【海外版・1/12~1/18 IR記事まとめ】マカオ・ゲーミング法改定案公表、ライセンスは6社原則10年でオペレーターは歓迎 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2022年1月12日(水)~1月18日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=114円、1マカオパタカ=14円換算です。


1月18日(火)

【ラスベガス】オミクロン急増でネバダ州の全郡が再びマスク義務化

All Nevada counties to require masks again amid omicron surge
https://www.8newsnow.com/news/health/coronavirus-health/all-nevada-counties-to-require-masks-again-amid-omicron-surge/

ネバダ州では、Covid-19の感染率が上昇しているとし、ワクチン接種の有無にかかわらずマスク着用を必須とすることを改めて喚起した。ネバダ州では2020年4月から、数カ月の解除された期間を除き、マスクの義務化が行われている。

ネバダ州保健社会福祉省が18日に発表したデータによると、オミクロン株の急増が明らかとなっており、重篤な症状を引き起こしていると伝えている。現地の入院者数は2020年12月の最高記録2,025人に近づきつつあり、現在は州全体で1,872人と報告された。


【マカオ】政府、マカオのカジノ事業者に対し、年GGR目標と最低税額を設定

Macau ops face yearly GGR targets, minimum tax pledge
https://www.ggrasia.com/macau-ops-face-yearly-ggr-targets-minimum-tax-pledge/

マカオ立法会(議会)が新しく提案したゲーミング法案によると、マカオのゲーミング事業者(コンセッショナー)には今後、カジノ総ゲーミング収入(GGR)の年間最低目標がそれぞれ設定される。目標を達成できなかった場合、事業者は当局が見込んでいたゲーミング税の不足分(「プレミアム」と呼ばれる)を支払うことが義務づけられる。

GGR目標は、政府の最高責任者により設定され、各社が1年間に運営することができるゲーミングテーブルとゲーミングマシンの最大数に基づいて算出される。また、各社のテーブルとマシンの上限数も、同様に政府からの派遣員が調査を行い規定する。

マカオのカジノGGRは2021年12月31日までの12カ月間で前年同期比43.7%増となったが、パンデミック前の2019年の数字に比べると79.3%減となった。

■Macau bill plans formal table, slot cap via CE dispatch
https://www.ggrasia.com/macau-bill-plans-formal-table-slot-cap-via-ce-dispatch/


【マカオ】第4四半期のマカオGGR マス・マーケットが74%を占める:政府

Mass market play record 74pct Macau GGR in 4Q: govt
https://www.ggrasia.com/mass-market-play-record-74pct-macau-ggr-in-4q-govt/

マカオのカジノ規制当局であるマカオ・ゲーミング検査調整局(DICJ)が発表したデータによると、マス・マーケット(VIP層と比較した標準的な顧客層)セグメントからの収入は約141億8,000万マカオパタカ(約2,008億円)で、2021年第4四半期(10月から12月)のマカオ全体のカジノ総ゲーミング収入(GGR)のうち74.3%を占めたという。この割合は四半期ベースで過去最高となった。

2019年にマカオの全GGRセグメントの約半分を占めていたVIPバカラ収入は、2021年第4四半期で49億マカオパタカ(約694億円)を下回り、カジノGGRのうち25.7%シェアとなった。通年のVIP(全体の)収入は284.9億マカオパタカ(約4,035億円)で、全体の32.8%近くを占めたが、前年の43.5%からシェアを落とした。


1月17日(月)

【ラスベガス】ラスベガスで「ワールド・オブ・コンクリート(大規模展示会)」開催

World of Concrete opens in Las Vegas
https://www.internationalrentalnews.com/news/world-of-concrete-opens-in-las-vegas/8017496.article

ラスベガスの毎年恒例の展示会の中でも参加者数が多い(2019年は約6万人が来場)、大規模コンベンションである「World of Concrete(コンクリート業界の展示会)」が、1月18日から20日までラスベガス・コンベンション・センターで開催される。昨年はCovid-19パンデミックの影響で6月に延期して現地開催されていた。

今年の参加者数は未だ公表されていないが、野外スペースも含む展示会場には1000社以上の出展が集うとみられ、ラスベガス・レビュー・ジャーナル紙は、「Covid-19の影響にもかかわらず、(ラスベガスの)コンベンション業界の見通しは堅調である」と伝えている。

