【海外版・12/23~1/5 IR記事まとめ】訪問者減でも年末年始のラスベガスは混雑、マカオのカジノGGRは前年比79%減 (2/2)

JaIR編集部

 
2020年12月30日(水)
 
【ラスベガス】ラスベガスのマッカラン空港 11月180万人の乗客 低記録

Las Vegas airport recorded 1.8M passengers in November
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/29/55909-las-vegas-airport-recorded-18m-passengers-in-november
 
11月にラスベガスのマッカラン空港を利用した旅行者は180万人で、10月から減少、1年前のパンデミック前に比較すると半分以下のトラフィック量となった。国際線も11月には不振が続いており、到着人数は1万9,603人で、前年比93.6%減となった。マッカラン空港は、2020年の年末までに全体で約2,100万人の乗客を記録したが、それは2019年の同時点で記録された4,700万人の半分以下の数字となった。
 
 
【マカオ】ジャンケット「タクチュン」の代表、レボ・チャン氏がマカオ・レジェンドCEOに就任

Tak Chun boss Levo Chan now CEO of Macau Legend
http://www.ggrasia.com/tak-chun-boss-levo-chan-now-ceo-of-macau-legend/
 
マカオのカジノジャンケットブランド「Tak Chun(タクチュン)」の代表であるレボ・チャン氏が、香港に上場する「マカオ・レジェンド・ディベロップメント・リミテッド」の最高経営責任者(CEO)に就任した。
 
マカオ・レジェンドは、マカオのライセンシーであるSJMホールディングスとの契約に基づき、マカオのカジノ施設を3軒(ランドマーク、バビロン・カジノ、レジェンドパレス)を保有する会社である。前任のメリンダ・チャン・メイ・イー氏は退任するが、執行役員に残る。
 
 
【韓国】江原ランド 2023年12月まで3年間のカジノライセンスを承認

Kangwon Land granted new 3-yr casino licence to Dec 2023
http://www.ggrasia.com/kangwon-land-granted-new-3-yr-casino-licence-to-dec-2023/
 
韓国で唯一、自国民に賭けを提供することを許可されているカジノ「江原(カンウォン)ランド」を運営するカンウォンランド社は、政府の文化体育観光部から新たに3年間のゲーミングライセンスを付与された。新しいライセンス期間は2021年1月1日から2023年12月31日までとなる。
 
江原ランドのカジノは、2020年のCovid-19対策中に、3回の中断期間があった。1回目は2月23日から7月20日までで、5月上旬からはVIP向けの会員専用エリアが一時的に再開された。2回目は8月21日から10月12日まで、3回目は12月8日から始まっており、現在も継続中である。
 
江原ランドは2020年第3四半期(9月30日締め)に約408.6億ウォン(約38.6億円)の損失を計上した。前年同期は1億2865万ウォン(約1,215万円)の利益を計上していた。
 
 
2020年12月29日(火)
 
【ラスベガス】シーザーズ、ウィリアムヒル買収の37億ドル取引完了に向け、部分的な承認を得る

Caesars gets partial clearance for $3.7B William Hill deal
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/29/55908-caesars-gets-partial-clearance-for-37b-william-hill-deal
 
シーザーズ・エンターテインメントは、37億ドル(約3,804億円)規模の取引となる、イギリスのスポーツベッティング大手ウィリアム・ヒル社の買収に関して、連邦反トラスト法上の承認(HSR法)を得られる見込みを報じた。この取引については「2020年11月19日にミシシッピ州ゲーミング委員会から、2020年12月16日にウェストバージニア州から承認を得ている」と述べている。さらに、英国高等裁判所の最終承認と、米国の他の機関からの行政上および取引完了の承認が必要となる。 
 
シーザーズは、取引を完了させるのに必要なすべての規制当局の承認取得を進めており、2021年3月には合併完了を目指す。
 
 
【ラスベガス】2020年 年間訪問者数は32年間で一番の落ち込み

Las Vegas on pace for lowest annual visitor volume in 32 years
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/las-vegas-on-pace-for-lowest-annual-visitor-volume-in-32-years-2235411/
 
ラスベガス観光局(LVCVA)は、2020年の11月までの合計訪問者数を1,780万人と報告した。2019年に比較すると54.5%の訪問者数となる。また、仮に、12月を追加した年間の数字が1,900万人に達しても、1988年以来の最低の訪問者数になるだろうと言われている。
 
