【海外版・1/27~2/2 IR記事まとめ】米国ゲーミング協会はバイデン政権に期待、マカオ優先接種者にカジノディーラー (2/2)

JaIR編集部

 
2021年1月28日(木)
 
【ラスベガス】ラスベガス・サンズ、第4四半期の純収益が67.3%減

Las Vegas Sands sees 67.3 percent drop in net revenue in Q4
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/28/56245-las-vegas-sands-sees-673-percent-drop-in-net-revenue-in-q4
 
コンベンション型の統合型リゾートの開発・運営会社であるラスベガス・サンズは、先日死去した創業者シェルドン・G・アデルソン氏を引き続き悼みつつ、2020年12月31日に終了した四半期の決算を報告した。
 
同社は純収益を11.5億ドル(約1,208億円)、前年同期比67.3%の減となったことを発表した。営業損失は2億1,100万ドル(約221億円)で、前年同期は9億3,400万ドル(約981億円)であった。また、2020年第4四半期は、2019年第4四半期の「純利益」が7億8,300万ドル(約822億円)であったのに対し、3億7,600万ドル(約395億円)の「純損失」となった。連結調整済み不動産EBITDAは、前年同期の13.9億ドル(約1,460億)円に対し、1.41億ドル(約148億円)だった。
 
最高経営責任者(CEO)ゴールドスタイン氏はCovid-19パンデミックからの回復プロセスは、マカオとシンガポールの両方で進行していることを強調し、「復興が続く中での当社の最大の優先事項は、当社のチームメンバーをサポートし、マカオ、シンガポール、ラスベガスの各地域コミュニティで支援を必要としている人々を支援することである。当社は、市場全体の旅行・観光支出の最終的な回復について、引き続き楽観的な見方をしている。また、当社の財務力は、以前に発表したマカオとシンガポールでの資本支出プログラムと、新たな市場での成長機会の追求をサポートする」とコメントした。
  
■ラスベガス・サンズ4Q報告 – リンク
https://www.prnewswire.com/news-releases/las-vegas-sands-reports-fourth-quarter-2020-results-301216630.html
 
■Sands China EBITDA break even 4Q, virus threatens recovery
http://www.ggrasia.com/sands-china-ebitda-break-even-4q-virus-threatens-recovery/
 
 
【アメリカ】AGA、ゲーミング業界のパンデミックからの回復を加速させることに注力

AGA focused on accelerating gaming industry’s recovery from pandemic
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/aga-focused-on-accelerating-gaming-industrys-recovery-from-pandemic-2268328/
 
アメリカン・ゲーミング協会(AGA)は、2021年に向けて、ゲーミング業界の回復を加速させることを一つの焦点とする。AGAのCEO兼社長であるビル・ミラー氏によると、2,610億ドル(約27.4兆円)規模市場のカジノ産業を代表するAGAは、ジョー・バイデン大統領の政権と協力して、業界を支援することができる政策に取り組んでいく予定であると伝えた。
 
ゲーミング業界は、ハリケーン・カトリーナや大不況、9.11等の有事の際に救済支援を確保できず、経済危機の期間も、政府によって長い間見過ごされてきたという。今回、ミラー氏は、昨年CARES法(米国の経済支援策)が、ゲーミング業界が公平に救済を受けた最初の機会であったとし、バイデン政権が提案する1.9兆ドル(約200兆円)の景気刺激策でも、再びそれを実現したいと考えていると述べた。
 
ミラー氏は、バイデン政権と全議員に手紙を送り、AGAの優先事項を共有し、地域経済におけるゲーミングの役割を強調したことを伝え「政権は我々の影響力を理解しており、我々の目標を支持する可能性が非常に高い」とコメントしている。
 

【アメリカ】BetMGM、デジタルスポーツメディア企業(The Athletic)とスポーツベッティングパートナーを締結

BetMGM exclusive sports betting partner of digital sports media firm The Athletic
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/28/56246-betmgm-exclusive-sports-betting-partner-of-digital-sports-media-firm-the-athletic
 
