【海外版・2/3~2/9 IR記事まとめ】マカオ市場は中国春節に期待感 ウィン、ゲンティンが決算報告 (2/2)

JaIR編集部


2021年2月5日(金)

【ラスベガス】ウィンの第4四半期の営業収益は58%減、マカオでは回復の兆し

Wynn's operating revenues down 58% in Q4, recovery signs seen in Macau
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/05/56366-wynns-operating-revenues-down-58por_ciento-in-q4-recovery-signs-seen-in-macau

ウイン・リゾーツは第4四半期と2020年の大幅な純損失を報告した。

2020年第4四半期の営業収益は6億6,600万ドル(約690億円)で、2019年同時期と比較して58.5%の減少となった。また、20億9,600万ドル(約2,192億円)の収益に対して、23億2,700万ドル(約2,434億円)の「純損失」を報告した。2019年は、66億1100万ドル(約6,914億円)の収益で、1億2300万ドル(約128億円)の「純利益」を報告していた。

ウィン・リゾーツのマット・マドックス最高経営責任者(CEO)は、「パンデミックからの回復への道を歩み続ける中で、過去数ヶ月間に各施設で達成した進歩には励まされる。マカオでは、訪問制限が徐々に慎重に緩和されたことで、第4四半期にはプレミアムマス事業が特に好調で、調整後物件EBITDAの収益性を回復させることができた。米国では、ウイン・ラスベガスとアンコール・ボストン・ハーバーの両事業は、業界をリードするサービスの提供を継続する一方でコストを重視し、回復した」とコメントした。

また、今月、ウィンは1日に5,000~7,000件の検査を処理できるCovid-19検査ラボを開設する。同社によると、このラボでは予防接種センターと、顧客に「健康パスポート」を与える機能を設置するという。マドックス氏は、これは現在のグループを維持し、より多くのゲストを引き付けるために、ウィン・リゾーツにとって今後の利点になると述べた。

今後の展望としては、「開発面では、当社のWynnBet(オンラインゲーミングとスポーツベッティングアプリ)は、コロラド州とミシガン州での立ち上げが成功した後、現在3つの州で利用可能となっており、今後数ヶ月の間にも州追加のローンチを計画している」とオンライン部門を推進する意思を述べた。


【ラスベガス】リゾート・ワールドの採用発表後、85,000人の応募が殺到

85K applications roll in after Resorts World announced it was hiring
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/85k-applications-roll-in-after-resorts-world-announced-it-was-hiring-2274444/

リゾート・ワールド・ラスベガスは、昨年11月より6,000人の新規雇用の募集を発表しており、その応募者数が85,000人に上っているという。

リゾート・ワールド・ラスベガス社長であるスコット・シベラ氏は、同社は応募者数の多さに「圧倒されている」と語り、「(私たちにとって)最も困難な部分は、才能のある応募者の信じられないほどの票の中から選択しなければいけない事だ」、「応募者の多さは、パンデミックの中で私たちの街がどれだけ深い影響を受けているかを示している」と述べた。また、ラスベガスの回復に貢献したいと考えており、人々が仕事に復帰できることを嬉しく思っているとコメントしている。


【ラスベガス】大規模なラスベガス施設、ワクチンセンターに有力視

Large Las Vegas venues eyed for vaccination sites
https://www.reviewjournal.com/local/local-las-vegas/large-las-vegas-venues-eyed-for-vaccination-sites-2273907/

ネバダ州Covid-19対応・復興タスクフォースの議長であるジム・ムーレン氏(MGMの元会長兼CEO)は、アリーナや他の会場の提供について「我々ができることは何でもする」と支援を表明しているが、議論が行動につながるかどうかはまだ明らかではない、と述べている。T-Mobileアリーナとアレジアント・スタジアムを含む大規模なラスベガスの会場は、ネバダ州のワクチン配布をスピードアップするために、Covid-19ワクチン接種場所として考慮されている。

ウィン・リゾーツは先月、アンコールのコンベンションスペースを大学医療センターが運営する予防接種センターに代わり運用を始めている。

 
ワクチン接種センターとしてMICE施設を提供したアンコール・アット・ウィン・ラスベガス


【マカオ】マカオのホテル客室数 今後25%増加する

Macau’s hotel room inventory to increase by one-quarter
http://www.ggrasia.com/macaus-hotel-room-inventory-to-increase-by-one-quarter/

マカオのホテルの客室数は、今後数年間で少なくとも25%増加すると見られている。

マカオ政府の土地公務運輸局(Land, Public Works and Transport Bureau)の最新データによると、昨年の第4四半期時点で建設中のホテルプロジェクトが17件あり、今後8,607室の新しい客室を提供することになるという。建設中の新規ホテルのキャパシティの大部分はコタイのカジノリゾートに関連していて、ギャラクシー・エンターテインメントや、メルコがMICE開発やカジノ施設の拡張工事をはじめ、さらに増加傾向もみられる。なお、データには各ホテルプロジェクトの完成予定日は示されていない。


【マカオ】タク・チュングループは、ロンドナー・マカオにVIPクラブをオープン予定

Tak Chun says launching new Londoner Macao VIP club
http://www.ggrasia.com/tak-chun-says-launching-new-londoner-macao-vip-club/

マカオのジャンケット投資家であるタク・チュングループは、サンズ・チャイナの新施設ロンドナー・マカオで「新しい」VIPゲーミング・クラブを開設する予定で、グループ名を冠した施設となることを語った。ロンドナー・マカオの全体は、2021年にかけて段階的に完成する予定とされている。