■Convention industry outlook strong despite COVID-19 obstacles
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/convention-industry-outlook-strong-despite-covid-19-obstacles-2514504/

■World of Concrete organizers prepare for 2022 show
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/world-of-concrete/world-of-concrete-organizers-prepare-for-2022-show-2513586/


【ラスベガス】カジノに仮想空間「メタバース」の技術を取り入れる必要性を訴える「カジノ・eスポーツ・カンファレンス」3月開催

Casino Esport Conference to address the need for casinos to embrace metaverse technologies
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/17/60963-casino-esport-conference-to-address-the-need-for-casinos-to-embrace-metaverse-technologies

2022年3月23日から24日に、ラスベガスで第6回「カジノ・eスポーツ・カンファレンス(CEC)」が開催される。このイベントは、eスポーツ、ビデオゲーム業界をカジノ、映画館、大学、eスポーツプレイヤー、マーケター、開発者、知的財産関連や法律家、サービス提供者など繋ぐ目的のカンファレンスである。

最近、iGaming(オンライン・ゲーミング)に対し法整備を整えるため特別諮問委員会を設置したネバダ州は、eスポーツ産業を拡大しようとしており、専門家は世界的にも同様のベッティング(賭け)は将来的に大きく発展する可能性があると見ている。法律が主な焦点になるという。

また、ビデオゲームを超えた産業の拡大について、主催者のベン・フォックス氏は「メタバース(インターネット上の3次元仮想空間)概念に、どのように体験を創り出すかという議論が進んでいる。メタバースとその利用によって、将来のゲスト達の生活(24時間365日)が繋がれることは、カジノ業界にとってメリットになることを問いたい」とコメントした。

■Casino eSport Conference(CEC)
https://www.casinoesportconf.com/


【アメリカ・ニューヨーク】モバイルスポーツブックのBetMGM、ニューヨーク市場に参入

BetMGM mobile sportsbook joins New York market today
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/17/60960-betmgm-mobile-sportsbook-joins-new-york-market-today

1月17日にBetMGM(MGMリゾーツとエンテイン社の米国合弁会社)は、ニューヨーク州におけるモバイル・スポーツ・ベッティング市場に参入した。シーザーズ・スポーツブック、ドラフトキングス、ファンデュエル、ラッシュ・ストリート・インタラクティブに続いて5社目となる。

BetMGMは、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン・アリーナの公式パートナーとして契約を締結しており、この2万人収容のスポーツアリーナをホームとするNBAニューヨーク・ニックス(プロバスケットボールチーム)やNHLニューヨーク・レンジャーズ(プロアイスホッケーチーム)の 特別コンテンツをゲストへ提供すると伝えている。
マディソン・スクエア・ガーデン・アリーナ(MSG)はニューヨーク・マンハッタン中心地にある

【マカオ】ゲーミング法案発表 マカオのカジノ事業各社、入札に動き

Macau casino ops eye tender as bill details announced
https://www.ggrasia.com/macau-casino-ops-eye-tender-as-bill-details-announced/

GGRAsiaによると、マカオのゲーミングに関する新しい法案の重要な部分が「時宜を得て公開された」ことを、マカオ全6社のカジノ運営会社は歓迎しているという。

各社はプレスリリースで、法案は明確なガイドラインを提供していると評価し、新しい枠組みの下で行われるライセンス再申請プロセスに参加する予定であると述べた。

MGMチャイナは、「歓迎し、支持する」と述べ、「この法案は、全体的な行政手続きとタイムテーブルを含めさまざまな重要な側面に対して詳細を示していて、今後のゲーミング産業が健全で持続可能な発展を維持するのに不可欠な再公募という重要な節目について、明確なロードマップを示した」とコメントした。サンズ・チャイナも、「ゲーミング業界と一般市民からのフィードバックに基づき、変更案について明確なガイドラインが示された」と述べ、「入札を楽しみにしている」と意向を示した。

法案の概要によると、マカオ政府はゲーミング事業者に対し、調査目的で政府関係者を派遣するものの、ゲーミング会社の運営を監視する「代表者」を政府から任命する案は取り下げた。このことが、意見を考慮した提案と評価されているようだ。
現行のコンセッション(カジノ経営権契約、カジノライセンス)は2022年6月26日に期限切れを迎える
■Macau bill plans formal table, slot cap via CE dispatch
https://www.ggrasia.com/macau-bill-plans-formal-table-slot-cap-via-ce-dispatch/