【海外版・1/6~1/12 IR記事まとめ】見本市CESは初のオンライン開催、米カジノ王アデルソン氏逝く (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は1月6日(水)~1月12日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=103円、1マカオパタカ=13円換算です。
 
 
2021年1月12日(火)
 
【ラスベガス】カジノ起業家のシェルドン・アデルソン氏が87歳で死去

Casino entrepreneur Sheldon Adelson dies aged 87
http://www.ggrasia.com/casino-entrepreneur-sheldon-adelson-dies-aged-87/
 
カジノオペレーター、ラスベガス・サンズとサンズ・チャイナの会長兼CEOシェルドン・アデルソン氏が1月11日の夜に亡くなった。87歳であった。カリフォルニア州の彼の自宅で非ホジキンのリンパ腫癌の療養中だったという。
 
ラスベガス・サンズは「パンデミックが日常生活を混乱させ、彼のビジネスにも劇的な影響を与えたとき、アデルソン氏は、世界中のチームメンバーが働く場所が閉鎖されても、全額の給与と医療費の給付を続けることを固辞しませんでした」、「彼の寛大さ、優しさ、知性、そして素晴らしいユーモアのセンスに感動した世界中の人々によって、彼の死は惜しまれることでしょう」とプレスリリースで伝えている。
 
■関連記事
ラスベガス・サンズ会長シェルドン・アデルソン氏死去(JaIR編集部)
https://jair.report/article/545/
 

 2021年1月11日(月)
 
【ラスベガス】シソラック州知事がワクチン接種ガイドライン改定を発表

Sisolak announces vaccination guideline revisions
https://www.reviewjournal.com/local/local-nevada/sisolak-announces-vaccination-guideline-revisions-2249478/
 
ネバダ州はCovid-19ワクチン接種ガイドラインを発表し、感染症対策の第一線で働く人、必要不可欠な労働者、一般市民(警察官、教育者、サプライチェーンの労働者などから平等に設定し、年齢の高い順に、70歳以上の人々が最初に優先される)を並行して接種するように調整した。新しいガイドラインは、医療従事者の予防接種が完了した後今月末までに開始される見込み。
 
また、州はさらに30日間、2月中旬まで、現在の「一時停止(3週間の自粛)」を延長した。以前は15日で終了する予定であった。ネバダ州のCovid-19感染者数が25万人を突破し、3,500人が死亡した累計を受けての自粛延長と報じている。
 
 
 【ラスベガス】CES 2021は、より良い未来に向けイノベーションと技術で幕を開ける

CES 2021 Opens with Innovation and Technologies for a Better Future
https://www.ces.tech/News/Press-Releases/CES-Press-Release.aspx?NodeID=c6540c7c-e151-4051-a0d1-e2b89ee5ef17
 
CES2021が、1月11日(初日はメディア・デイ)よりデジタル・コンベンションとしてスタートした。ベライゾン会長兼CEOのハンス・ヴェストバーグ氏による基調講演に続き、14日まで開催されている。CES 2021では、1900社以上の出展者が技術分野全体を代表して出展し、100以上のカンファレンスセッションが紹介される予定だ。CES 2021のイノベーションと製品は、自動車からデジタルヘルス、5G、スマートシティなど、テック業界にまたがる。
CES2021はデジタルで開催~1月14日まで https://digital.ces.tech/home
■ソニー VISION-S(自社HPにCES特設サイトも設置)
https://square.sony.com/ja/ces2021/vision-s
 
■ARコンタクトレンズがCESの最新ガジェットスタンディングコンペティションで優勝
AR contact lens wins CES’ Last Gadget Standing competition
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/ar-contact-lens-wins-ces-last-gadget-standing-competition-2251189/
 
■CES デジタルの「Pepcom」ショーケースに55ブランドが登場
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/cess-virtual-pepcom-showcase-featured-55-brands-2250453/
 
2021CESでは、恒例の「Pepcom」によるショーケースで各社の最新製品が多く紹介された。今年はフェイスマスクにマイク、ヘッドフォンを備えた「MaskFone」、エール社の「スマート宅配ボックス」など、コロナ禍を反映する製品も多くみられた。


【ラスベガス】CESで発表、ラスベガスの新没入型エンターテイメント施設

Las Vegas to get new immersive entertainment venue
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/las-vegas-to-get-new-immersive-entertainment-venue-2249255/
 
米イルミナリウム社とパナソニック社提携のエンターテイメント施設が、CES 2021で発表された。
体験型エンターテイメントブランドの「イルミナリウム・エクスペリエンスズ(Illuminarium Experiences)」は、日本企業のパナソニックと提携し、テクノロジーを駆使したカスタムエンターテイメント施設を立ち上げる。

2022年夏には、ラスベガスのエンターテインメント複合施設「エリア15」内に、最初の3つの施設のうちの1つとなる広さ3万平方フィート(2,787平方メートル)がオープンする。パナソニックからのニュースリリースによると、他2つは、アトランタとマイアミで展開する。イルミナリウムは、今後5年以内に25~30の会場をオープンさせる予定であると語った。
 
