【海外版・3/16~3/22 IR記事まとめ】マカオ再びコロナ規制で観光業界に暗雲、アメリカと東南アジアは規制緩和へ (2/2)

JaIR編集部

2022年3月17日(木)

【ラスベガス】ネバダ州ゲーミング委員会、パンデミック下で開業したリゾート・ワールド・ラスベガス、サーカを賞賛

Nevada Gaming commissioners praise Resorts World and Circa for their success despite opening during pandemic
https://www.cdcgamingreports.com/nevada-gaming-commissioners-praise-resorts-world-and-circa-for-their-success-despite-opening-during-pandemic/

ネバダ州ゲーミング委員会は会合の中で、パンデミック下で開業した施設としてラスベガスのリゾート・ワールド・ラスベガスとサーカ・ラスベガスを賞賛した。

リゾート・ワールド・ラスベガスのスコット・シベラ社長は、「(今年の2月中旬以降、ネバダ州での)マスクの義務付けが解除されてからは、さらに順調だ」と語り、開業にあたる予算の75%をキャッシュフローで補うことができたことを伝えた。同施設の運営を行うマレーシアのゲンティン社の発表によると、同施設は2021年に3億6,200万ドル(約76億円)の収益を上げた。

同カジノは、4月にラスベガス・コンベンション・センター間を結ぶボーリング社の「ラスベガス・ループ(地下トンネル)」の運用を開始する予定で、さらに集客の勢いを増すこと見込んでいるという。また、同施設のゲーミング・キャッシュレス化について、若い世代を中心に採用されており、本格的な導入に向けて「15%」ほどの進捗であるとコメントした。最終的に、88エーカー(35万6,123平方メートル)の敷地内にホテルの客室とコンベンション・スペースを増設し、リゾートを拡大する予定である。
パンデミック下での開業を経てラスベガスの代表的カジノ施設となったリゾート・ワールド・ラスベガス
■Resorts World tunnel to Convention Center opening next month
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/resorts-world-tunnel-to-convention-center-opening-next-month-2547062/


【アメリカ】ニュージャージー州のゲーミング収入は前年比29%増 スポーツ・ベッティングは前月比で減少

New Jersey gaming revenue up 29% amid better weather in February; sports bets drop to $985M
https://www.yogonet.com/international/news/2022/03/17/61828-new-jersey-gaming-revenue-up-29--amid-better-weather-in-february-sports-bets-drop-to--985m

ニュージャージー州のゲーミング規制当局によると主要都市であるアトランティック・シティにある9軒のカジノ施設による年間累計カジノ収入は3億9610万ドル(約479億円)で、3億830万ドル(約373億円)であった前年と比べ28.5%増となった。

同州のストックトン大学、ロイド・レベンソン研究所所長であるボクネビッチ氏は、「(アメリカの)全国的にパンデミック関連の規制がさらに緩和されることで、2022年春にはオペレーターの営業環境がパンデミック前へ戻るという希望も持てる」とコメントしている。

アメリカの中でも特にスポーツ・ベッティングが盛んである同州は、2月のスポーツ・ベッティングの取扱高を9億8560万ドル(約1,193億円)と発表した。過去最高を記録した1月の13.5億ドル(約1,635億円)からは26.9%減少したものの、昨年2月の7億4,300万ドル(約899億円)から32.7%増となった。


【マカオ】ゲーミング・コンセッションを得られなかった場合の企業撤退ルール再検討 マカオ政府

Maybe no concession biz breakup if licence miss: Macau
https://www.ggrasia.com/maybe-no-concession-biz-breakup-if-licence-miss-macau/

マカオ政府は、現在、同市でゲーミング・コンセッションを保有する法人が、新しく設定される権利を獲得できなかった場合に、解散する必要があるという内容の提案について取り下げを検討している。

現在の権利を保有するオペレーターが、既存の非ゲーミング施設を保有する場合にもマカオで会社を解散させる必要があるのか否か議論となっていた。

マカオ立法議会の委員長を務めるチャオ・チャン氏は「法的な規定として、コンセッションは、カジノ事業に従事することを(独占)目的とする企業にのみ与えてきた。しかし、過去20年間、多くの事業者が、ホテル、レストラン、MICEビジネスなど、カジノ以外でも、さまざまなビジネスを行っている」とし、政府は今後、法案の第50条を修正し「(現在のゲーミング)企業が定款を調整し、事業範囲を変更し、非ゲーミング・ビジネスを継続することができるようにする」ことを検討すると述べた。


【マカオ】ジャンケット副代理店はマカオID保有者であることが必要 立法委員会

Junket sub-agents must now have Macau ID says legislator
https://www.ggrasia.com/junket-sub-agents-must-now-have-macau-id-says-legislator/