The Athletic社は、世界中に100万人以上の購読者を持つメディアで、米国、カナダ、英国の約300のプロスポーツやカレッジチーム、クラブの報道を扱う。400人以上のライターをもつ編集チームを擁しており、記事を作成し、100以上のポッドキャストも保有している。今回、BetMGMとのスポーツベッティングパートナーを締結したことで、独占提携においてスポーツ・ベッティングコンテンツを読者に提供拡大できるとしている。
 
BetMGM社の最高収益責任者であるマット・プレボスト氏「The Athletic社には非常に熱心で忠実な読者がおり、彼らのファンにBetMGMスポーツベッティングブランドを紹介できることを楽しみにしています。彼らはまた、優れた製品も持っており、コラボレーションを通じるプレミアムな体験も、このパートナーシップが補完する」と、コメントした。
 
 
【アメリカ】ハード・ロック・カジノ・ロックフォード、イリノイ州の規制当局に提案書を提出

Hard Rock Casino Rockford presents proposal to Illinois regulators
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/28/56247-hard-rock-casino-rockford-presents-proposal-to-illinois-regulators
 
アメリカのイリノイ州で、ハードロック・インターナショナルと地元の投資家を束ねる815 Entertainment社がカジノリゾート施設についての提案書を提出した。提案書が適切であると判断された場合、ハードロックはイリノイ州でのカジノの場所、運営に関する詳細な計画書の段階へ進む。現在の計画では65,000平方フィート(およそ6,038平方メートル)規模のカジノ施設、ハードロックカフェ、1,600席からなるハードロック・ライブ会場が計画されている。
 
 
【マカオ】12月のホテル稼働率2020年1月以来の高記録

Dec hotel occupancy highest since Jan 2020: Macau govt
http://www.ggrasia.com/dec-hotel-occupancy-highest-since-jan-2020-macau-govt/
 
マカオの統計・国勢調査局が発表した最新データによると、12月のホテル平均稼働率は、53.1%に達し、2019年12月と比較すると38.9%低下したものの、2020年の11月と比較すると9.2%改善した。パンデミックの影響が出る前の2020年1月の79.4%以来の高水準となった。
 
公式データによると、12月の市内の営業中の客室のうち、5つ星ホテルの客室利用は2万1,700室で、2019年の同月と比べて11.7%減となった。また、国勢調査は、マカオ政府の検疫プログラムに使用されているホテルは、ホテルの稼働率データの集計から除外されていることも補足している。
 
 
【日本】長崎 統合型リゾート・ライセンスの入札にオシドリ社とモヒガン(MGE)社が参加

Japan: Oshidori and MGE join in bid for Nagasaki Integrated Resort license
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/28/56255-japan-oshidori-and-mge-join-in-bid-for-nagasaki-integrated-resort-license
 
日本の長崎において統合型リゾート開発を目的として設立されたオシドリ・インターナショナル・デベロップメントと、世界的に統合型リゾートを開発しているモヒガン・ゲーミング&エンターテイメント(MGE)は、長崎における統合型リゾート・ライセンスの共同入札に向けたパートナーシップを発表した。長崎県の入札は現在進行中で、2021年の夏から秋にかけては選出が行われる。

 
MGEのマリオ・コントメルコスCEOは、「西半球最大級の統合型リゾートを含む世界に10の施設を運営している私たちは、このベンチャーに私たちの専門知識を提供したいと考えています」と述べ「世界で最も急成長している市場の一つである日本において、オシドリ社と協力し、そのチームの比類なき経験を活用してIRライセンスの入札を行うことができ、大変光栄に思います。日本は九州経済に利益をもたらす重要な開発機会を開放しています。私たちの成長戦略は、韓国の『プロジェクト・インスパイア』と日本の九州との間にある大きなクロスマーケティングの機会を考慮に入れています」とコメントしている。
 

2021年1月27日(水)
 
【ラスベガス】MGMがサポートするPlaystudios社、SPACとの合併で株式公開に

MGM-backed Playstudios reportedly in discussions to go public via SPAC merger
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/27/56228-mgm-backed-playstudios-reportedly-in-discussions-to-go-public-via-spac-merger

