JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2022年2月23日(水)~3月1日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=115円、1マカオパタカ=14円、1マレーシア・リンギット=27円換算です。
2022年3月1日(火)
【マカオ】マカオ2月のGGRは前月比22%増:政府
Macau February casino GGR up 22pct m-o-m: govt
https://www.ggrasia.com/macau-february-casino-ggr-up-22pct-m-o-m-govt/
マカオ政府のゲーミング検査調整局(DICJ)によると、マカオの2月のカジノ総ゲーミング収入(GGR)は77.6億マカオパタカ(約1,109億円)と発表された。今年1月の63.4億マカオパタカ(約906億円)と比較して22.3%増、前年同月73億1,000万マカオパタカ(約1,044億円)と比較し6.1%増加した。
グローバル総合金融サービス会社であるJPモルガン・セキュリティーズ (アジア・パシフィック) は、マカオの「一般のカジノ客はCovid-19前レベルの約48%回復した。VIP層は約5%で、ほとんどは直接VIP(従来のジャンケット組織が送客するカジノ客ではなく、カジノ事業者が新たに取り込んだ直接管理しているVIP客のことを指す)だった」とコメントしている。
【香港】ゲンティン香港、カジノ船のワールド・ドリーム号を運航終了
Dream Cruises’ World Dream vessel to cease operations on Mar 2
https://www.channelnewsasia.com/business/genting-hong-kong-dream-cruises-cease-operations-march-2-2527776
ゲンティン香港は、アジア太平洋地域を拠点に運行してきたドリーム・クルーズ・ブランドのカジノ船であるワールド・ドリーム号の運行を3月2日に終了する。
ゲンティン香港はプレスリリースで、外部資金を調達し再建する努力を続けたものの、現在の(Covid-19による)厳しい状況下で同ブランドによる「持続的な営業利益が得られない」ことと、船舶の運航に直接影響する債権者の圧力が高まったことでグループの流動性が悪化し続けたと説明し、「このような状況下、ワールド・ドリーム号の運航継続に必要な資金を追加投入することは不可能」と述べた。乗船の予約に対しても手付金を返金することが発表された。
1月初旬、ゲンティン香港は、同社が管理するドイツの造船会社が倒産した場合に、グループの特定の融資契約に基づくクロスデフォルト(一つの債務がデフォルト、債務不履行となった場合、他の債務もデフォルトとみなされること)が発生する可能性を示唆しており、同社の3つのクルーズ・ブランド(ドリーム・クルーズ、クリスタル・クルーズ、スター・クルーズ)事業の大半を停止し、再建を図ることを伝えていた。
■Genting’s World Dream to end operations on Weds
https://www.ggrasia.com/gentings-world-dream-to-end-operations-on-weds/
2022年2月28日(月)
【マカオ】マカオ隣接の中国地域で再びCovid-19集団検査を実施
Covid mass testing again in mainland places next to Macau
https://www.ggrasia.com/covid-mass-testing-again-in-mainland-places-next-to-macau/
マカオに隣接する中国広東省の珠海市の発表によると、2月28日から8,000人以上の地域住民を対象に、Covid-19集団検査を開始する。同所のCovid-19対応調整センターの発表で1名の陽性者が報告された。
これに伴い、中国マカオ間で一時的な入国制限が実施されている。先週再開された、当該エリアとマカオを繋ぐフェリーも再度停止となった。また、このエリアにある検問所である拱北口岸は、中国からマカオに渡る訪問者にとって最も一般的なルートとなっている。
■Testing at Macau Border Gate area after visitor had Covid
https://www.ggrasia.com/testing-at-macau-border-gate-area-after-visitor-had-covid/
2022年2月25日(金)
【ラスベガス】ネバダ州規制当局、eスポーツ諮問委員会メンバーにユービーアイソフトの役員を新たに任命
Nevada regulator appoints Ubisoft's executive as member of new esports advisory committee
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/25/61549-nevada-regulator-appoints-ubisoft-39s-executive-as-member-of-new-esports-advisory-committee
ネバダ州で新設されたeスポーツ技術顧問委員会に、ネバダ州ゲーミング管理委員会から新しく8人目のメンバーが選定された。フランスのゲーム企業ユービーアイソフト社のシニアディレクターであるチェ・チュウ氏が加わる。
