【海外版・11/17~11/23 IR記事まとめ】シカゴ市の都市型カジノ公募 RFP提案内容を公表 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は11月17日(水)~11月23日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=115円、1マカオパタカ=14円換算です。

2021年11月23日(火)

【オーストリア】カジノ・オーストリア社、新CEOにホーランド・カジノの社長であるアーウィン・ヴァン・ランバート氏

Casinos Austria hires Holland Casino boss Erwin van Lambaart as new CEO
https://www.yogonet.com/international/news/2021/11/23/60322-casinos-austria-hires-holland-casino-boss-erwin-van-lambaart-as-new-ceo

カジノ・オーストリア(CA)社の監査役会は、元CEOであるベッティナ・グラッツ・クレムスナー氏の後任として、全会一致でホーランド・カジノ(オランダの国営企業であり、オランダでのゲーミングを法的に独占しており、全国14軒カジノを所有)の社長であるアーウィン・ヴァン・ランバート氏を新CEOに任命した。

プレスリリースによると、この決定は、人事コンサルタントのスペンサー・スチュアート氏の尽力のもと、取締役会が過去数ヶ月にわたって行った「透明性の高い候補者探し」の結果であるという。選考過程では、委員会が厳しい基準に基づいて「国内外の多数の」候補者を選別、検討、評価してきた。

オランダ出身のヴァン・ランバート氏は、現CEOの後任として「国際的に豊富な経験」を持つ候補者として注目されていた。2016年からホーランド・カジノのCEOを務め、事業の再構築プロセスを主導し、オランダにおける重要なプレーヤーとしての地位を確立したという。オランダ国営カジノは、国内で14のカジノ施設に加えてオンライン・ゲーミングも運営している。

カジノ・オーストリアの2大株主(ÖBAG社、SAZKAグループ)の一つであるオーストリア国営企業のÖBAGの取締役、クリスティン・カタスタ氏は、「エルヴィン・ヴァン・ランバート氏を、カジノ・オーストリア社の将来のために、国際的に有名な経営者として迎えることができたことを嬉しく思います」と述べている。

■CASINOS AUSTRIA: SUPERVISORY BOARD UNANIMOUSLY APPOINTS NEW CEO
https://www.casinos.at/company/en/press/press-releases/news-detail/casinos-austria-aufsichtsrat-bestellt-einstimmig-neuen-generaldirektor


2021年11月22日(月)

【アメリカ】シカゴ市は5件のカジノ提案の詳細を発表

Chicago City unveils details for five casino proposals
https://www.yogonet.com/international/news/2021/11/22/60307-chicago-city-unveils-details-for-five-casino-proposals

シカゴ市は、市のカジノ運営に対して提出された5件の提案依頼書(RFP)、競合入札内容を正式に発表した。現在も評価プロセスは継続されており、来年初めに市議会に提出し承認を得る予定だ。

今月初め、バリーズ社は2つの異なる案件に対して2件の提案を提出し、ハードロック社は1件、ラッシュストリートゲーミング社は2つの異なる案件で2件、マネージャーとしてそれぞれ提案書を提出している。

市は、12月16日に公聴会を予定しており、入札者は一般市民に対して計画を発表し、提案に対する質問を受ける予定だ。計画委員会で承認された場合、選ばれた案は市議会のゾーニング委員会で検討された後、市議会全体で投票が行われる。その後、イリノイ州ゲーミング委員会からカジノライセンスの承認を得る必要があり、選ばれた1社の開発者は、施設を建設する間にも、一時的なカジノを設置することができる。

同市の経済・エリア開発担当は、「5つの素晴らしい提案があり、いずれも10億ドル(約1,141億円)以上の価値のある開発である」と述べた。過去にイリノイ州ゲーミング委員会に提出するために作成した2019年のフィージビリティ・スタディによると、シカゴのカジノは市に約2億ドル(約228億円)の年間税収をもたらす見込みだ。
ハードロック社による17億ドル(約1,940億円)規模のプロジェクト提案イメージ図

【マカオ】グランプリ開催でマカオの観光客数が1日35,000人を突破

Grand Prix build up aided Macau to 35k visits per day: govt
https://www.ggrasia.com/grand-prix-build-up-aided-macau-to-35k-visits-per-day-govt/

マカオ政府観光局(MGTO)の発表によると、マカオの11月19日の観光客数は35,525人で、9月下旬にCovid-19の感染者が報告されて以来では最高値を記録した。週末に開催されたマカオ・グランプリ(カーレース)の盛り上がりが数字を後押ししたとコメントしている。マカオ・グランプリは、11月19日から21日まで開催された。

