IRを構成するサイトの中で、コロナウイルスでもっとも大きな影響を被っているのはMICEの分野であろう。世界的にオンラインが主流になってきたイベントの分野はどうなるのか？ 前回（関連記事：マリーナベイ・サンズに新型コロナウイルス対策への取り組みを聞いた）に引き続き、マリーナ・ベイ・サンズのリゾートオペレーション担当シニアバイスプレジデントであるポール・タウン氏に聞いた。
サンズエキスポ コンベンションセンター
ーマリーナベイ・サンズはMICE再開後、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドスタイルのMICEを提案していると聞いています。
業界初となるハイブリッド放送スタジオは、MICE業界がコンテンツをデジタル化するためのプラットフォームとして、生放送スタジオとして構想されました。このスタジオは一度に最大50名の視聴者を収容できるように設計されています。
MICEは本質的には対面式の産業であるので、物理的な距離を超えてわれわれの産業にとって重要なチャネルとなることを想定しました。イベントプランナーは、デジタルでコミュニティに参加しており、より多くのオーディエンスにリーチできます。また、大胆なコンテンツ配信で観客の心を掴むことができます。
スタジオの中心となるのは、没入感のある背景とフロアを備えた最先端の3Dステージで、あらゆるイベントのニーズに合わせて再構成をすることが可能です。従来のような緑のスクリーンの背景に代わり、高解像度で360度映像を表示できるプレキシガラスは、6メートルと4メートルのLED2枚からなる巨大な壁で構成され、見事なフロアプロジェクションを表示できます。
最新鋭のハイブリッド放送スタジオ
最近、ハイブリッド放送スタジオにMR（Mixed Reality）機能を導入し、スタジオのハイブリッド技術ツールをさらに拡大しました。MR技術は、仮想世界と物理世界を統合し、没入感のあるインタラクティブなプレゼンテーションを実現します。
MR機能を導入することで没入感の高いプレゼンを実現する
8月に発表されたハイブリッド放送スタジオは、世界中の業界の注目を集めました。
それは、技術的にも強化された機能を備え、対面とバーチャルの両方の参加者の体験を統合するハイブリッドな未来に、ミーティングプランナーが適応するのを助けるために創られました。10月、ハイブリッド放送スタジオの商用予約が許可されてからは、数多くのハイブリッドイベントを主催しており、スタジオの予約は引き続き好調に推移しています。また、シンガポール国際エネルギー週間（250人収容）やTravelRevive（トレードショー）などの試験的イベントの開催にも成功しています。
チームは主催者や当局と緊密に連携して、イベントの登録からCovid-19検査エリア、待合エリア、イベントエリアまで、あるいは来場した方が陽性反応を示した場合の隔離エリアへのルートに至るまで全体像を把握し、体験しました。また、グループ間において、リスクを最小限に抑えるためのミーティングエリアのゾーニングなど、イベント全体のセットアップに関するアドバイスも提供しました。
ーMICEにおける今後の展望を教えてください。
MICE業界は、信用と信頼（Trust and Confidence）が重要であり、安全な環境を提供する必要があります。シンガポールでの2つの主要な試験的イベント開催が成功したことで、コミュニティは安全な環境であることをさらに確信できました。ここでは参加者全員が迅速な抗原検査を受けることを要求することも含まれており、安全対策のレベルを高めています。
また、私たちは従業員が、慣れ親しんできたものとは異なる会話や議論を展開できるよう、必要なスキルと知識を身につけるためのスキルアップにも投資しています。
ビジネスと観光レジャーの象徴的なアイコンであり続けるためには、将来を見据え、変化を先取りし、自身が提供するサービスを再開発しなければなりません。これからも、他に類を見ない安全なゲスト体験をお届けできることが重要です。
われわれは、MICE業界のリーダーとして、シンガポール政府観光局およびPCMA（Professional Convention Management Association プロフェッショナル・コンベンション・マネジメント協会）と共同で、業界の同業者にデジタルイベント奨学金を提供し、それを中心としたコミュニティを形成する取り組みを開始しました。このコミュニティは、イベントが新たなハイブリッドフォーマットに移行するMICE業界の未来を牽引する鍵となるでしょう。