同技術顧問委員会は現在、eスポーツ業界関係者、出版社、放送局からのメンバーで構成されており、ネバダ州のeスポーツ・ベッティングや競技の整合性を促進するためにネバダ州ゲーミング管理委員会へ助言を行う。3月1日には初会合が開かれ、今後、四半期ごとに開催される予定だ。
ネバダ州の現在の規制では、イベントごとにeスポーツ・ベッティングが認可されているため、競技ごとにネバダ州ゲーミング管理委員会に申請書を提出し、審査と承認を受ける必要がある。
【マカオ】マカオ行きの旅行ツアー、近く再開の見込みなし:政府
Macau-bound package tours unlikely to resume soon: govt
https://www.ggrasia.com/macau-bound-package-tours-unlikely-to-resume-soon-govt/
マカオの最高経営責任者ホー・ヤッシン(賀一誠)氏は、政府会議後の記者会見で中国発のマカオ行きの(個人訪問制度ではない)旅行ツアー再開には「もう少し時間がかかる」可能性があるとの見解を示した。中国当局が現在のパンデミック状況を考慮すると、近いうちに「大人数の」旅行者がマカオへ渡航することは許可されないだろうと考えていると付け加えた。
また、ホー氏は、マカオ政府は中国政府が進める「ゼロコロナ政策(感染者が発生する度に封鎖を行う)」を緩和することは考えていないと述べた。このようなアプローチは、マカオの主要な旅行者源である中国との間で現在行われている旅行の取り決め(検疫なし)をほぼ確実に維持するために重要であると説明している。
【マカオ】2022年の旅客者数は2019年の30%程度となる予測
Macau 2022 flight traffic likely 30pct of 2019: airport boss
https://www.ggrasia.com/macau-2022-flight-traffic-likely-30pct-of-2019-airport-boss/
マカオ国際空港株式会社(CAM)の会長であるマー・ヤオ・ハン氏は、マカオ国際空港の今年の旅客数について、Covid-19以前の約「30%」程度回復する見込みであると示した。
マカオの空港は、2019年に961万人の旅客数を記録していた。資料によると、Covid-19対策による渡航制限の中、2020年は117万人、2021年は115万人近くまで減少していた。
また、同空港ターミナルの南側にある建物の拡張工事が、今年中に完成する予定であることも明らかにし、この増築により空港は年間1,000万人の旅行者が利用できるようになると伝えられた。
■Macau arrivals drop 15.4% amid tightened border control, Covid-19 outbreaks in neighboring region
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/24/61546-macau-arrivals-drop-154--amid-tightened-border-control--covid19-outbreaks-in-neighboring-region
【マレーシア】ゲンティン・マレーシア、第4四半期は黒字転換、配当金支払いへ
Genting Malaysia returns to profit in 4Q, to pay dividend
https://www.ggrasia.com/genting-malaysia-returns-to-profit-in-4q-announces-dividend/
マレーシアのカジノ運営会社であるゲンティン・マレーシアは2021年第4四半期および通期の業績を発表した。
2021年第4四半期、同グループは売上高は前年同期比81.5%増の18.9億マレーシア・リンギット(約518億円、以下リンギット)となった。
調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)は、前年同期の4倍以上となる7億3,810万リンギット(約202億円)を達成した。純利益は1億2,400万リンギット(約34億円)で黒字転換し、2020年第4四半期の純損失、2億5,800万リンギット(約70億円)から大幅に改善された。
一方で、2021年通期の売上高は、前年同期比8.2%減となる、41.6億リンギット(約1,141億円)となった。
調整後EBITDAは7億2,700万リンギットを報告しており、同社は「主に同グループの海外事業が力強い回復を記録した」と述べている。同グループは、関連事業を通じてアメリカ、バハマ、イギリス、エジプトでカジノ運営を行っている。ゲンティン・マレーシアは、これらすべての市場において、前年同期比で収益が改善されたと述べた。通年の総利益は1億5,500万リンギット(約42億円)に達し、2020年の純損失、1億100万リンギット(約27億円)から改善となった。
同社はマレーシアで昨年9月30日に営業再開したリゾート・ワールド・ゲンティンに加えて、最近当局が認めた隣接国境開放が「グループの回復をさらに後押しする」と伝えた。
また、2月8日にオープンしたゲンティン・スカイワールドが加わったことで、「リゾート・ワールド・ゲンティンの幅広いエンターテインメントが補完され、マレーシアにおけるグループの重要な成長イニシアチブになるだろう」とコメントしている。
■Genting Malaysia back in black with $29.5m in Q4 net profit
https://www.gamblinginsider.com/news/15326/genting-malaysia-back-in-black-with-295m-in-q4-net-profit