ラスベガスの11月の落ち込みは顕著で、ホテル稼働率は39.3%となり、リゾートがCovid-19による閉鎖から再開した6月以来、最低レベルであった。11月のラスベガス市の週末稼働率は55.4%、平日は32.4%で、こちらも6月以来の低水準となった。

2020年はラスベガスにとって、1988年以来の最低訪問者数となる見込みだ

【マカオ】マカオ クリスマスの訪問者数は、11月、10月よりも良い集計に:政府

Macau Xmas visitor tally better than all Nov, Oct: govt
http://www.ggrasia.com/macau-xmas-visitor-tally-better-than-all-nov-oct-govt/
 
マカオの12月23日から27日までの日平均訪問者は、連続して2桁の割合で増加を示した。マカオ政府観光局(MGTO)によると、12月23日から27日の間のマカオへの日平均訪問者数は、24,503人で、93%が中国からの訪問であった。この訪問者の集計は12月22日までの日平均訪問者と比較して20.2%増となった。また、ホテルの平均稼働率も第4四半期の最高値の70%近くに達した。なお、クリスマスの期間は中国ではカレンダー上は休日として分類されない。
 
 
2020年12月28日(月)
 
【アメリカ】ルイジアナ州 バリーズ社、エルドラド・シュリーブポートのカジノ物件を獲得

Bally's Corporation completes acquisition of Eldorado Shreveport
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/28/55899-ballys-corporation-completes-acquisition-of-eldorado-shreveport

バリーズ社は、以前に発表された通り、シーザーズ・エンターテインメントから1億4,000万ドル(約144億円)でエルドラド・リゾート・カジノ・シュリーブポート(ルイジアナ州)の買収を完了したと発表した。
 
 
【アメリカ】インディアナ州南部 シーザーズ、カジノをチェロキー族へ2億5000万ドルで売却

Caesars to sell Southern Indiana Casino to Cherokee tribe for $250 million
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/28/55901-caesars-to-sell-southern-indiana-casino-to-cherokee-tribe-for-250-million
 
シーザーズ・エンターテインメントは、ホースシュー サザン インディアナ(Caesars Southern Indiana)を、2億5,000万ドル(約257億円)で売却することで合意した。買い手はノースカロライナ州に本拠地を置くイースタン・バンド社(チェロキー族)となった。
 
シーザーズ・エンターテインメントはエルドラド・リゾートとの公開合併により、インディアナ州賭博委員会から州内にある5つのカジノのうち、3つを売却するよう命じられていた。
 
 
【マカオ】海外でのギャンブルに、中国で新しい罰則が敷かれる 3月1日より

China new penalties for aiding overseas bets from March 1
http://www.ggrasia.com/china-new-penalties-for-aiding-overseas-bets-from-march-1/
 
中国の全国人民代表大会は常任委員会で、海外ギャンブルを目的とした中国人を「組織」する者に対し犯罪行為とみなす、国の刑法の改正に対し最終承認した。2021年3月1日に有効になる。
 
承認された法改正案によると、中国国民がギャンブルをするために「組織的に」(中国語から直訳すると「国(国境)の外で」)賭博を行った場合には、最大10年の懲役刑が適用されるという。この変更は、中国の特別行政区であるマカオでギャンブルを目的とした旅行を企画する者にも適用される。中国の刑法の最新の改正案が承認されたことで、中国の領土にカジノを設置した場合の罰則も強化された。
 
GGRAsiaの取材によると、この法改正はとりわけマカオのジャンケット部門に影響を与え、彼らが最大の打撃を受ける可能性があると視るアナリストもいると言う。
 
  
【韓国】モヒガン社 「インスパイア韓国」は2022年ではなく「2023年初頭」にオープンとコメント

Mohegan says Inspire Korea open ‘early 2023’, not 2022
http://www.ggrasia.com/mohegan-says-inspire-korea-open-early-2023-not-2022/
 
米国に本拠を置く部族カジノ運営会社モヒガンは、投資家向けプレゼンテーションの中で、韓国で建設中のカジノリゾート「Inspire(インスパイア)」のオープン時期を「2023年初頭」として「遅れている」ことを報告した。以前は2022年を目指しているとしていた。
 
韓国の主要国際航空に近い仁川(インチョン)に建設されるインスパイア・エンターテインメント・リゾート(別名インスパイア・コリア)は、いくつかのフェーズに分けられた数十億ドル(数千億円)規模の計画である。
 
