【海外版・2/3~2/9 IR記事まとめ】マカオ市場は中国春節に期待感 ウィン、ゲンティンが決算報告 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2月3日(水)~2月9日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=104円、1マカオパタカ=13円換算です。


2021年2月9日(火)

【ラスベガス】ラスベガス観光局(LVCVA)地役権でリゾート・ワールドと、テスラ社充電ステーションへ接続可に

LVCVA easements to enable link to Resorts World, charging station
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/lvcva-easements-to-enable-link-to-resorts-world-charging-station-2276972/

ラスベガス観光局(LVCVA)の理事会は、ゲンティン社が建設中であるリゾート・ワールド・ラスベガスと、ラスベガス・コンベンションセンターを結ぶトンネル建設を確固たるものにする地役権契約を承認した。理事会はまた、ボーリング社のコンベンションセンター・ループ地下システムで使用されるテスラ車の充電ステーション用の変圧器を設置するNVエナジー社の地役権も許可した。

この承認により2021年中頃に開業予定のリゾート・ワールドから、ボーリング社のメイントンネルへ接続する建設工事が可能となる。
 
巨大なLEDスクリーンが特徴的なリゾート・ワールド・ラスベガスは今年開業予定だ


【アメリカ】スーパーボウルのNJ州スポーツベッティング参加は昨年の2倍以上

NJ sports betting handle on Super Bowl more than doubles from last year
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/09/56405-nj-sports-betting-handle-on-super-bowl-more-than-doubles-from-last-year

ニュージャージー州賭博執行部からの速報データによると、州の第55回スーパーボウル(Super Bowl LV)のスポーツベッティングは、昨年の試合の2倍以上に増加した。「スーパーボウル」は、NFLのチャンピオンチームを決める優勝決定戦で、アメリカ最大級のスポーツイベントである。今年は2月7日に開催された。

今年の同州のスーパーボウルにおける賭け金は合計約1億1,740万ドル(約122.7億円)で、賞金を差し引き1,130万ドル(約11.8億円)の収益となった。速報値には、ニュージャージー州にある12軒のスポーツブックと、21サイトのスポーツベッティング・モバイルアプリ利用が含まれている。

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急拡大するアメリカのスポーツベッティング最前線、スーパーボウルの熱狂(JaIR 二上葉子)
https://jair.report/article/573/


【マレーシア】ゲンティン・シンガポール 2020年の利益90%減、ゲーミング部利益は半減

GEN Singapore 2020 profit down 90pct, gaming rev halved
http://www.ggrasia.com/gen-singapore-2020-profit-down-90pct-gaming-rev-halved/

カジノ運営会社のゲンティン・シンガポールは、四半期報告において、2020年通年の純利益が6920万シンガポールドル(約54.5億円)で、前年比89.9%減と報告した。同社によると、シンガポールでリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)IR複合施設を2010年にオープンして以来、グループの「最悪の財務パフォーマンス」だったという。

2020年通年のゲーミング収入は、前年比56.7%減の7億80万シンガポールドル(約553億円)、非ゲーミング収入は、前年比65.1%減の2億9,940万シンガポールドル(約236億円)となった。

なお、ゲンティン・シンガポールは、日本のカジノライセンスの候補者であることを宣言している。今回の報告でも、「我々は、統合型リゾート(IR)の開発のための正式な入札プロセスを開始するために横浜市によって取られた動きによって励まされている」と言及、「私たちは独自性がある、サステナブル企業であり、強力な地元のパートナーシップに支えられたワールドクラスのIRデスティネーションの創造という、私たちのビジョンにコミットし続けています。私たちは、このプロセスにおいて、関連するステークホルダーとの関わりを継続していきます」と改めて意欲をコメントした。


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ゲンティン・シンガポール20年通期利益は90%減も下半期は回復、横浜IR入札に強い意思(JaIR編集部)
https://jair.report/article/575/


【韓国】韓国カジノオペレーター グレートコリアレジャー社 パンデミック禍の損失

S. Korea casino op GKL has 2020 loss amid pandemic
http://www.ggrasia.com/s-korea-casino-op-gkl-has-2020-loss-amid-pandemic/

グレートコリアレジャー社は2020年の売上高が前年同期比62.4%減となる、1,844.6億ウォン(約174億円)、また643.3億ウォン(約60億円)近くの「損失」を計上したと報告した。

MICE施設のCOEX内にある同社のカジノ「江南COEX」と、ソウルの江北ヒルトン「セブンラック」の運営は11月24日から、釜山ロッテカジノは12月1日から、いずれも現在のところ2月15日まで一時閉鎖を行っている。


2021年2月8日(月)

【ラスベガス】MGMリゾーツ社 FORTUNE誌2021年世界で最も称賛される企業リストにランクイン

MGM Resorts on FORTUNE's 2021 list of the World's Most Admired Companies
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/08/56377-mgm-resorts-on-fortunes-2021-list-of-the-worlds-most-admired-companies

MGM リゾーツ・インターナショナルは、FORTUNE(ニューヨーク州を拠点とするビジネス誌)の「世界で最も称賛される企業2021年リスト」に選出されたことを発表した。企業の評判の分析において決定版とされるこの調査では、ホテル、カジノ、リゾートのカテゴリーでMGMリゾーツが世界で最も評価されている企業にランク付けされた。

MGMリゾーツ・インターナショナルのCEO兼社長ビル・ホーンバックル氏は「ホスピタリティとエンターテインメントビジネスの長年のリーダーとして、世界をより良い場所にするために努力している私たちは、社会的影響と持続可能性の義務、ブランドの評価を真剣に受け止めています」とコメントしている。

■FORTUNE TOP500
https://fortune.com/company/mgm-resorts-international/fortune500/


【ラスベガス】ウィン・リゾーツが550万株の普通株式の募集を発表

Wynn Resorts announces 5.5M share offering of common stock
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/08/56382-wynn-resorts-announces-55m-share-offering-of-common-stock

ウィン・リゾーツは、普通株式550万株の新規公募を開始したことを発表した。今回の募集による純収益は、企業としての一般的な目的に使用することを見込んでいるとコメントしている。


【マカオ】一部のマカオセクターは春節に明るい見通し

Some Macau casino sector execs upbeat on CNY outlook
http://www.ggrasia.com/some-macau-casino-sector-execs-upbeat-on-cny-outlook/

一部のマカオのカジノオペレーターの上級管理職は、2月11日から始まる1週間の中国の旧正月(CNY)による影響についてやや楽観的である。

SJM ホールディングス最高経営責任者であるアンブローズ・ソー氏は、香港経済ジャーナルに「(春節の期間の)1日あたりのゲーム収益について3億マカオパタカ(約39億円)の達成は依然として可能性が高い」と述べた。4億マカオパタカ(約52億円)に達することは、「非常に難しいと思う」と付け加えた。

ウィン・マカオ社長のイアン・コクラン氏によると「中国の旧正月期間の取引は、おそらくクリスマスや、西欧の正月期間よりも、10月にあった中国の秋のGWの状況に似てくるだろう」とコメントしている。

サンズ・チャイナも、1月中旬、中国政府により春節の渡航を控える喚起がされて以降、ホテルの予約の「キャンセルが増加」していることを認めたものの、本土の観光客から新しい予約を受けている状況だと語った。

 
2月11日からの旧正月にマカオのカジノオペレーターも期待を寄せる