■Genting Malaysia PressRelease
https://www.gentingmalaysia.com/wp-content/uploads/2022/02/GENM_4Q21_Ann_PressRelease.pdf
2022年3月1日(火)
【マカオ】マカオ2月のGGRは前月比22%増:政府
Macau February casino GGR up 22pct m-o-m: govt
https://www.ggrasia.com/macau-february-casino-ggr-up-22pct-m-o-m-govt/
マカオ政府のゲーミング検査調整局(DICJ)によると、マカオの2月のカジノ総ゲーミング収入(GGR)は77.6億マカオパタカ(約1,109億円)と発表された。今年1月の63.4億マカオパタカ(約906億円)と比較して22.3%増、前年同月73億1,000万マカオパタカ(約1,044億円)と比較し6.1%増加した。
グローバル総合金融サービス会社であるJPモルガン・セキュリティーズ (アジア・パシフィック) は、マカオの「一般のカジノ客はCovid-19前レベルの約48%回復した。VIP層は約5%で、ほとんどは直接VIP(従来のジャンケット組織が送客するカジノ客ではなく、カジノ事業者が新たに取り込んだ直接管理しているVIP客のことを指す)だった」とコメントしている。
【香港】ゲンティン香港、カジノ船のワールド・ドリーム号を運航終了
Dream Cruises’ World Dream vessel to cease operations on Mar 2
https://www.channelnewsasia.com/business/genting-hong-kong-dream-cruises-cease-operations-march-2-2527776
ゲンティン香港は、アジア太平洋地域を拠点に運行してきたドリーム・クルーズ・ブランドのカジノ船であるワールド・ドリーム号の運行を3月2日に終了する。
ゲンティン香港はプレスリリースで、外部資金を調達し再建する努力を続けたものの、現在の(Covid-19による)厳しい状況下で同ブランドによる「持続的な営業利益が得られない」ことと、船舶の運航に直接影響する債権者の圧力が高まったことでグループの流動性が悪化し続けたと説明し、「このような状況下、ワールド・ドリーム号の運航継続に必要な資金を追加投入することは不可能」と述べた。乗船の予約に対しても手付金を返金することが発表された。
1月初旬、ゲンティン香港は、同社が管理するドイツの造船会社が倒産した場合に、グループの特定の融資契約に基づくクロスデフォルト(一つの債務がデフォルト、債務不履行となった場合、他の債務もデフォルトとみなされること)が発生する可能性を示唆しており、同社の3つのクルーズ・ブランド(ドリーム・クルーズ、クリスタル・クルーズ、スター・クルーズ)事業の大半を停止し、再建を図ることを伝えていた。
■Genting’s World Dream to end operations on Weds
https://www.ggrasia.com/gentings-world-dream-to-end-operations-on-weds/
2022年2月28日(月)
【マカオ】マカオ隣接の中国地域で再びCovid-19集団検査を実施
Covid mass testing again in mainland places next to Macau
https://www.ggrasia.com/covid-mass-testing-again-in-mainland-places-next-to-macau/
マカオに隣接する中国広東省の珠海市の発表によると、2月28日から8,000人以上の地域住民を対象に、Covid-19集団検査を開始する。同所のCovid-19対応調整センターの発表で1名の陽性者が報告された。
これに伴い、中国マカオ間で一時的な入国制限が実施されている。先週再開された、当該エリアとマカオを繋ぐフェリーも再度停止となった。また、このエリアにある検問所である拱北口岸は、中国からマカオに渡る訪問者にとって最も一般的なルートとなっている。
■Testing at Macau Border Gate area after visitor had Covid
https://www.ggrasia.com/testing-at-macau-border-gate-area-after-visitor-had-covid/
2022年2月25日(金)
【ラスベガス】ネバダ州規制当局、eスポーツ諮問委員会メンバーにユービーアイソフトの役員を新たに任命
Nevada regulator appoints Ubisoft's executive as member of new esports advisory committee
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/25/61549-nevada-regulator-appoints-ubisoft-39s-executive-as-member-of-new-esports-advisory-committee
ネバダ州で新設されたeスポーツ技術顧問委員会に、ネバダ州ゲーミング管理委員会から新しく8人目のメンバーが選定された。フランスのゲーム企業ユービーアイソフト社のシニアディレクターであるチェ・チュウ氏が加わる。
同技術顧問委員会は現在、eスポーツ業界関係者、出版社、放送局からのメンバーで構成されており、ネバダ州のeスポーツ・ベッティングや競技の整合性を促進するためにネバダ州ゲーミング管理委員会へ助言を行う。3月1日には初会合が開かれ、今後、四半期ごとに開催される予定だ。
