【海外版・2/9~2/15 IR記事まとめ】MGMリゾーツ通期決算は黒字転換、スーパーボウルのベッティングは過去最高取扱額に (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2022年2月9日(水)~2月15日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=115円、1マカオパタカ=14円換算です。


2022年2月15日(火)

【ラスベガス・アメリカ】スーパーボウルの取引数は倍増の8010万件、オンラインは95%増、ネバダ州は過去最高取扱額1億7980万ドルを記録

https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/15/61393-super-bowl-bets-more-than-double-to-801m-with-95--online-users-growth-nevada-hits--1798m-record-handle

2月14日にロサンゼルスで行われたアメリカを代表するスポーツ・イベントであるスーパーボウルLVI(NFL、プロのアメリカン・フットボール・リーグにおける2021年シーズン最終戦)について、ネバダ州のゲーミング管理委員会が発表した数字によると、同州のスポーツブックで過去最高取扱額の1億7,980万ドル(約207億円)を記録した。この金額は、パンデミック前の2018年の1億5,860万ドル(約183億円)を上回った。

同委員のアナリストは「今年は、(公共機関を除く屋内での)マスク着用義務を含むCovid-19の制限が解除され、通常のスーパーボウルを実施出来る環境が揃った」と伝えている。

GPS情報、アクセス解析データを扱うジオ・コンプライ社によると、アメリカ全体では、試合日を含む週末のスーパーボウルに関連する取引数は8,010万件以上と報告されており、2021年のスーパーボウルの2倍(2.26倍)になった。オンライン・スポーツ・ブックへのアクセス数は、昨年から95%増加と伝えられた。

アメリカ・ゲーミング協会(AGA)は、今年のスーパーボウルでは3,140万人のアメリカ人が76億1,000万ドル(約8,803億円)を賭け、昨年より78%増加すると予測していた。全米の各地域の最終的な取扱額などの数字は、今週末に発表される予定だ。

シーザーズ・スポーツ・ブックのデイビッド・グロルマン氏は、ストリップ地区にあるシーザーズ・エンターテインメント9軒のリゾート施設で行ったスーパーボウル関連のイベントは完売したと発表した。また、BetMGMのアダム・グリーンブラット氏も、当日は初めてアプリを使用したユーザー数が過去最多となり、昨年のスーパーボウルの2倍の取扱高となったことをコメントしている。特にニューヨーク州が最高額のベッティング取扱金額を記録したと伝えている。
今年のスーパーボウルでは合法州の増加とともに、スポーツ・ベッティング初参加者も増加した。 2022年1月スポーツ・ベッティング合法州:AGA資料

■AGA - Interactive Map: Sports Betting in the U.S.
https://www.americangaming.org/research/state-gaming-map/

■Super Bowl bettors wager record $179.8 million at Nevada sportsbooks
https://www.rgj.com/story/news/money/business/2022/02/14/super-bowl-bettors-wager-record-179-8-million-nevada-sportsbooks/6791079001/

■100 Million Americans Can Legally Bet on the Super Bowl. Sports Will Never Be the Same
https://www.bloomberg.com/news/features/2022-02-09/with-super-bowl-lvi-embracing-online-betting-football-will-never-be-the-same


【ラスベガス】シルク・ドゥ・ソレイユ、ニューヨーク・ニューヨークでの新ショー「マッド・アップル」を発表予定

Cirque Confirms New Show at New York-New York, “Mad Apple”
https://www.casino.org/vitalvegas/cirque-confirms-new-show-at-new-york-new-york-mad-apple/

ラスベガスのニューヨーク・ニューヨーク・ホテル&カジノに、新しくシルク・ドゥ・ソレイユのショーが設置される。同所は、2020年3月14日に常設ショー「ZUMANITY(ズーマニティ)」を閉幕して以来、ショーを再開していない状態であった。

地元の情報メディアVitalVegas.comによると、新しいショータイトルは「Mad Apple(マッド・アップル)」と呼ばれている。シルク・ドゥ・ソレイユは、2月22日に新しいショーについての記者会見を開催する予定だ。
シルク・ドゥ・ソレイユの新しいショーの詳細は2月22日に発表される

2022年2月14日(月)

【シンガポール】シンガポール新法案 プロキシー・ベッティング(代理賭博)を犯罪化へ

Singapore moves to criminalise proxy betting via new bill
https://www.ggrasia.com/singapore-moves-to-criminalise-proxy-betting-via-new-bill/