11月12日から11月18日までの1日平均は26,655人で、先月に比べて150.9%増となった。10月の1日平均の入国者数は10,622人であった。同局によると、マカオではCovid-19対策として実施されていた渡航制限が緩和されたため、マカオのインバウンド観光客数はやや回復傾向にあるという。また、マカオ・グランプリや、12月5日までの期間で開催されているマカオ・フード・フェスティバルなど、一連のイベントが観光客数を押し上げているとコメントした。

マカオの最新の1日あたりの観光客数は、パンデミック前のパフォーマンスを大きく下回っている。2019年11月のマカオの観光客数は290万人で、1日平均は9万7,000人を超えていた。

11月12日にマカオ観光産業マスタープランの見直しの一環として観光局は年間総観光客数が2019年のボリュームに戻るのは2025年になってからかもしれないと言及している。


2021年11月19日(金)

【ラスベガス】リゾート・ワールド、来週より21ドルの有料パーキングを導入

Resorts World to implement $21 valet parking fee next week
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/resorts-world-to-implement-21-valet-parking-fee-next-week-2482728/

アメリカの祝日である感謝祭を前に、リゾート・ワールド・ラスベガスは係員付き駐車サービスの駐車場料金を設定する。料金は24時間あたり21ドル(約2,400円)となる。このような動向は、特に最近の休日のラスベガスにおけるビジネス産業が回復していることも示している。リゾート・ワールド・ラスベガスはオープンしてから5ヶ月間、駐車料金の設定を行っていなかった。今後は、セルフパーキング部分のみ無料のままになる予定だ。

■So long, free valet parking at Resorts World
https://www.8newsnow.com/news/local-news/so-long-free-valet-parking-at-resorts-world/


【アメリカ】シーザーズ社、BetMGM社が参加 マディソン・スクエア・ガーデンとニューヨークのスポーツチームのオフィシャル・パートナーに

Caesars joins BetMGM as Madison Square Garden and NY sports franchises' official partners
https://www.yogonet.com/international/news/2021/11/19/60288-caesars-joins-betmgm-as-madison-square-garden-and-ny-sports-franchises-39-official-partners

ニューヨークでモバイルスポーツベッティングを開始するために選ばれたライセンス事業者の一つとなったシーザーズ社の運営するシーザーズ・スポーツブックは、NBAのニューヨーク・ニックス(全米プロバスケットボール協会のチーム)、NHLのニューヨーク・レンジャーズ(全米プロアイスホッケーチーム)及び、マディソン・スクエア・ガーデン・アリーナ(マンハッタン地区のアリーナ)、MSGネットワーク(主にスポーツおよびエンターテインメントの放送ネットワーク)の公式スポーツベッティングパートナー契約を発表した。これは、今月初めにBetMGMが発表したものと同様の契約となる。

シーザーズ・スポーツブックは、マディソン・スクエア・ガーデン内にブランド化したスペースを設け、ニックス戦とレンジャーズ戦のすべての試合でベッティング・サービスを提供する。

また、マディソン・スクエア・ガーデンの外側や、ニューヨーク市内に今年開業したばかりの新たな駅舎「モイニハン・トレイン・ホール」のデジタルサイネージにも、シーザーズ・スポーツブックのブランディングが表示され、毎日通り過ぎる何百万人もの人々の目に触れることになるという。
ニューヨーク市マンハッタン地区の複合アリーナ施設、マディソン・スクエア・ガーデン
■Nine major operators cleared to debut New York mobile sports betting
https://www.yogonet.com/international/news/2021/11/09/60119-nine-major-operators-cleared-to-debut-new-york-mobile-sports-betting


【韓国】済州ドリームタワーカジノ 第3四半期の売上高は1,000万ドル(約11億円)

Jeju Dream Tower casino US$10mln revenue in 3Q
https://www.ggrasia.com/jeju-dream-tower-casino-us10mln-revenue-in-3q/

済州ドリームタワー・コンプレックスの運営者であるロッテツアー・デベロップメント社の報告によると、6月11日にカジノ施設をオープンした済州ドリームタワーの第3四半期(9月30日までの3ヶ月間)は、123億ウォン(約11億円)のゲーミング収益を記録した。カジノの純売上高(リベートと手数料を差し引いた後の売上高)は、82億ウォン(約7.9億円)であった。第3四半期のゲーミング収益のうち、43億ウォン(約4億円)は、VIPセグメントからのものであり、マステーブルプレイからは80億ウォン(約7.7億円)であったという。

同施設のプロモーターによると、第3四半期中、同施設のカジノは1日平均で「約250人」の訪問者があったという。今後、11月29日にフェーズ2として、グランドハイアット済州ホテルには現在の750室に加えて、客室850室が増設となるため更なる更新を目指している。