JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は2022年1月5日(水)~1月11日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=115円、1マカオパタカ=14円換算です。
2022年1月11日(火)
【アメリカ】アメリカの商業ゲーミング収益、2021年に史上最高483億ドルに達する
US gaming industry revenue sees 2nd-highest month in November, hits all-time high $48.34B in 2021
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/11/60885-us-gaming-industry-revenue-sees-2ndhighest-month-in-november--hits-alltime-high--4834b-in-2021
アメリカ・ゲーミング協会(AGA)は、2021年11月のゲーミング収益について財務データを報告した。カジノ施設、スポーツ・ベッティング、iGaming(オンライン・ゲーミング)を含めた合計収益は48億5000万ドル(約5,595億円)に達し、商業ゲーミング収益続伸の記録的な勢いで過去2番目に高い月次収益を記録した。2019年11月と比較して35.3%増となり、2021年10月からも1.3%増となった。このうち、iGamingとスポーツ・ベッティングの割合は収益全体の20.9%を占めた。11月はルイジアナ州で初めてスポーツ・ベッティングのサービスが開始したことと、全米でフットボールシーズンが進行したことが業績を後押しした。
2021年の年間ゲーミング収益は12月分収益がまだ計上されていない11月末集計時点で、483億4,000万ドル(約5兆5,768億円)に達し、業界史上最高記録となった2019年収益を突破した。
■AGA Commercial Gaming Revenue Tracker
https://www.americangaming.org/resources/aga-commercial-gaming-revenue-tracker/
【シンガポール】リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)水族館が2024年に大規模リブランド
Sentosa's S.E.A. Aquarium rebranding to S'pore Oceanarium in 2024, to be 3 times larger
https://mothership.sg/2022/01/singapore-oceanarium/
ゲンティン社が運営するシンガポールの統合型リゾート(IR)であるリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)は、同施設の水族館「S.E.A.アクアリウム」のリニューアル開業を2024年内に行うと発表した。
同社はシンガポール政府との権利延長(シンガポールでのカジノ複占を2030年まで維持するという取り決め)の条件として、2019年4月に同施設に対する45億シンガポールドル(現在のレートで約3,843億円)の追加投資を約束しており、この「2.0」拡張計画には、MICE施設拡張をはじめ、水族館のリニューアルなども含まれていた。
現在、同施設にある「S.E.A.アクアリウム」は、「シンガポール海洋水族館(The Singapore Oceanarium)」に名称変更される。リニューアル後は、旧水族館の約3倍の敷地となる予定だ。大規模な改修にはシンガポール国立大学(NUS)が連携し「RWSの拡張計画の一部として構想された観光資源」でありながら「海洋生物多様性の教育・研究、脆弱な海洋生物と生息地の保全」をコンセプトにした海洋センターとしても機能するという。施設内には「最先端のデジタルイノベーションとインタラクティブ技術」が導入される。
シンガポールの貿易産業大臣であるアルビン・タン氏は月曜日、Covid-19パンデミックによって引き起こされた建設業界の混乱により、市内の2つの統合型リゾートの拡張計画が、どの程度遅れるかは今のところ不明であるとも述べている。シンガポールのもう一つのカジノ複占企業であるマリーナベイ・サンズも同様に、政府との間で同規模の投資を約束している。
■RWS 2.0’s oceanarium completed end 2024: Genting
https://www.ggrasia.com/rws-2-0s-oceanarium-completed-end-2024-genting/
■Covid impact unclear on expansion of Singapore IRs: govt
https://www.ggrasia.com/covid-impact-unclear-on-expansion-of-singapore-irs-govt/
2022年1月10日(月)
【ラスベガス】CESの現地参加率は前回の75%以上減少 運営発表
CES attendance down more than 75%, organizers say
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/ces-attendance-down-more-than-75-organizers-say-2509439/
ラスベガスで開催された大規模展示会、ガジェット・ショー「CES」の入場者数は、2年前の対面式(昨年はオンラインのみ)開催時と比較して約75%減少したことを運営者が発表した。同展示会の運営を行うコンシューマー・テクノロジー・アソシエーション(CTA)社によると、今年のCESには総計4万5000人(2020年1月は17万人以上)が参加したという。
