming-for-virus-safety/
 
パラダイス社とセガサミーHDは韓国の仁川国際空港近くにあるカジノリゾート「パラダイスシティ」について、再開した部分を含む一部の「非ゲーミング施設」を7月1日から「改めて通知があるまで」「一時的に」閉鎖する。閉鎖されるのは、スパ、ワンダーボックス・テーマパーク、ナイトクラブ、レストランを含む「アートパラディゾ」と呼ばれるブティックホテルである。
 
パラダイスシティは、この動きは韓国政府の「検疫プログラムに参加するためだけでなく、Covid-19を減らし、予防する目的である」と述べた。