ネバダ州の現在の規制では、イベントごとにeスポーツ・ベッティングが認可されているため、競技ごとにネバダ州ゲーミング管理委員会に申請書を提出し、審査と承認を受ける必要がある。
【マカオ】マカオ行きの旅行ツアー、近く再開の見込みなし:政府
Macau-bound package tours unlikely to resume soon: govt
https://www.ggrasia.com/macau-bound-package-tours-unlikely-to-resume-soon-govt/
マカオの最高経営責任者ホー・ヤッシン(賀一誠)氏は、政府会議後の記者会見で中国発のマカオ行きの(個人訪問制度ではない)旅行ツアー再開には「もう少し時間がかかる」可能性があるとの見解を示した。中国当局が現在のパンデミック状況を考慮すると、近いうちに「大人数の」旅行者がマカオへ渡航することは許可されないだろうと考えていると付け加えた。
また、ホー氏は、マカオ政府は中国政府が進める「ゼロコロナ政策(感染者が発生する度に封鎖を行う)」を緩和することは考えていないと述べた。このようなアプローチは、マカオの主要な旅行者源である中国との間で現在行われている旅行の取り決め(検疫なし)をほぼ確実に維持するために重要であると説明している。
【マカオ】2022年の旅客者数は2019年の30%程度となる予測
Macau 2022 flight traffic likely 30pct of 2019: airport boss
https://www.ggrasia.com/macau-2022-flight-traffic-likely-30pct-of-2019-airport-boss/
マカオ国際空港株式会社(CAM)の会長であるマー・ヤオ・ハン氏は、マカオ国際空港の今年の旅客数について、Covid-19以前の約「30%」程度回復する見込みであると示した。
マカオの空港は、2019年に961万人の旅客数を記録していた。資料によると、Covid-19対策による渡航制限の中、2020年は117万人、2021年は115万人近くまで減少していた。
また、同空港ターミナルの南側にある建物の拡張工事が、今年中に完成する予定であることも明らかにし、この増築により空港は年間1,000万人の旅行者が利用できるようになると伝えられた。
■Macau arrivals drop 15.4% amid tightened border control, Covid-19 outbreaks in neighboring region
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/24/61546-macau-arrivals-drop-154--amid-tightened-border-control--covid19-outbreaks-in-neighboring-region
【マレーシア】ゲンティン・マレーシア、第4四半期は黒字転換、配当金支払いへ
Genting Malaysia returns to profit in 4Q, to pay dividend
https://www.ggrasia.com/genting-malaysia-returns-to-profit-in-4q-announces-dividend/
マレーシアのカジノ運営会社であるゲンティン・マレーシアは2021年第4四半期および通期の業績を発表した。
2021年第4四半期、同グループは売上高は前年同期比81.5%増の18.9億マレーシア・リンギット(約518億円、以下リンギット)となった。
調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)は、前年同期の4倍以上となる7億3,810万リンギット(約202億円)を達成した。純利益は1億2,400万リンギット(約34億円)で黒字転換し、2020年第4四半期の純損失、2億5,800万リンギット(約70億円)から大幅に改善された。
一方で、2021年通期の売上高は、前年同期比8.2%減となる、41.6億リンギット(約1,141億円)となった。
調整後EBITDAは7億2,700万リンギットを報告しており、同社は「主に同グループの海外事業が力強い回復を記録した」と述べている。同グループは、関連事業を通じてアメリカ、バハマ、イギリス、エジプトでカジノ運営を行っている。ゲンティン・マレーシアは、これらすべての市場において、前年同期比で収益が改善されたと述べた。通年の総利益は1億5,500万リンギット(約42億円)に達し、2020年の純損失、1億100万リンギット(約27億円)から改善となった。
同社はマレーシアで昨年9月30日に営業再開したリゾート・ワールド・ゲンティンに加えて、最近当局が認めた隣接国境開放が「グループの回復をさらに後押しする」と伝えた。
また、2月8日にオープンしたゲンティン・スカイワールドが加わったことで、「リゾート・ワールド・ゲンティンの幅広いエンターテインメントが補完され、マレーシアにおけるグループの重要な成長イニシアチブになるだろう」とコメントしている。
https://www.gamblinginsider.com/news/15326/genting-malaysia-back-in-black-with-295m-in-q4-net-profit
■Genting Malaysia PressRelease
https://www.gentingmalaysia.com/wp-content/uploads/2022/02/GENM_4Q21_Ann_PressRelease.pdf