【海外版・12/9~12/15 IR記事まとめ】マカオのカジノライセンス延長の可能性、米国スポーツ、オンラインベッティングGGRを牽引 (1/2)

JaIR編集部

  JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は12月9日(水)~12月15日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=103円、1マカオパタカ=12円換算です。

 2020年12月15日(火)
 
【ラスベガス】ウィン・ラスベガス新ロイヤルティプログラムをラスベガスで開始

Wynn Rewards loyalty program coming to Las Vegas next week
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/wynn-rewards-loyalty-program-coming-to-las-vegas-next-week-2219133/
 
ウィン・ラスベガスの社長マリリン・スピーゲル氏は、12月21日からラスベガスでの新しい顧客ロイヤルティカード「Wynn Rewards」の導入を発表した。リワードにはレッド、プラチナ、ブラックの会員レベルがあり、無料登録から可能。ランクによってホテル宿泊施設の特別価格、イベントやプロモーションへの招待、カジノで利用できるポイント付与など様々な特典が展開される。このプログラムは今年初めにアンコール・ボストン・ハーバーで開始され、それを拡大したものになる。
 
 
【アメリカ】ハードロック・デジタル、ブランドのオムニチャネル iGaming(オンラインベッティング)、スポーツ・ベッティング提供を拡大

Hard Rock Digital to expand the brand's omnichannel iGaming, sports betting offering
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/12/15/55784-hard-rock-digital-to-expand-the-brands-omnichannel-igaming-sports-betting-offering
 
ハードロック・インターナショナル(HRI)と、その親会社であるセミノール・ゲーミング(SGA)は、ジョイントベンチャーとなるハードロック・デジタルの立ち上げを発表した。
 
1億3,000万人以上の顧客を抱える HRI、SGA2社のデータベースと、76ヶ国にまたがる約250の施設を活用して、インタラクティブ・ゲーミングとスポーツ・ベッティングのためのオムニチャネル・サービスを提供するとしており、世界独占的な媒介になることを目指す。

■ハードロック・デジタル リリース
https://news.hardrock.com/hard-rock-international-launches-hard-rock-digital-joint-venture-with-gaming-industry-veteran-leaders/

 
【マカオ】ロンドナーホテル、2021年1月22日より宿泊予約を開始

Londoner Hotel opens bookings for stays from Jan 22, 2021
http://www.ggrasia.com/londoner-hotel-opens-bookings-for-stays-from-jan-22-2021/
 
サンズ・チャイナが新たに展開するマカオのカジノリゾート「ロンドナー」の、ロンドナーホテルは、SNS Instagramの公式アカウントによる発表で、同施設は来年1月22日からの予約を15日に開始した。中国の旧正月にあたる2月11日から17日までの連休を包括するものとみられる。
 
同社の社長であるウィルフレッド・ウォン・インワイ氏はプレスリリースの中で「マカオでテーマを持った施設を開発して成功してきた」と自信を見せ、「ロンドナーマカオ」は、マカオリゾートであるヴェネチアンマカオとパリジャンマカオとともに「レジャーとMICE(会議、インセンティブ、会議、展示会)市場」の地域デスティネーションにおいて「トップ」である要素を補完していると述べた。
 
■ロンドナーマカオ 公式HP
https://www.londonermacao.com/

 
【マカオ】サンズのリスボエタとシェラトン・グランド・マカオがホテル検疫に使用

Lisboeta, Sands China Sheraton for Macau quarantine use
http://www.ggrasia.com/sands-china-sheraton-lisboeta-for-macau-quarantine-use/
 
マカオ市のカジノリゾート「サンズ・コタイ・セントラル」にあるシェラトン・グランド・マカオのホテルの客室が、Covid-19対応の中で、マカオ政府の緊急指定ホテルに再び割り当てられた。また、未だオープンしていない「リスボエタ・マカオ」のホテルも、現地当局によると12月20日からマカオでの医療観察に使用されるという。
 
リスボエタは開発中のグランド・リスボア・パレスに隣接するリゾート・プロジェクトで、リスボエタ・マカオは、マカオのカジノ起業家、故スタンリー・ホー氏に関わるマカオ・テーマパーク&リゾート・リミテッドという事業体によって運営されている。
 
検疫の再指定場所として新しい動きとしては、今回は入国者が14日間の検疫にオプションとしてシェラトン・グランド・マカオに滞在する(ホテル側がいくら請求するかを決める)ことができるようになったという。
 
 
 【マカオ】ウィン・マカオ 10月11月のカジノ市場で好調 新報告書

Wynn Macau Ltd says beat market Oct-Nov, seeks new notes
http://www.ggrasia.com/wynn-macau-ltd-says-beat-market-oct-nov-seeks-new-notes/
 
