【海外版・5/12~5/18 IR記事まとめ】ラスベガス・カジノはフル稼働&マスク撤廃も モヒガン、ギャラクシーの四半期報告 (1/2)

JaIR編集部

JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は5月12日(水)~5月18日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=109円、1マカオパタカ=13円換算です。

2021年5月18日(火)

【ニューヨーク】ニューヨーク州のカジノ・ゲーミング施設キャパシティ50%に拡大

New York casinos and gaming facilities increase capacity to 50%
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/18/57646-new-york-casinos-and-gaming-facilities-increase-capacity-to-50por_ciento

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、5月15日より州内20か所のカジノやゲーミング施設、競馬場のなどの特定の事業者施設の容量キャパシティを25%から50%の稼働率にすることを許可した。市内のオフィスの収容人数は50%から75%に、ニューヨーク市以外のジムは33%から50%となっている。


【マカオ】マカオのカジノライセンス許可を少なくとも1年延長 SJM CEO談

Extend Macau casino permits at least a year: SJM CEO
https://www.ggrasia.com/extend-macau-casino-permits-at-least-a-year-sjm-ceo/

マカオのオペレーターであるSJM ホールディングスのCEOであるアンブロース・ソー氏が、マカオ政府に対し、現在の6つのゲーミング・コンセッションの期間を「少なくとも1年間」延長し、世界経済がCovid-19によるパンデミックから回復したときに、ゲーミング・ライセンス権の新たな公開入札を行うことを検討すべきだと述べた。6つのゲーミング・コンセッションは、マカオのゲーミング法で認められている限定的な延長を当局が認めない限り、2022年6月に失効する予定である。

同氏はマカオの事業者にとっては、Covid-19から「財務的に回復」することができ、「マカオの経済には影響しない」とし、政府としても新たな公開入札の基準を決めるための「時間」も確保できると説明し、マカオ政府が新しい入札プロセスを現状で開始した場合は、海外の入札者にとって「不公平」であることも示唆した。

マカオのゲーミング・ライセンス権入札は公平性も一つのテーマとなっている

【マカオ】MGMチャイナ、7億5,000万ドル(約819億円)のシニア・ノートを地元取引所へ上場

MGM China announces listing of US$750 mln senior notes on local exchange
https://www.macaubusiness.com/mgm-china-announces-listing-of-us750-mln-senior-notes-on-local-exchange/

ゲーミングオペレーターのMGMチャイナは7億5,000万ドル(約819億円)の優先債券を、香港とマカオの金融取引所を通じて上場させたことを発表した。この債券は香港証券取引所に上場されていたが、今回、重和(マカオ)金融資産取引所(MOX)に上場した形となる。中国銀行マカオ支店が今回の取引の二重上場代理人となった。

中国の国有コングロマリットであるナム・クオン・グループが2018年にマカオで設立したMOXは、債券の発行、上場、登録、カストディ(証券の保管業務)、取引、決済のサービスを提供する同地域初の金融機関である。

MGMチャイナの社長兼最高戦略・財務責任者のケネス・フェン氏は今回の上場について「中国の第14次5ヵ年計画の始まり」であるとし「中国の第14次5ヵ年計画がスタートした今、マカオは中央政府の全面的な支援のもと、近代的な金融産業を発展させる準備が整った。当社は、マカオの観光・レジャー企業の中核として、政府の方向性を支持し、マカオの金融業界の成功に貢献することを誓います」とコメントをしている。

■MGM China senior notes now also listed on Macau market
https://www.ggrasia.com/mgm-china-senior-notes-now-also-listed-on-macao-market/



2021年5月17日(月)

【アメリカ】ハードロック・カジノ・ノーザンインディアナ、正式オープン

Hard Rock Casino Northern Indiana in Gary officially opens
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/17/57635-hard-rock-casino-northern-indiana-in-gary-officially-opens

インディアナ州に、新しいハードロック・カジノがオープンした。2020年1月に着工し3億ドル(約327億円)を投じたこの施設には、約1,600台のスロットマシンと80種類のテーブルゲームを備えたカジノ、「ハードロックカフェ」を含む、5つのレストラン、1,954席の「ハードロックライブ」、スポーツブックやギフトショップなどが併設される。

