【海外版・12/9~12/15 IR記事まとめ】マカオのカジノライセンス延長の可能性、米国スポーツ、オンラインベッティングGGRを牽引 (2/2)

JaIR編集部


2020年12月11日(金)
 
【アメリカ】ドラフトキングス社、「来年に新州の立ち上げがなくとも」40%成長を予想

DraftKings expects 40-plus-percent growth "even in the absence of any new states launching next year"
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/11/55758-draftkings-expects-40-plus-percent-growth-even-in-the-absence-of-any-new-states-launching-next-year
 
アメリカのメディアFoxビジネスのインタビューで、オンライン・スポーツ・ベッティングを運営するドラフトキングス社CEOであるジェイソン・ロビンズ氏は、スポーツベッティングのビジネスについて語った。同氏は先日、今年の第3四半期のユーザー数が大幅に増加したことを報告した。2019年第3四半期と比較して64%急増し「第3四半期には平均して毎月100万人以上のユニークな有料顧客を獲得していると開示している。同社はまた、1億3,300万ドル(約137.5億円)の収益を報告しており、2019年の同時期の6,700万ドル(約70億円)と比較して98%の増加となっている。

ロビンズ氏は、さらに多くの新しい州が法律や規制の枠組みを採用することは、ドラフトキングスを 「高成長から超高度成長へと導く」と語った。また、同社は「万が一、来年さらに新たな州で事業が立ち上がらなくても、40%以上の成長を見込んでいる」と述べた。

 
【アメリカ】ペンシルべニア州、コロナウィルスによりカジノが再閉鎖

Pennsylvania casinos to shut down amid surge in coronavirus cases
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/11/55761-pennsylvania-casinos-to-shut-down-amid-surge-in-coronavirus-cases
 
ペンシルべニア州では、トム・ウルフ州知事により2021年1月4日までの期間、12軒のカジノが再度閉鎖となる。カジノの他、レストランでの屋内での食事、カジノや劇場の閉鎖、学業スポーツの停止を禁止する。なお、ゲーム規制委員会によって管理されているオンラインのカジノタイプのゲーム、スポーツ・ベッティングなどは閉鎖の影響を受けない。
 
 
【マカオ】マカオ政府は2020年ゲーミング税に37億ドル(約3,820億円)を見込む
 
Macau govt expects US$3.7bln in 2020 gaming tax
http://www.ggrasia.com/macau-govt-expects-us3-7bln-in-2020-gaming-tax/
 
マカオ政府は、2020年度予算の第2次改訂版によると、今年のカジノ産業からの税収は294.6億マカオパタカ(約3,820億円)近くになると予想した。
 
この予測には、マカオ市のカジノ総ゲーミング収入(GGR)に対する直接税として、262.9億マカオパタカ(約3,407億円)が含まれているが、予算書では、この数字は昨年11月に政府が当初予測していたものから71.1%減となる。4月に予算修正で設定された45.5億マカオパタカ(約590億円)の目標からも、42.2%減となった。政府は、12月に関連する経費を賄うために、財政準備金から合計81億マカオパタカ(約1,050億円)を繰り入れる。
 
公式データによると、11月30日までの1年間のマカオの累積カジノ総ゲーミング収入(GGR)は526.2億マカオパタカ(約6,820億円)となり、前年比80.5%減となった。
 
 
 【マカオ】タイトなタイミングによりマカオライセンスの現状維持が有力視
 
Tight timing favours Macau permit status quo: Macquarie
http://www.ggrasia.com/tight-timing-favours-macau-permit-status-quo-macquarie/
 
マッコーリーキャピタル社の報告によると、マカオの現在の6つのゲーミングライセンスの期限が2022年6月に切れるまでに残された時間が限られている案件は、公開入札によって現在の権利者が再設置されるか、またはCovid-19パンデミックの影響で、現在のライセンシーが現在の権利を数年延長して後に再評価を受けることになると予想している。

同社のアナリストのエドワード・エンゲル氏、チャド・ベニヨン氏、ジョーダン・ベンダー氏、アーロン・リー氏は、「マカオ当局はパンデミックと景気回復に注力しており、現在のゲーミングライセンスが2022年以降に延長される可能性が高まっている」「政策立案者はタイトなスケジュールを管理している現状で、マカオの最高経営責任者は2021年第4四半期までに改正された賭博法を可決することを約束しているが、この動きではライセンス再申請には約6か月しか残されていないことになる」との見解をコメントした。
 
同社は第1のシナリオでは、「税率の変更なし、管理可能な利権支払い、妥当なゲーム以外の資本支出義務など、有利な条件でライセンスが更新される」とし、第2のシナリオでは、現在のライセンスが「2~3年延長される可能性がある」としている。

 
【マカオ】マカオのスタジオシティ 上級職にケビン・ベニング氏が新たに就任

Kevin Benning starts new senior role at Studio City, Macau
http://www.ggrasia.com/kevin-benning-starts-new-senior-role-at-studio-city-macau/
 
マカオのカジノリゾート、スタジオシティの親会社スタジオシティ・インターナショナルHDは同施設のシニア・バイス・プレジデントにケビン・ベニング氏が就任したことを発表した。
 