マカオのカジノ運営会社ウィン・マカオは、同社の10月と11月の日平均総ゲーミング収入(GGR)が、マカオ市場全体の平均を数%ポイント上回ったと報告した。
 
サンフォード・バーンスタイン社は、ウィン・マカオについてゲーミングビジネスの構成と運営効率の良さから、マカオの寡占市場において「プレミア」ゲーム会社として浮上する可能性があることをコメントしている。また、同社のアナリストは、同社のコタイ地区にあるウィン・パレスの拡張が、同社の長期的な成長を支える可能性があるとし、ウィン・マカオは、2019年には大規模ゲーミングと非ゲーミングによる利益(EBITDA)の85%を計上しており、大部分がプレミアムマス主導である」とコメントした。
 

■関連記事
ウィン プレミアム・ゲーミングがマカオの反発を後押し バーンスタイン社
Wynn premium gaming aids its Macau rebound
http://www.ggrasia.com/wynn-premium-gaming-aids-its-macau-rebound-brokerage/
 
 
【シンガポール】Covid-19緩和はリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)にプラスになる:メイバンク
 
Singapore Covid-19 easing positive for RWS: Maybank
http://www.ggrasia.com/singapore-covid-19-easing-positive-for-rws-maybank/
 
シンガポール政府は、12月28日からいわゆる「サーキットブレーカー」を「フェーズ3」に緩和移行すると発表した。このことは公共の観光地に影響を与え、また来年の第1四半期に向けてリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)とマリーナ・ベイ・サンズ(MBS)を手助けすると期待される。

「フェーズ3」では、集会などの開催規模が緩和され、ショッピングモールや観光施設の運営能力も緩和される見通しで、収容人数は現在の50%から、65%までのキャパシティで稼働することを許可される。シンガポール政府は今のところカジノリゾートへ対応させる指定はしないが、マレーシア最大の銀行であるメイバンクはこのシンガポール政府の緩和を受けて、前回9月18日に25%キャパシティから50%に緩和した際、リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)の収益が大幅に改善したことを参照し「2020年第4四半期の収益は前四半期比で良くなるはずだ」コメントした。

またシンガポールのリー・シェンロン首相は、2021年の第3四半期までに「すべての人に十分なワクチンを」用意するつもりであると述べた。リー氏の発言によると、ワクチン接種はシンガポールに住むすべての人が任意で無料で受けることができるという。
 

【韓国】パラダイス社 ウォーカーヒルを再閉鎖  ソウル市ウイルス警戒により
 
Paradise Co halts Walkerhill ops amid Seoul virus alert
http://www.ggrasia.com/paradise-co-halts-walkerhill-ops-amid-seoul-virus-alert/
 
韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社は15日首都ソウルにあるウォーカーヒルを12月22日まで閉鎖すると発表した。韓国では15日に880人の新規患者が報告されている。
 
現在、韓国は、いわゆる「レベル2.5」の社会的遠距離措置をソウル市内で実施していて、このプロトコルの下では、50人未満の集まりは、まだ許可されている。
 
地元のメディアによると、「レベル3」は、感染者数が前日の2倍に増加した韓国のコミュニティに対して適用されるという。レベル3では、10人以上の集まりが禁止され、企業は必要のない従業員が自宅で仕事をするように求められる。
 
 
2020年12月14日(月)
 
【シンガポール】シンガポール、台湾からの旅行者の制限を解除 12月18日
 
Singapore lifts restrictions for travellers from Taiwan Dec 18
http://www.ggrasia.com/singapore-lifts-restrictions-for-travellers-fromtaiwan-dec-18/
 
シンガポール政府は台湾からの旅行者の制限を解除する。交通大臣のオン・イェ・クン氏は、シンガポールのメディアであるチャンネル・ニュース・アジアに、シンガポールは国境を開放することで「もう一歩」を踏み出すと語った。台湾は「開放を行うために非常に安全なパートナー」であると、彼は引用した。

シンガポール民間航空局 (CAAS) もまた、台湾は「包括的な公衆衛生監視システムCovid-19蔓延のコントロールに成功した」、「過去28日間、台湾でのCovid-19の局所的な症例はゼロである。台湾からの渡航によるリスクは低い」と述べた。
 
シンガポールに到着する台湾からの訪問者は、出発前に14日間を台湾に滞在していなければならず、シンガポールへの旅行は「乗り継ぎなしの直行便」に限られる。またシンガポールに到着したときに検査を受ける必要がある。
 
シンガポールは11月下旬に香港との渡航便を再開する予定であったが、香港での感染が増加していることを理由に、両国間の合意により「2020年以降」に延期されていた。