2021年2月4日(木)

【マレーシア】リゾート・ワールド・ゲンティンの閉鎖は2月18日まで延長

Resorts World Genting closure extended until Feb 18
http://www.ggrasia.com/resorts-world-genting-closure-extended-until-feb-18/

マレーシア政府は、ほぼ全国的な移動規制命令を2月18日まで延長すると発表した。これに伴い、リゾート・ワールド・ゲンティン(RWG)も1月22日からの閉鎖を引き続き実施することを発表した。

マレーシアは現在、Covid-19の新規症例の急増に直面している。保健省によると、3日には一日の新規感染者数が4,284人となった。


【日本】コナミのゲーム事業が4月-12月期の赤字を計上

Konami gaming segment posts loss for Apr-Dec period
http://www.ggrasia.com/konami-gaming-segment-posts-loss-for-apr-dec-period/

コナミホールディングスは昨年12月31日までの9ヶ月間のゲーム・システム部門(カジノ機器を含む)のセグメントについて14.9億円の損失を報告した。2019年の同期間の利益が24.2億円であったのに対し、大幅な損失となった。

この業績はセグメント収益が2019年12月末までの9ヶ月間で、229.8億円から117.5億円と、前年同期比48.8%減少したことによるものだと同社は付け加えた。

日本のエンターテイメントコングロマリットのゲーミング&システム部門は、カジノスロットマシンやカジノフロア管理システムの供給などを行っている。カジノゲーミング事業では、Konami Gaming, Inc. (ラスベガス) 、Konami Australia Pty Ltd (シドニー)を通じ、海外で事業を展開している。


【日本】ウィン、横浜を見送るも日本への関心を再表明

Wynn restates Japan interest, despite not chasing Yokohama
http://www.ggrasia.com/wynn-restates-japan-interest-despite-not-chasing-yokohama/

GGRAによると、ウィン・リゾーツが日本のIR事業について言及した。このインタビューはラスベガスジャーナル紙によるメール取材で行ったものとされている。

ウィン・リゾーツ社のCEOマドックス氏は、インタビューの中で、日本の横浜IRへのRFP見送りについて、「ウィン・リゾーツは日本の統合型リゾートの状況を注視しており、日本を強力な潜在市場と見なしている」、「ウィンが同国でのIR展開を積極的に追求していることに変わりはありません」、「COVID-19後の国際的なIR市場についてはまだ明確になっておらず、また、これまで我々が提出してきた計画を有意義に更新し、横浜市の書類に必要な項目を完成させる(判断)に、決定打となるような国の明確な基本方針もないため、横浜市によるRFP提案プロセスには参加しません」とコメントした。


2021年2月3日(水)

【ラスベガス】シーザーズ・パレス・ラスベガスが「スタディアバー」を紹介

Caesars Palace Las Vegas to introduce Stadia Bar
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/03/56333-caesars-palace-las-vegas-to-introduce-stadia-bar

シーザーズ・パレス・ラスベガスでのスポーツ観戦の新施設として「スタディアバー」を、この春オープンさせる。一般的なスポーツ観戦施設と比べて、スタディアは、アメニティが豪華で、大型スクリーンを多数併設しており、高級向けの酒類を提供するなど、少人数向けかつ、プレミアム向きなスポーツ観戦体験を提供するコンセプトになるという。


【アメリカ】スポーツベッティング会社 米国の広告費で前年比82%増加

Sports betting firms increase U.S. ad spend by 82 percent YoY
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/03/56339-sports-betting-firms-increase-us-ad-spend-by-82-percent-yoy

メディア関連のマーケティング・調査会社MediaRadarは、2020年6月中旬以降、スポーツベッティング会社が米国の広告費を前年比で82%増加させたことを発表した。この数字は、この業界の広告が非常に集中していることも示している。過去12か月の業界全体の広告費全体の94%をギャンブルブランドのトップ10が占めた。この10社のうち、FanDuel、Bet365、DraftKingsは、その期間において2億ドル(約210億円)以上をマーケティングに費やしており、全体の90%以上を占めた。


【マカオ】マカオのゲーム規制当局の新しい副官に元犯罪捜査官

Macau gaming regulator new deputy was crime investigator
http://www.ggrasia.com/macau-gaming-regulator-new-deputy-was-crime-investigator/

マカオ政府は、市の司法警察の元犯罪捜査官であったリオ・チ・チョン氏を、マカオ市のカジノ規制当局(DICJ)の新しい副所長に任命した。彼の新しい役割では、情報技術を使用してゲーム規制当局の業務を「最適化」するために、DICJディレクターを「完全にサポート」するとリリースされている。


【韓国】パラダイス社 1月のカジノ売上高は、前月比36%減

Paradise Co January casino sales down 36pct m-o-m
http://www.ggrasia.com/paradise-co-january-casino-sales-down-36pct-m-o-m/

韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社は、1月の売上高が前月比で36.2%減少したと発表した。前年同月比では61.8%減となる。1月のカジノ収入は272.8億ウォン(約26億円)で、12月の427.7億ウォン(約40億円)より減少、パンデミック以前の2020年1月の714億ウォン(約67億円)より大きな減少となった。なお、パラダイスカジノ・ウォーカーヒルは、Covid-19対策として12月15日から閉鎖されていたが、1月4日に再開している。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

FORTUNE
https://fortune.com/