この新しいカジノは、スペクタクル・ゲイリー社が所有している。この企業は、株式非公開の関連会社スペクタクル・エンターテインメントと、フロリダ州セミノール族の事業会社であるハードロック・インターナショナルとのパートナーシップで成り立つ。ハードロック社がカジノ運営を行う。


【アメリカ・日本】ソニーが独自のeSportsベッティング・プラットフォームの特許を取得

Sony patents its own eSports betting platform
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/17/57637-sony-patents-its-own-esports-betting-platform

ソニーは、自社のゲーム機器、PlayStationユーザーがオンラインのeSportsイベントにベッティングを行うことができる、ベッティング・システムの特許出願をしている。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント社が5月13日に出願した「E-Sports Betting Platform」という特許は、理論的には、格闘ゲーム大会「EVO」で行われるようなeSportsゲームのライブ・マッチ・ベッティングを可能にするという。すでに2019年に出願されていたが、今月公開されたものはユーザーが通貨(ビットコインを含む)や、デジタル・アイテムを賭けることができ、機械学習によってオッズ(賭け)が決定されるシステムが追記されているという。


【マカオ】マカオのカジノ運営会社ギャラクシー、横浜のRFP(提案依頼)に参加せず

Casino op Galaxy not to join current RFP for Yokohama
https://www.ggrasia.com/casino-op-galaxy-not-to-join-current-rfp-for-yokohama/

マカオのカジノ運営会社であるギャラクシー・エンターテインメントは、日本の横浜市の募集する提案依頼(RFP)プロセスに「参加しない」決定したと発表した。同社は「日本における統合型リゾート(IR)のライセンス取得には引き続き関心がある」と述べている。ギャラクシー・エンターテインメントは同社が出資しているモナコ公国のモンテカルロ・ソシエテ・デ・バン・ド・メール社とともに、数年前から日本政府および「横浜を含む」地域社会と「積極的に話し合いを進めてきた」と述べていた。

また、マカオにおいては同社の旗艦店である、カジノリゾート「ギャラクシー・マカオ」の拡大を目指しており、ゲストルーム全室をラッフルズブランドとする「Raffles at Galaxy Macau」を 「2021年後半または2022年前半」にオープンすることを目標にしている。

■Yokohama RFP application window closes with Galaxy out
https://www.ggrasia.com/yokohama-rfp-application-window-closes-with-galaxy-out/

■関連記事 ギャラクシーが横浜IRへの参加見送りを発表(JaIR編集部)
https://jair.report/article/641/


2021年5月14日(金)

【ラスベガス】ネバダ州カジノでマスクポリシーを撤廃も

Nevada casinos cleared to decide on their own mask policies
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/14/57621-nevada-casinos-cleared-to-decide-on-their-own-mask-policies

ネバダ州ゲーミングコントロール委員会(NGCB)は、カジノが独自のマスクポリシーを決定できるようになると発表した。それに伴い、ウィン・リゾーツは、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の最新のガイダンスを参照した上で、ワクチンを2回接種完了したゲストに対してはマスクを不要とし、マスクポリシーを更新した。

NGCBは、ワクチン接種したゲストとワクチン接種していないゲストのために、CDCの指針を示した案内を設置することをカジノに勧めている。

■New mask rules for casinos, hotels, groceries 
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/new-mask-rules-for-casinos-hotels-groceries-2354982/


【アメリカ】モヒガン(MGE)は1月から3月売上高11.5%減

Mohegan sees 11.5% revenue decline in first three months of the year
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/14/57617-mohegan-sees-115por_ciento-revenue-decline-in-first-three-months-of-the-year

モヒガン・ゲーミング&エンターテイメントは2021年、第2四半期の純収益が2億7,860万ドル(約304億円)となったことを報告した。

モヒガン・サン・カジノの当四半期の純収益は1億8,900万ドル(約206億円)で、前年同期の1億8,230万ドルから(約199億円)増加、2019年の同四半期と比較して20.7%減となった。

また、ゲーミング収入が17%増の1億4,600万ドル(約159億円)となり、四半期のノンゲーミング収入は大幅に減少した。今後、NFL(プロのアメリカンフットボール)のリーグ戦に合わせてオンライン・ゲーミングとスポーツ・ベッティングを開始するとしている。