同市のゲーミング法改正に関する法案を精査している立法議会の委員会の長を務めているチャオ・チャン氏は、副代理店(現地の規制用語で、ジャンケットの「協力者」ともいう)について、マカオIDを持つものである必要があり、そのIDが正しいものであるかを明確にする必要もあるとコメントした。ID所持者とは、通常マカオの永住者であることを意味する。

ジャンケットの運用とライセンス要件は、政府がそれぞれ起草する法律によって別になるだろう、と同氏は報道機関に語っている。立法議会は、この新しいジャンケット法を8月中旬までに承認することを目指している。

新しい法案では、ジャンケットはカジノ・ライセンス保有者に対し、副代理店(協力者)の名前を提出する必要があるとしている。その後、ライセンス保有者はマカオのカジノ規制当局(DICJ)へ該当者の情報を提出するフローとなる。

チャン氏は、マカオIDの新しい条件は「規制」を考慮したものであり、マカオの個人に課される職業税の徴収を確実にするためでもあると述べた。また、マカオの居住者のみを指定することで、「政府は地元の雇用利益を保護したい」とコメントしている。
マカオの新しいジャンケット法は、8月中旬までに承認される見通しだ
■Macau to keep junket commission cap says legislator
https://www.ggrasia.com/macau-likely-to-keep-junket-commission-cap-says-legislator/


2022年3月16日(水)

【アメリカ】マサチューセッツ州2月のカジノGGRは8,600万ドルに、月次と年次で増加

Massachusetts casinos report $86M in GGR for February, monthly and annual growth
https://www.yogonet.com/international/news/2022/03/16/61812-massachusetts-casinos-report--86m-in-ggr-for-february--monthly-and-annual-growth

マサチューセッツ州ゲーミング委員会は、同州にある3軒のカジノ施設であるMGMスプリング・フィールド、アンコール・ボストン・ハーバー、プレインリッジ・パーク・カジノ(PPC)を合わせた、2022年2月ゲーミング総収入が約8,600万ドル(約104億円)となったことを発表した。3軒ともに、前年同期および前月を上回るゲーミング総収入(GGR)を計上した。

ウィンが運営するアンコール・ボストン・ハーバーは、GGRで5,470万ドル(約66億円)を計上し、当月首位となった。MGMスプリング・フィールドは1,990万ドル(約25億円)を計上し、そのうち1,570万ドル(約20億円)がスロット、残りの420万ドル(約5億円)がテーブル・ゲームからの収益となった。

また、同委員会は、それぞれの開業以来、3軒のゲーミング施設からの税金と評価額の合計で約10億ドル(約1,210億円)を徴収したとコメントした。


【マカオ】中国のCovid-19流行により、3月のマカオGGRは半減の見込み
                                                      
Macau GGR expected to halve in March amid mainland China's Covid-19 outbreak
https://www.yogonet.com/international/news/2022/03/16/61825-macau-ggr-expected-to-halve-in-march-amid-mainland-china-39s-covid19-outbreak

投資銀行であるシティ社によると、中国でのパンデミック状況が悪化する中、マカオのゲーミング総収入(GGR)は3月に半減し45億マカオパタカ(約677億円)に落ち込む予想である。この数字は、前月と比較すると、42%減少となる。

また、3月3日から3月9日までのマカオの1日平均出入国者数も減少しており、前週と比較して41%減の3万1,200人となった。


【マカオ】マカオ、隣接する中国の珠海を検疫リストに追加

Macau adds place in neighbouring Zhuhai to quarantine list
https://www.ggrasia.com/macau-adds-place-in-neighbouring-zhuhai-to-quarantine-list/

中国で感染が拡大しているCovid-19の影響を受けて、マカオは、中国からのインバウンド旅行者に検疫規制を課しており、隣接する珠海市も追加した。現在、マカオに最も近い中国の広東省の数カ所と、他の省・地域にも検疫制限が広く適用されている。

マカオの衛生当局によると、マカオへ入国する渡航者はその場所から出発した日から数えて最低7日間、最大14日間、マカオの「指定された施設」で検疫を受けなければならない。

また、珠海市からマカオに入国する者は、24時間以内に発行されたCovid-19検査の陰性証明を提出する必要があることも追加された。

■Macau sets 24-hour Covid test rule for Zhuhai arrivals
https://www.ggrasia.com/macau-sets-24-hour-covid-test-rule-for-zhuhai-arrivals/


<出典サイト>
Review Journal
https://www.reviewjournal.com/

GGRAsia
https://www.ggrasia.com/

yogonet
https://www.yogonet.com/

CDC gaming reports
https://www.cdcgamingreports.com/