【海外版・2/2~2/8 IR記事まとめ】マカオ春節の観光客は11万人超え、昨年比25%増 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2022年2月2日(水)~2月8日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=115円、1マカオパタカ=14円換算です。

2022年2月8日(火)

【アメリカ】スーパーボウルLVI、過去最高の3,140万人がスポーツ・ベッティングに参加、76億ドルの取扱高を予想

Super Bowl LVI expected to see record 31.4M US bettors and $7.61B handle
https://www.yogonet.com/international/news/2022/02/08/61290-super-bowl-lvi-expected-to-seerecord-314m-us-bettors-and--761b-handle

アメリカン・ゲーミング協会(AGA)は、来週ロサンゼルスで行われるスーパーボウルLVI(NFL、プロのアメリカン・フットボール・リーグにおける2021年シーズン最終戦)のスポーツ・ベッティングについて、最新の調査を報告した。

アメリカの成人のうち、過去最高の3,140万人がベッティング(賭け)に参加すると予測されている。2021年の35%増となる。また、2月13日(日本では2月14日)に開催されるチャンピオンシップでのベッティング取扱い高予測は推定76億1,000万ドル(約8,779億円)で、昨年より33億3,000万ドル(約3,841億円)取扱高が増える(78%増)と予想する。

現在、アメリカでは30州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)でスポーツ・ベッティングが合法化されており、さらに3州で整備を進め、開設を待っている状況だ。昨年のスーパーボウル開催以降、アリゾナ、コネチカット、ルイジアナ、メリーランド、ノースカロライナ、ノースダコタ、サウスダコタ、ワシントン、ウィスコンシン、ワイオミング州が、新たにスポーツ・ベッティング・サービスを開設していることから、昨年と比較すると4,500万人以上のアメリカ人が自州でスポーツ・ベッティングに参加できるようになった。

スーパーボウルにおけるスポーツベッティングの取扱高推移(AGA資料)今年は2月13日(現地時間)に開催
■Record 31.4 Million Americans to Wager $7.61B on Super Bowl LVI https://www.americangaming.org/new/record-31-4-million-americans-to-wager-on-super-bowl-lvi/


【マカオ】中国の春節期間中、11万人以上の観光客を迎える

CHINESE NEW YEAR ARRIVALS AT OVER 113,000
https://macaudailytimes.com.mo/chinese-new-year-arrivals-at-over-113000.html

マカオ政府観光局が発表したデータによると、1月31日から2月6日の春節(中国の旧正月期間である7日間)のマカオへの観光客数は11万3,699人となった。政府が当初予測していた1日平均2万人の目標は大きく下回る結果となったが、2月3日には2万2,000人近くの観光客がマカオを訪れ、今年の春節中の1日あたりの観光客数としては最高となった。

この期間の平均観光客数は1万6,242人で、合計観光客数は昨年の同期間より25.4%増加した。この期間のホテル、宿泊施設の平均稼働率は63.8%で、昨年の数値より15.2%上昇した。また、5つ星ホテルの平均客室稼働率は70.3%で、19.3%上昇となった。

証券会社サンフォード・バーンスタイン社の分析では、今年のマカオの旧正月におけるカジノ業界の売上は「予想よりも良かった」と評価し、カジノの総ゲーム収益(GGR)は2021年の同期間と比較して約60%増加するとコメントした。

マカオ政府観光局長のヘレナ・デ・セナ・フェルナンデス氏は「同局の観光客誘致キャンペーンは現在も継続中で、回復にはまだ時間がかかる」と語った。

■Macau GGR up 60pct in CNY say analysts, visitors up 25pct
https://www.ggrasia.com/macau-ggr-up-60pct-in-cny-say-analysts-visitors-up-25pct/


【マカオ】メルコ社スタジオ・シティフェーズ2 予算を12億ドルに削減

Studio City Intl note offering, secures Melco financing
https://www.ggrasia.com/studio-city-intl-plans-notes-offering-secures-melco-financing/

マカオのメルコリゾーツの子会社であるスタジオ・シティ・カジノリゾートは、現在の複合施設のフェーズ2の予算を以前の13億ドル(約1,500億円)から引き下げ、約12億ドル(約1,384億円)へ7.7%の削減したと発表した。 以前の計画ではゲーミング以外のアメニティや「900室」を備える2つの高級ホテルタワー、およびカジノ施設へ向けた投資とされていた。

予算削減の理由について、同社はCovid-19関連の混乱からの回復のペースは「非常に不確実」であったと述べている。

また、同社は、マカオ政府の提示するゲーミング法の下で、現在同社が管理するスタジオ・シティのカジノ施設はオペレーター直接運営にする必要があると言及しており、に上場する株取引において、親会社であるメルコリゾーツへ総額1億6,510万ドル(約190億円)で譲渡することが発表された。