同氏は以前、フィリピンにおいてシティーオブドリームスマニラを展開するメルコリゾーツ・エンターテイメント(フィリピン)の最高執行責任者を務めていた。
 
 
【マカオ】マカオで1,300万ドル(約13億円)不正利益を上げたオンラインベッティングの疑惑
 
Alleged online bet op with US$13mln profit busted in Macau
http://www.ggrasia.com/alleged-online-bet-op-with-us13mln-profit-busted-in-macau/
 
マカオの司法警察は木曜日、違法なオンライン・ギャンブル・ウェブサイトの開発と運営に関与したとされる数名を逮捕したと発表した。この組織のマカオでの活動は、「広告・デザイン会社」を名乗って行われていたとされており、オンラインギャンブルからの利益は少なくとも1億マカオパタカ(約13億円)に達したと報道されている。警察のスポークスマンは逮捕について今年5 月に中国警察によって提供された情報に基づいて実施されたとコメントしている。
 
 
2020年12月10日(木)
 
【ラスベガス】ボイド社がヘンダーソン地域のエルドラド・カジノ売却合意
 
Boyd Gaming agrees to sell Henderson’s Eldorado Casino
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/boyd-gaming-agrees-to-sell-hendersons-eldorado-casino-2212765/
 
ボイド社のスポークスマン、デビッド・ストロー氏によると、エルドラド・カジノを同じヘンダーソンでカジノを運営するDeSimone Gaming社へ売却を予定しているという。ヘンダーソン市議会は来週に協議を進める。
 
同カジノは1962年以来、ボイドゲーミングの下、南ネバダのヘンダーソンの歴史あるウォーター・ストリート地区にあるスロット専用カジノとして運営されていた。今年の3月中旬にCovid-19拡散を抑制するため州の命令の下で閉鎖しており、現在も再開していない数少ないカジノであった。ボイド社のCEO兼社長であるキース・スミス氏は、同施設について、「ビジネスの流れ次第ではあるが」「おそらく」再開するだろうと考えていると述べていた。
 
 
【マカオ】マカオの2020年訪問者数は600万人を下回る

Macau full-2020 visitor tally below 6mln: tourism boss
http://www.ggrasia.com/macau-full-2020-visitor-tally-below-6mln-tourism-boss/
 
マカオ政府観光局(MGTO)のマリア・ヘレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は、2020年マカオの年間訪問者数は600万人となり、2015年以来初めて前年比で減少するとの予想を発表した。なお、その集計のおよそ半分を占める280万人の訪問者は(パンデミック以前の)今年の1月に記録されたという。同氏は2020年はCovid-19パンデミックを抑える制限のため、観光事業貿易にとって『非常に困難な年』だった」とコメントした。
 
公式データによると、マカオは2019年に3,940万人以上の観光客を受け入れ、2018年の3,580万人の訪問者数を10%近く上回っていた。マカオの年間訪問者数が最後に減少したとされる2015年は3,070万人で、前年比2.6%程度の減少であった。
 

【香港】香港、マカオからの到着者 検疫を3月まで延長
 
HK extends to March quarantine for arrivals from Macau
http://www.ggrasia.com/hk-extends-to-march-quarantine-for-arrivals-from-macau/
 
香港政府は、マカオ、中国、台湾からの入国者に対する14日間の検疫ルールを、当初の終了日である今月末から来年3月まで延長した。
 
「第4の波」として地元メディアで紹介されている香港の秋以降の感染者急増をうけてのものとされている。同日、香港の健康保護センターは104人の新規感染者を調査していると伝えている。
 
なお、香港市のいわゆる「Return2hk」(政府発行)システムの対象となる香港ID保有者は、延長された検疫規則を免除されるという。
 
 
2020年12月9日(水)  
 
【アメリカ】10月報告は米国史上で最大の合法スポーツ・ベッティング月となる見込み

October likely to be strongest month for legal sports betting in U.S. history
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/09/55729-october-likely-to-be-strongest-month-for-legal-sports-betting-in-us-history
 
アメリカン・ゲーミング協会(AGA)の商業ゲーミング収益報告(Commercial Gaming Revenue Tracker)によると、10月は、4月に歴史的な低水準にあった商業ゲーミング業界が6ヶ月連続で回復したことを示し、9月から6.3%増の33.8億ドル(約3,493億円)、2019年10月から業界の収入水準の93.0%に達した。
 
以前よりスポーツ・ベッティングとiGaming(オンラインベッティング)がゲーミングの回復の最も顕著な原動力となっているが、レガシーゲーミング(スロットとテーブルゲームといった従来からのランドベース型のゲーミング)も前月比で改善している。スロットとテーブルゲームを合わせたGGRは、10月には9月から3.4%上昇して29.8億ドル(約3,080億円)となり、2019年10月からの業界水準の86.6%に戻し引き続き回復傾向となった。
 
アメリカ17州とコロンビア特別区のうち2州を除くすべての州の10月スポーツ・ベッティング収益は、いずれも過去月を上回った。10月は合法的なスポーツ・ベッティングにとって米国史上最強の月となる可能性が高い。

10月GGRはスポーツ・ベッティングとiGaming(オンラインベッティング)が回復の原動力となった
■AGA Commercial Gaming Revenue Tracker
https://www.americangaming.org/resources/aga-commercial-gaming-revenue-tracker/


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

AGA
https://www.americangaming.org/