 
【シンガポール】ノンゲーミング、アトラクションで満員も リゾート・ワールド・セントーサ

Several RWS non-gaming sites at capacity: Genting
http://www.ggrasia.com/several-rws-non-gaming-sites-at-capacity-genting/
 
12月中旬、シンガポールは12月28日からCovid-19に対する「サーキットブレーカー」措置を「フェーズ3」に移行(緩和、フェーズの引き下げ)すると発表した。フェーズ3では、許可される集会規模の緩和と、ショッピングモールやアトラクションの運営キャパシティの緩和が行われた。後者については、従来の50%から65%までの運営が認められることになった。
 
28日から年始の1月1日にかけての予約では、シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)で、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや、シー・アクアリウムなど人気のアトラクションで満員を記録した。訪問者は現在、Covid-19の局所的な広がりを防ぐための対策の一環として、事前予約を必須としている。
 
この都市国家の2つのカジノ複合施設(RWSとマリーナベイ・サンズ)は、いずれもCovid-19危機の影響でホテル施設に外国人観光客の流入がない中で、今では主に国内の顧客に向けた販売を行っており、政府はバウチャー補助金制度をシンガポール人に利用してもらう機会を提供している。
 
 
2020年12月23日(金)
 
【ラスベガス】ネバダ州当局、ラスベガスは予防措置を講じて観光客へ開放する

Las Vegas open for visitors with precautions in place, Nevada officials say
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/23/55880-las-vegas-open-for-visitors-with-precautions-in-place-nevada-officials-say
 
ネバダ州はCovid-19の感染者数で20万人の大台を突破した。スティーブ・シソラック州知事は11月にレストラン、バー、カジノフロア、ジムの稼働率制限を強化し、入院を増加させているコロナウイルスの急増を食い止めるために、多くの企業の稼働率を25%に設定している。Covid-19タスクフォースの指導者によると、ラスベガスのカジノは「知事が決定したキャパシティの範囲内で営業している」という。しかし、ラスベガス・ストリップ・リゾートの一部では、その需要がないため、平日の閉鎖を発表している。
 
ネバダ州のCovid-19感染者数は20万人を超え、週末に73人の新たな死亡者が出たことを受けて、ストリップ地区で例年30万人を集めるカウントダウンを祝う花火は中止された。また、ネバダ州保健福祉省によると、州の過去2週間のCovid-19陽性率は、12月8日の21.8%をピークに、現在は20%を下回ったと報じている。
 
 
【マカオ】マカオ、検疫規則を引き上げ 対中国にはほぼ影響なし

Macau ups quarantine rules, little impact on mainlanders
http://www.ggrasia.com/macao-tightens-quarantine-rules-little-impact-on-mainlanders/
 
マカオ政府は、マカオへの到着者に対してより厳格な検疫要件を課す。新規則では、中国本土と台湾以外の場所からマカオに到着した場合、21日間の医学的観察を受ける必要がある。これまで義務付けられていたのは14日間で期間の延長となった。なお、基本的には外国人「観光客」の入国を禁止している。
 
中国の「低リスク」都市(大多数を占める)からマカオに到着した場合は、有効なCovid-19感染症、陰性証明書を提出し要件を満たしていれば、引き続き検疫なしで入国することができる。マカオに到着する直前の14日間に中国の「中リスク」都市および台湾に訪れた場合は、マカオでの14日間の医療観察を受けることになる。
 
 
【マカオ】マカオ政府、カジノライセンス延長に言及

Macau govt leaves door open to casino concession extension
http://www.ggrasia.com/macau-govt-leaves-door-open-to-casino-concession-extension/
 
マカオ政府の最高経営責任者のホー・ヤッシン氏は、マカオで現在6つのカジノが所有するライセンス権の延長の可能性について、記者団に対し「ライセンス延長はデリケートな問題なのでコメントしない」と断ったうえで「『何でも可能』だが、我々は手続きを遵守する必要がある」と言及した。マカオのリーダーとして初めて、延長に対し扉が開かれている姿勢を示したことになる。
 
マカオの現在の6つのゲーミングライセンスは2022年6月に期限を迎える。マカオ政府は、現行の賭博法で認められている範囲では、既存のゲーミングライセンスを最大で5年間延長することが可能である。マカオ政府の下の行政機関は以前、ライセンスのための公開入札プロセスの開始を遅らせる予定はないと述べていたが、今のところ、明確なタイムテーブルを提示していない。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/