シンガポール政府は2022年半ばに、シンガポールでのベッティング(賭け)に関する既存規制局を統合する形で、新しくギャンブル規制局を設立する。「あらゆる形態のギャンブルへ対する唯一の規制機関」と説明している。

新しいギャンブル規制法案の成立は、「プロキシー・ベッティング(代理賭博)」を犯罪とみなす動きだ。また未成年者が「合法・非合法にかかわらず」ギャンブルを行うことも取締りを強める見込みである。新法案の下、シンガポールにおけるギャンブルの法定年齢は21歳に据え置かれる。


2022年2月11日(金)

【ラスベガス】ラスベガス・ストリップ地区で建設中のMSGスフィア、2023年後半に開業

MSG Sphere in Las Vegas remains on track for 2023 completion
https://news3lv.com/news/local/msg-sphere-in-las-vegas-remains-on-track-for-2023-completion

ラスベガス・サンズ社とマディソン・スクエア・ガーデン社(MGS)が共同事業として、ラスベガス・ストリップ地区に建設中のMSGスフィアについて工事進捗が発表された。2023年後半に開業を予定しているという。この球体のアリーナ・エンターテインメント施設の建設費用は以前の情報によると19億ドル(約2,198億円)と伝えられている。

今回の報告によると、施設を取り囲む球体部分の工事が折り返し地点を迎えるとのことで、最終的には建物の外側は58万平方フィート(5万3,883平方メートル)以上の表面全体はプログラミングされたLED照明で覆われる予定だ。
ラスベガス・ストリップ地区ベネチアン・リゾートの東に建設中のMSGスフィア、イメージ図
■No supply-chain issues reported in MSG Sphere construction https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/no-supply-chain-issues-reported-in-msg-sphere-construction-2526855/


【ラスベガス】ネバダ州のカジノを含む屋内のCovid-19規制、マスク着用義務を撤廃

Nevada casinos no longer under indoor mask mandate
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/11/61347-nevada-casinos-no-longer-under-indoor-mask-mandate

ネバダ州のスティーブ・シソラック知事とネバダ州ゲーミング管理委員会は、同州の屋内におけるマスク着用義務を撤廃した。したがって、ネバダ州のカジノにおいても、フェイスマスク着用の強制は行われなくなる。

ネバダ州は、現在、マスク着用が義務づけられているアメリカの6州のうちの1つである。今回屋内施設における解除となったが、マスク着用義務はバスや飛行機を含む公共交通機関や空港では引き続き適用される。


【韓国】済州ドリームタワー、第4四半期のゲーミング収益は1,200万ドル

Jeju Dream Tower posts US$12mln 4Q gaming revenue
https://www.ggrasia.com/jeju-dream-tower-posts-us12mln-4q-gaming-revenue/

ロッテ観光開発株式会社がプロモーターである済州特別自治道のカジノリゾート「済州ドリームタワー」は、第4四半期報告を行った。2021年12月31日までの3カ月間のゲーム収益は144億ウォン(約13.9億円)で、前四半期に記録した123億ウォン(約11.8 億円)から17.1%増加となった。

2021年通年のゲーミング収益は309億ウォン(約29億円)で、カジノ事業の売上高は211億ウォン(約20億円)となった。同カジノは、2021年初めにロッテ・ホテル済州から移管し、2021年6月11日に同施設にオープンした外国人専用カジノである。


【韓国】カンウォン・ランド、2021年通期で純損失を縮小、売上高は増加

Kangwon Land net loss narrowed in 2021, sales up
https://www.ggrasia.com/kangwon-land-net-loss-narrowed-in-2021-sales-up/

韓国で唯一、自国民入場を許可するカジノを運営するカンウォン(江原)・ランドは韓国取引所へ第4四半期の報告を行った。未監査の財務諸表によると、同社の2021年通年の純損失は106億ウォン(約10億円)で、2020年の純損失2,759億ウォン(約266億円)と比較すると96.2%縮小した。

2021年通期売上高では、前年比64.7%増の7,884億ウォン(約761億円)の売上を達成した。また、通期のノンゲーミング売上は914億ウォン(約88億円)に達し、前年同期比23.1%増となり好調であった。

同社の決算発表によると、第4四半期(2021年10月から12月)において、カンウォン・ランドには30万3341人が訪れ、前年同期比147.6%増、前四半期比19.3%増となった。