蒲生・新観光庁長官が初会見でIRを丁寧に進めていくと語る

JaIR編集部

 観光庁は21日、蒲生篤実・新長官の初めての記者会見を行い、Go Toキャンペーンなどコロナ禍対応について質疑を受ける中、IR(統合型リゾート)についても質問に答え、IR事業者のコロナ禍でのダメージを踏まえて、「丁寧にお伺いしながら、我々としましては引き続き策定に向けて対応を進めてまいりたいと考えています」と答えた。


会見当日に出された訪日外国人旅行客数の推移
 

IR基本方針はカジノ管理委員会からの意見などを踏まえて修正中

 蒲生長官は記者会見で、IRについての質問に対しては以下のように答えている。

(問)統合型リゾート施設の整備の関係でお願いします。先日、横浜市の林市長は市の実施方針について、国の基本方針がまだ公表されていないということで、市の方針の公表を延期しました。他にも誘致を目指されている自治体がスケジュールを見直すなど作業に支障が出ているようなのですけれど、国としてこの状況をどのように受けとめていらっしゃるのかと、国の基本方針の策定がまだされていない理由を改めて教えていただけますでしょうか。

(答)・現在、IRの誘致を検討されている各自治体におきまして、様々な準備が進められているものと承知しております。
・国の基本方針に関しましては、昨年に案としてお示ししているところでして、一部の自治体においてはこれを基に先行して実施方針の案を作成するなど取組みが行われていると承知しているところです。
・いずれにいたしましても、我々としましては、法律で決められた制度ですので、しっかりとした形での基本方針を国として作る必要があろうということで、今カジノ管理委員会からの意見、そういったものを踏まえた修正などをやっているところです。
・一方で事業者の中でも今回のコロナ禍におきまして、所謂カジノ関係の事業者が調整等々について、非常に苦労されているということも承知しておりますので、そういったことも丁寧にお伺いしながら、我々としましては引き続き策定に向けて対応を進めてまいりたいと考えています。

(問)今仰られた事業者も今回コロナでかなり打撃を受けているようですが、IRの開業時期の見通しについて、コロナの感染がこれだけ広がる中で、政府としては今どういった見通しを持っているのか、改めて教えていただけますでしょうか。

(答)・私の先ほどの説明が少し舌足らずだったかもしれませんけれども、事業者においてご苦労されているというのは、所謂計画などを作るやり取りがリモートになってしまったので、やはり本当に会って本音を戦わせませんと、中々本当にお互いにとっていいものが出来ないという意味でのご苦労ということです。
・ただ、IRの事業者達において今回カジノへの影響もかなりの程度受けていらしゃるということは聞いていますけれども、アメリカやマカオなど、それなりに一定程度戻りつつあるということも承知しています。
・そういう意味ではIRの事業そのものに関しての問題という部分については、私は承知していないところですので、我々としましては国としての成長戦略の一つとしてIRというものが位置付けられているということをしっかり受けとめて必要な準備をしていくのが重要だと考えています。

(問)そうすると開業というのは、見通しは遅れざるを得ないとか、その辺は現時点では。

(答)・その見通しに関しましては、私としてはほぼ予定通りの方向にいくべきではないかというのが基本だと思いますけれども、いろいろな今のコロナの状況等々の中で予定通りの準備が進むかどうかという部分、手続きに関しましてはいろいろなご意見や見方があろうかと思いますけれども。私としては、申し上げた通り、しっかりと進めていきたいと思っています。

 蒲生新長官は、国交省総合政策局長から7月21日付で就任した。IRの監督官庁は国土交通省であり、中でも、観光庁が直接的にIRを管理している。蒲生長官は、海事局長、鉄道局長、総合政策局長などを歴任し、7代目の観光庁長官に就任した。1985年東大法卒で、運輸省(現・国土交通省)に入省、現在59歳。


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