オシドリ、長崎IRのRFPに向けてアレハンドロ・イエメンジアン氏の役員就任を発表

JaIR編集部

 香港資本のオシドリ・インターナショナル・ホールディングスは、6月9日、アレハンドロ・イエメンジアン氏を新たに非常勤会長及び非常勤取締役として任命すると発表した。同氏は、長崎IRへの参入表明している子会社オシドリ・インターナショナル・デベロップメントのCEOにも就任した。

 オシドリ・インターナショナルHDは、イエメンジアン氏が「日本の長崎で、高級ホテル、カジノ、コンベンション施設、エンターテイメント施設、ショッピング、レストランを含むフルサービスの世界クラスの統合型リゾートプロジェクトを所有、運営するための同社の入札を指揮監督する」と述べた。さらに、この幹部人事は「IRプロジェクトの提案書(RFP)入札プロセスを成功裏に完了させるための戦略を策定し、IRプロジェクトの全体的な運営を管理する」ことを支援すると付け加えた。イエメンジアン氏は、アメリカのホテル、カジノの元最高経営責任者としての経験を生かし、今後、長崎IRプロジェクトを担当する。

©ハウステンボス/J-19501

 現在、64歳のイエメンジアン(別名アレックス・イエメンジアン)氏は、映画スタジオ、ホテル、カジノのトップエグゼクティブとして20年以上の経験があり、2009年から2015年までトロピカーナ・ラスベガス・ホテル・アンド・カジノの共同所有者兼会長兼CEOであった。また、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー社(MGMスタジオ)の取締役を務めたほか、MGMリゾーツ・インターナショナルの取締役を16年間務めた。1990年から1997年までは、トラシンダ社の役員を務め、トラシンダのオーナーでMGM・リゾーツの大株主カーク・カーコリアン氏の右腕として力を発揮した。

 長崎IRのRFCに対しては、オシドリ・インターナショナル・デベロップメントのほか、香港資本のカレント‐ソフィテルマカオ・アットポンテ16&ゲットナイスホールディングス、カジノ・オーストリア・インターナショナルの3社が提出した。長崎の事業者選定スケジュールは、新型コロナウィルスの影響で、募集要項の発表が当初予定の「春」から「春~夏」に変更となったが、現時点でまだ発表はない。

■オシドリ・インターナショナル・ホールディングス プレスリリース(6月9日)
http://www.oshidoriinternational.com/uploads/files/e1/2020060901273.pdf

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