MGMが支援するゲーム会社のPlaystudios社は、元MGM CEOのジム・ムーレン氏を会長に持つSPAC(特別買収目的会社)であるAcies Acquisition社と交渉中である。Playstudios社は、現在「myVegas Slots」や「myVegas Blackjack」などのタイトルの、カジノ題材をテーマにしたゲーム開発を行っている。この会社は、最近SPACを介して株式を公開し、(結合された事業価値は約1,050億円以上と言われる)ドラフト・キングス社などの他のゲーム会社の仲間入りをすることになる。
 
 
【マカオ】マカオのジャンケットライセンス数は85業者に減少:政府

Macau’s licensed junket tally down to 85: govt
http://www.ggrasia.com/macaus-licensed-junket-tally-down-to-85-govt/
 
マカオ賭博検査調整局が発表した最新のライセンス事業者リストによると、マカオの「ジャンケット」と呼ばれるゲーミングプロモーターは10.5%減少となり、合計は2020年1月の95業者から今年は85業者に減少した。

公式データによると、8年連続で減少となったが、賭博規制当局は最新の発表の中で、今年の減少についての説明は行わなかった。2015年以降、同局は、ジャンケットオペレーターに厳格化したとされる運営ルールを実行し始めており、マカオ政府は、昨年11月に発表された2021年度の政策演説でも、ジャンケットに適用される規制の改正に取り組むと言及している。

 
【マカオ】カジノオペレーター ミシュラン獲得レストランが減少

Fewer Michelin-starred outlets in Macau casino sector
http://www.ggrasia.com/fewer-michelin-starred-outlets-in-macau-casino-sector/
 
1月27日に発行された「ミシュランガイド香港マカオ」2021年版では、マカオのカジノリゾートを拠点とするミシュランの星付きレストランの数が減少している。マカオのレストランは18軒掲載されたものの、前年20軒から減少となった。3つ星レストランは昨年と引き続きの3軒で、SJMホールディングスがグランド・リスボアカジノホテル内に擁するフランスの人気店「Robuchon au Dôme(ロブション・オ・ドーム)」と、中国の高級レストラン「The Eight(ザ・エイト)」、メルコ・リゾーツがシティオブドリーム内で展開する広東料理レストラン「Jade Dragon(ジェード・ドラゴン)」が維持をした。

新たな2つ星を獲得したのはウィン・マカオ内の日本料理専門店「Mizumi(泓)」、ウィン・パレス内の中国料理レストラン「Sichuan Moon(川江月)」となった。ウィン・マカオは、広東料理店「Wing Lei(永利軒)」、中国北方料理店「Golden Flower(京花軒)」も引き続き2つ星を獲得している。また、ウィン・パレス内の広東料理店「Wing Lei Palace(永利宮)」は、新たに1つ星を獲得した。

■The MICHELIN Guide Hong Kong Macau Star Revelation 2021
https://guide.michelin.com/mo/en/event/the-michelin-guide-hong-kong-macau-star-revelation-2021

 
 【中国】中国は海外ギャンブルのブラックリストを拡大すると言われる

China said to be expanding blacklist for overseas gambling
http://www.ggrasia.com/china-said-to-be-expanding-blacklist-for-overseas-gambling/

中国の文化及び観光事業大臣は、中国以外で自国民が海外ギャンブルを行う渡航先についても「ブラックリストシステム(blacklist system)」に加えると伝えた。 旅行制限はリストの海外都市及び観光地に向かう中国の市民に課される。
 
投資アナリストは以前、中国のリスト制度は、東南アジアの新興ギャンブル法域に対する「優しい警告」と見られていると述べていた。カンボジア、フィリピン、ベトナム、場合によってはオーストラリアなど、VIP需要の大部分が中国から、主にジャンケットオペレーターを経由して来ると言われている目的地である。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

News3LV
https://news3lv.com

CISION PR NEWSWIRE
https://www.prnewswire.com

Macaubusiness.com
https://www.macaubusiness.com

Michelin guide
https://guide.michelin.com/en