なお、初の会場は、アトランタに2021年半ばにオープンする。「Wild: The World's First Virtual Safari」というコンテンツで、パナソニックの4Kレーザー投影技術を使用しており、自然の生息地でアフリカの動物を見ることができる。ラスベガスの会場の詳細については広報担当者から提供は行われなかった。

■Illuminarium Experiences
https://www.illuminarium.com/


【ラスベガス】MGMの買収提案を受け、Entain社のCEOが退任を決定

Entain CEO decides to step down amid MGM's takeover proposal
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/11/56013-entain-ceo-decides-to-step-down-amid-mgms-takeover-proposal
 
MGMリゾーツからの買収提案を否定していたEntain社のCEO、シェイ氏の退任が報じられた。後任者が決まるまで現職に留まる。Entain社の取締役会は、後任者を見つけるためのプロセスを順調に進めているとし、同氏は、MGMのアプローチは退社の決定には関係ないと述べている。
 
MGMリゾーツ筆頭株主である米メディア・テクノロジー企業のインタラクティブコープ(IAC)は、提案を受け入れたくないEntain社の株主へ対応する現金資金として、MGMに10億ドル(約1,037億円)を追加投資する予定。
 

【ラスベガス】サンズ、スポーツ・ベッティング参入に向け協議中と報じられる

Las Vegas Sands reportedly in talks to enter sports betting
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/11/56011-las-vegas-sands-reportedly-in-talks-to-enter-sports-betting
 
ブルームバーグ紙によると、ラスベガス・サンズは「潜在的なパートナー」とスポーツ・ベッティングに関連して協議し、新しいベッティング・プラットフォームの開発を検討しているという。
 
サンズは先週、創業者兼CEOのシェルドン・アデルソン氏が癌治療のために休職することを発表している。同氏は以前からオンライン・ベッティングに反対を示しており、道徳的な根拠に基づいて、地方や国レベルでの合法化を阻止するよう働きかけてきた。
 
米国では現在、19州がスポーツ・ベッティングを合法化しており、米国ゲーミング協会(AGA)によると、さらに6州がスポーツ・ベッティングを承認し、導入を待っている状況という。コンサルティング・マーケティング企業のVixio社の予測によると、市場は昨年の約16億ドル(約1,658億円)から2025年までに100億ドル(約1兆365億円)に達すると予想されている。

 
【マカオ】広東省政府、2月の旧正月に省内に滞在するよう国民に勧告

Guangdong govt advises public to stay in province for CNY
http://www.ggrasia.com/guangdong-govt-advises-public-to-stay-in-province-for-cny/
 
中国本土の広東省の保健当局を代表する高官は、1億人以上の人口を抱える広東省の一般市民に対し、Covid-19蔓延リスクに備えて、2月の旧正月休暇を各自省内で過ごすよう呼びかけている。
 
中国の国務院は2021年旧正月の休日期間として、2月11日から17日まで指定している。この1週間の休暇は春の「ゴールデンウィーク」として、マカオのカジノリゾートや観光業にとっては通常繁忙期となる。

2020年、マカオへの広東省経由の中国人旅行客は60%近くを占めた

【マカオ】マカオ政府は将来的に、訪問者の生体認証とホテル情報を収集

Macau govt wants to gather visitor biometric, hotel info
http://www.ggrasia.com/macau-govt-wants-to-gather-visitor-biometric-hotel-info/
 
マカオ政府は将来的に、マカオを訪れるすべての観光客の生体認証(人間の身体的特徴や行動的特徴の情報を用いて行う個人認証の技術やプロセス)を収集する予定で、これは国際的な常識に沿ったものであるとしている。当局は、この動きは偽造の身分証明書を使ってマカオへ入る人々を発見するのにも役立つだろうと述べた。マカオの行政・司法長官であるアンドレ・チョン・ウェンチョン氏は記者会見で、政府が移民、滞在、居住に関する新法案の起草を完了したと発表している。
 

2021年1月8日(金)
 
【ラスベガス】旧クラリオン跡地の高級リゾート計画が進行

Las Vegas: Plans for luxury resort on former Clarion site are underway
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/08/56004-las-vegas-plans-for-luxury-resort-on-former-clarion-site-are-underway
 
運営会社ドゥマニが、2015年に解体されたクラリオン・ホテル・アンド・カジノの跡地に「マジェスティック・ラスベガス」の建設計画を発表した。
 
ストリップ地区の東に位置する好立地に720室からなるホテルで、今年の初秋までに施工を開始し、2024年に完成する予定である。非ゲーミング施設で8億5,000万ドル(約881億円)規模のリゾート計画となり、ビジネス旅行者を対象とする。また新しく拡張されるラスベガス・コンベンションセンターの向かいには、35企業が入居できる10階建てオフィスを併設する予定である。
 
 
【ラスベガス】MGMリゾーツ、管理職約140人の従業員を解雇

MGM Resorts furloughs around 140 Las Vegas employees in managerial positions
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/08/56001-mgm-resorts-furloughs-around-140-las-vegas-employees-in-managerial-positions
 
MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガス施設の管理職約140人の従業員の解雇を発表した。スポークスマンであるブライアン・アハーン氏は「パンデミックにより、今年の初めはビジネス量が少ないままであると予測されている。残念ながら、ラスベガスの全施設で一時的に人員を削減する必要がある」と述べた。同社はビジネスレベルが回復したときには従業員を復帰させることに焦点を当てるとしている。
 
ネバダ州では、1月15日まで実施される(翌週の発表で、さらに1か月延長となった)シソラック知事の州令の下で、カジノフロアの稼働率は25%に維持する必要がある。
 

【アメリカ】ドローンレーシング・リーグ、ドラフトキングス社がスポーツ・ベット契約を発表

The Drone Racing League, DraftKings announce sports betting agreement
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/08/55997-the-drone-racing-league-draftkings-announce-sports-betting-agreement
 
ドローンレーシングリーグ(DRL)は、ドラフトキングス社(スポーツテクノロジーとエンターテイメント企業)をオフィシャルスポーツ・ベッティングパートナーとする契約を締結したことを発表した。これにより、DRL社のドローンレースが、ベットできる最初の空中スポーツイベントとなる。
 
※ドローンレース:ドローンによる高速レースで、日本、欧州、アメリカ、中国などでリーグが存在する。eスポーツの一つとされる。
 
 
 【ラスベガス】リオ・ホテルの新しい運営者、ネバダ州ゲーミングコントロールボードから適合性承認

The Rio's new owners get suitability approval from Nevada Gaming Control Board
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/08/55996-the-rios-new-owners-get-suitability-approval-from-nevada-gaming-control-board
 
新しいリオ・ホテルの運営者としてスケープ・カンパニーズ社の役員、エリック・バーンバウム氏とトーマス・エリス氏について、ネバダ州ゲーミングコントロールボードは適性を承認した。同社は2023年までにシーザーズから同施設を引き継ぐ見込みである。同社は現在、シーザーズ・エンターテインメントが管理する同施設を所有している。リオはパンデミックの影響で3月から閉鎖されていたが、12月22日に再開した。
 
 
【アメリカ】米国のスポーツ・ベッティング収入、2021年に31億ドル(約3,213億円)に達する可能性

US sports betting revenue could reach $3.1 billion in 2021
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/01/08/55990-us-sports-betting-revenue-could-reach-31-billion-in-2021
 
AP通信の報道によると、コンサルティング・マーケティング企業のVIXIO社は、2021年には全米で新たに6州から14州、スポーツ・ベッティングを合法化または拡大すると予測するレポートを発表した。推計によると、米国におけるスポーツ・ベッティングの合法化による収入は、2021年に31億ドル(約3,213億円)、5年以内に100億ドル(約1兆365億円)に達する可能性があるという。
 
同社は今年、2020年のスポーツ・ベッティングからの収益は15.5億ドル(約1,606億円、12月数字は州から報告されていない)100%増加すると推計している。
 
この報告書は、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏が、長年の間反対していたモバイル・スポーツ・ベッティングへの反対を覆し、新市場の可能性を開いたことを受けて発表された。知事は記者会見で、税収を最大化するため、ニューヨークにスポーツ・ベッティング事業を運営させることを提案した。ニューヨーク州ゲーミング委員会に対し、州内でモバイル・スポーツ・ベッティングを提供する運営者、プラットフォームを選定し、ライセンスを与える提案(RFP)を求める要請書を発行するよう求めている。
  

【マカオ】シティー・オブ・ドリームス、ヌワホテルが2月8日に再開

Revamped Nüwa hotel reopens Feb 8, says City of Dreams
http://www.ggrasia.com/revamped-nuwa-hotel-reopens-feb-8-says-city-of-dreams/
 
メルコ社がマカオ市内に所有するシティー・オブ・ドリームス・カジノリゾートのホテル「ヌワ」は、改装期間を終え、中国の春節直前に当たる2月8日に再開する予定。「ヌワ」は2020年初頭に改装を開始し、5月にはミシュランの2つ星フランスレストラン、The Tasting RoomとCity of Dreamsを閉鎖していた。
 
 
【マカオ】MGMチャイナ、リストラ計画を否定、親会社の売却情報に伴い

MGM China no restructure plans amid sell off plea to parent
http://www.ggrasia.com/mgm-china-no-restructure-plans-amid-sell-off-plea-to-parent/
 
マカオのカジノオペレータMGMチャイナは投資会社の働きかけで親会社が中国企業へ、施設の20%を売却するよう要求されている件で「取締役会は、この発表日現在、同社がリストラの計画を持っていないことを確認している」とし「同社株主とのコミュニケーションを継続し、株主や利害関係者の最善の利益のために会社を運営し、株主価値と会社の業績を向上させていく」、また「マカオにコミットし続けていく」と付け加えた。
 
サンフォード・バーンスタイン社が11日に提出した資料によると「もしMGMリゾーツがオンラインゲーミングの複合企業であるEntain社を買収し110億ドル(約1兆1,407億円)以上の取引をもってビジネスモデルを変革するとした場合、長期的にはMGMリゾーツがMGMチャイナの権益を売却する可能性はある」とコメントしている。