■Studio City Phase 2 budget cut to US$1.2bln: backer
https://www.ggrasia.com/studio-city-phase-2-budget-cut-to-us1-2bln-backer/


2022年2月7日(月)

【ラスベガス】ラスベガス・ループ 新しい局面に、リゾートワールド地下の掘削を完了

Las Vegas Loop takes a big step … under the Strip in front of Resorts World
https://www.8newsnow.com/news/local-news/las-vegas-loop-takes-a-big-step-under-the-strip-in-front-of-resorts-world/

ラスベガスのカジノ施設であるリゾート・ワールド・ラスベガスの地下で、イーロン・マスク氏のボーリング社が建設を進める「ラスベガス・ループ」は、地下トンネルの一部掘削工程が完了したことを発表した。また、クラーク郡委員会も地下トンネルの建設を承認した。

今回発表された地下トンネル部分は、ラスベガス・コンベンション・センターからリゾート・ワールド・ラスベガスのホテル地下の駅までの地下連結部で、今後は29マイル(約46キロメートル)に及ぶラスベガス市内50カ所以上の駅間を地下で結ぶ。最終的にはストリップ地区とアレジアント・スタジアムやダウンタウン地区にある主要な観光スポットを結ぶ交通システムとなる予定だ。
「ラスベガス・ループ」はラスベガス市内50カ所以上の駅間を地下で結ぶ予定だ。図はリゾート・ワールド・ラスベガス提供
■Clark County commissioners approve Vegas Loop connection to Resorts World
https://news3lv.com/news/local/clark-county-commission-vote-vegas-loop-connection-resorts-world


【マカオ】ラスベガス・サンズ、マカオでの主要なジャンケット契約を終了と発表

LVS ends cooperation with ‘primary’ junkets in Macau
https://www.ggrasia.com/lvs-ends-cooperation-with-three-primary-junkets-in-macau/

マカオでカジノ運営を行うサンズ・マカオの親会社であるラスベガス・サンズは四半期決算発表において、マカオでの主要ゲーミング・プロモーター3社(ジャンケット)との協力契約を昨年12月に打ち切ったことを発表した。

同社はまた、同社と今後関係するゲーミング・プロモーター(マカオ政府公認のジャンケット)の質は、同グループの評判や、ゲーミング・ライセンスを遵守して事業を継続するにあたり「重要」であるとしたうえで、「ゲーミング・プロモーターが財務上の義務を果たさない場合、当社が財務上の損失を被る可能性がないとは言い切れない」とも述べた。


【韓国】パラダイス社の1月のカジノ収益は前月比39%減

Paradise Co January casino sales slip 39pct m-o-m
https://www.ggrasia.com/paradise-co-january-casino-sales-slip-39pct-m-o-m/

韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社の1月のカジノ収益は、約181億9000万ウォン(約17.5億円)となり、12月の約298億ウォン(約28.7億円)に対し前月比39%減、2021年1月の273億6000万ウォン(約26.4億円)と比べても33.5%減となった。この数字は、日本のセガサミー・ホールディングスと合同運営の仁川のパラダイスシティ、ソウル市のウォーカーヒル、済州島のチェジュ・グランド、釜山のカジノ事業部門を合わせた業績である。

また、韓国観光公社の子会社で、韓国でセブンラック・ブランドの3軒の外国人専用カジノを運営するグランド・コリア・レジャー社も、1月のカジノ収益を97億2000万ウォン(約9.3億円)と発表しており、12月と比較して4.1%減となっている。

韓国観光公社が最近発表したデータによると、同国の16軒の外国人専用カジノでは、2020年と比較し2021年の収益は32%近く減少したと報告されている。

■Grand Korea’s January casino sales down 4pct m-o-m
https://www.ggrasia.com/grand-koreas-january-casino-sales-down-4pct-m-o-m/


【韓国】カンウォン・ランド、カジノ施設面積10%拡張を計画

Kangwon has plans to expand casino floor by 10pct
https://www.ggrasia.com/kangwon-has-plans-to-expand-casino-floor-by-10pct/

韓国で唯一、自国民が入場可能なカジノを運営するカンウォン(江原)・ランドは、現施設のカジノ床面積を14,053平方メートルから15,486平方メートルへ10%ほど拡張する計画を発表した。レストランやバーの座席数も、140席から240席へ71.4%増加する。同社によると、工事日程は未定であるが、取締役会において施設全体の「拡張とリニューアル」への投資として284億ウォン(約27.4億円)を計上することが承認されていたという。

韓国政府の文化体育観光部が最近発表した暫定数値によると、同国にあるカジノ施設17軒による2021年通年のカジノ収益1兆1,800億ウォン(約1,138億円)のうち、にカンウォン・ランドは66%近くを占めたという。

現在、カンウォン・ランドは、国のCovid-19対策によるカジノ運営規制(2月20日まで)の中で、1日最大3,000人のゲストを受け入れている。これは、パンデミック前の収容可能人数6,000人の50%に相当する。