マリーナベイ・サンズ
https://jp.marinabaysands.com/
ーマリーナベイ・サンズはMICE再開後、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドスタイルのMICEを提案していると聞いています。
業界初となるハイブリッド放送スタジオは、MICE業界がコンテンツをデジタル化するためのプラットフォームとして、生放送スタジオとして構想されました。このスタジオは一度に最大50名の視聴者を収容できるように設計されています。
MICEは本質的には対面式の産業であるので、物理的な距離を超えてわれわれの産業にとって重要なチャネルとなることを想定しました。イベントプランナーは、デジタルでコミュニティに参加しており、より多くのオーディエンスにリーチできます。また、大胆なコンテンツ配信で観客の心を掴むことができます。
スタジオの中心となるのは、没入感のある背景とフロアを備えた最先端の3Dステージで、あらゆるイベントのニーズに合わせて再構成をすることが可能です。従来のような緑のスクリーンの背景に代わり、高解像度で360度映像を表示できるプレキシガラスは、6メートルと4メートルのLED2枚からなる巨大な壁で構成され、見事なフロアプロジェクションを表示できます。
最近、ハイブリッド放送スタジオにMR（Mixed Reality）機能を導入し、スタジオのハイブリッド技術ツールをさらに拡大しました。MR技術は、仮想世界と物理世界を統合し、没入感のあるインタラクティブなプレゼンテーションを実現します。
8月に発表されたハイブリッド放送スタジオは、世界中の業界の注目を集めました。
それは、技術的にも強化された機能を備え、対面とバーチャルの両方の参加者の体験を統合するハイブリッドな未来に、ミーティングプランナーが適応するのを助けるために創られました。10月、ハイブリッド放送スタジオの商用予約が許可されてからは、数多くのハイブリッドイベントを主催しており、スタジオの予約は引き続き好調に推移しています。また、シンガポール国際エネルギー週間（250人収容）やTravelRevive（トレードショー）などの試験的イベントの開催にも成功しています。
チームは主催者や当局と緊密に連携して、イベントの登録からCovid-19検査エリア、待合エリア、イベントエリアまで、あるいは来場した方が陽性反応を示した場合の隔離エリアへのルートに至るまで全体像を把握し、体験しました。また、グループ間において、リスクを最小限に抑えるためのミーティングエリアのゾーニングなど、イベント全体のセットアップに関するアドバイスも提供しました。
ーMICEにおける今後の展望を教えてください。
MICE業界は、信用と信頼（Trust and Confidence）が重要であり、安全な環境を提供する必要があります。シンガポールでの2つの主要な試験的イベント開催が成功したことで、コミュニティは安全な環境であることをさらに確信できました。ここでは参加者全員が迅速な抗原検査を受けることを要求することも含まれており、安全対策のレベルを高めています。
また、私たちは従業員が、慣れ親しんできたものとは異なる会話や議論を展開できるよう、必要なスキルと知識を身につけるためのスキルアップにも投資しています。
ビジネスと観光レジャーの象徴的なアイコンであり続けるためには、将来を見据え、変化を先取りし、自身が提供するサービスを再開発しなければなりません。これからも、他に類を見ない安全なゲスト体験をお届けできることが重要です。
われわれは、MICE業界のリーダーとして、シンガポール政府観光局およびPCMA（Professional Convention Management Association プロフェッショナル・コンベンション・マネジメント協会）と共同で、業界の同業者にデジタルイベント奨学金を提供し、それを中心としたコミュニティを形成する取り組みを開始しました。このコミュニティは、イベントが新たなハイブリッドフォーマットに移行するMICE業界の未来を牽引する鍵となるでしょう。
マリーナベイ・サンズ
https://jp.marinabaysands.com/