IR関連事業のピクセルカンパニーズ、仏カジノ大手パルトゥーシュと日本IRでの提携を発表

JaIR編集部

 カジノゲーミングマシン開発・販売、フィンテック、不動産事業などを手掛ける日本企業ピクセルカンパニーズは、13日、同社が日本の統合型リゾート開発(IR)に向けて参画しているコンソーシアムに、フランスの大手カジノオペレーターであるパルトゥーシュ・グループ(Groupe Partouche)が参画することになったと発表した。


13日発表の四半期報告資料より。ピクセルゲームズは子会社


 ピクセルカンパニーズは、日本IRへの参画に向けて、 7月30日付で株式会社TTLリゾーツ(本社:東京都港区、代表取締役:津村靖権、以下TTL社)との資本・業務提携を発表、8月19 日付で資本・業務提携契約を締結する予定である。同社とTTL社のコンソーシアムは、「そのメンバーの業界ネットワークから繋がる海外の有力企業、関連分野の主な国内企業、地域企業、または国内外の投資会社など、様々な提携を重ねて拡大していく方針」であり、パルトゥーシュ・グループは、このコンソーシアムにおける最も重要なパートナーの一社として参画する。パルトゥーシュ・グループ以外のコンソーシアムへの参画企業は不明。

 ピクセルカンパニーズ社とTTL社は、「更なるパートナー企業が参画するための基盤づくりを行うと共に、今後地方自治体が実施する IR 事業者選定のための事業提案公募(RFP)プロセスへの参加、並びに国への IR 区域認定の申請、IR事業ライセンスの取得を目指して」いる。日本のどの自治体の入札を視野に入れているのかは、明らかではない。

 パルトゥーシュ・グループは、長崎でのIRプロジェクトにおいて、オシドリ・インターナショナル・ホールディングス・リミテッドと提携を結んでいたが、今年5月で提携を解消していた。1973年設立のパルトゥーシュ・グループは、欧州カジノ市場の中心的企業としてカジノ、ゲームクラブ、ホテル、レストラン、スパ、ゴルフコースを運営。グループで42のカジノを運営し、約4,000人を雇用しており、実績がある。

 今回のパルトゥーシュ・グループとの基本合意に関して、ピクセルカンパニーズは、「将来的に当該コンソーシアムがIR事業者として運営するIR施設のカジノ施設の経営・運営を担う事を視野に入れた契約となります。また、共に当該コンソーシアムに属するパートナーとして、IR整備法に基づく日本版IRへの投資やその開発、運営を共同して行う事を目的としております」と述べた。


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