世界的にCovid-19の感染者が増加したため海外からの参加・出展者が滞り、アメリカ国内でもゼネラル・モーターズ(GM)、T-モバイル(米国の大手通信サービス)、Amazonなど、多くの大手ハイテク企業がイベント直前に現地参加及びミーティング参加から手を引くことになった。
■Attendance at CES 2022 conference plummets amid COVID-19 surge
https://www.usatoday.com/story/tech/news/2022/01/08/ces-2022-attendance-covid/9146164002/
【アメリカ】ニューヨークのモバイル・スポーツ・ベッティング 2日間で1720万件、「歴史的に前例のない」デビューに
New York mobile sports betting debuts with 17.2M checks, "historically unprecedented" launch
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/10/60868-new-york-mobile-sports-betting-debuts-with-172m-checks---34historically-unprecedented-34-launch
ニューヨーク州のモバイル・スポーツ・ベッティングは合法化後、サービスローンチから2日間で1,720万件のベッティング数を記録した。
同州からの正式な数字はまだ集計されていないが、地元のマーケティング企業のジオ社が提出した数字を参照し「わずか12時間で、ニューヨークは米国でスポーツ・ベッティングが最も盛んな州になった。この規模は歴史的に前例がなく、総数は2位のペンシルベニア州を約2.5倍も上回っている」と報じられている。1月8日にはシーザーズ・スポーツブックのアプリとウェブサイトがおよそ3時間接続出来ないほどであった。
【マカオ】マカオ-中国広東省深圳間のフェリー 9日から運航停止
Macau-Shenzhen ferry services suspended since Sunday
https://www.ggrasia.com/macau-shenzhen-ferry-services-suspended-since-sunday/
マカオ政府によると1月9日より、マカオと中国広東省深圳(シンセン)を結ぶすべてのフェリーが、運航を停止した。また、マカオの隣にある珠海の横琴島との航行も停止された。現地では、Covid-19感染拡大に対する警戒を強めている。
【中国】中国政府、2021年の1万7,000件以上の越境ギャンブルを調査
China probed 17k-plus cross-border gambling cases in 2021
https://www.ggrasia.com/china-probed-17k-plus-cross-border-gambling-cases-in-2021/
中国の公安部の発表によると、当局は2021年にいわゆる国境を越えたギャンブル行為に関連した案件を17,000件以上調査し、合計8万人以上を摘発したと伝えた。一連の取り組みには、中国政府の複数部門が関わるとされている。国境を越えたギャンブルをほう助する者を違法とする中国の改正刑法は、2021年3月1日から施行された。
中国公安部はまた、2021年に行われた中国本土のギャンブラーを勧誘した案件として、特定の「重要な」国・地域を対象とした「ブラックリスト」があることを発表した。中国当局は、どの国や地域がこのブラックリストに載っているのか、これまで公に肯定していない。
2022年1月11日(火)
【アメリカ】アメリカの商業ゲーミング収益、2021年に史上最高483億ドルに達する
US gaming industry revenue sees 2nd-highest month in November, hits all-time high $48.34B in 2021
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/11/60885-us-gaming-industry-revenue-sees-2ndhighest-month-in-november--hits-alltime-high--4834b-in-2021
アメリカ・ゲーミング協会(AGA)は、2021年11月のゲーミング収益について財務データを報告した。カジノ施設、スポーツ・ベッティング、iGaming(オンライン・ゲーミング)を含めた合計収益は48億5000万ドル(約5,595億円)に達し、商業ゲーミング収益続伸の記録的な勢いで過去2番目に高い月次収益を記録した。2019年11月と比較して35.3%増となり、2021年10月からも1.3%増となった。このうち、iGamingとスポーツ・ベッティングの割合は収益全体の20.9%を占めた。11月はルイジアナ州で初めてスポーツ・ベッティングのサービスが開始したことと、全米でフットボールシーズンが進行したことが業績を後押しした。
2021年の年間ゲーミング収益は12月分収益がまだ計上されていない11月末集計時点で、483億4,000万ドル(約5兆5,768億円)に達し、業界史上最高記録となった2019年収益を突破した。
https://www.americangaming.org/resources/aga-commercial-gaming-revenue-tracker/
【シンガポール】リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)水族館が2024年に大規模リブランド
Sentosa's S.E.A. Aquarium rebranding to S'pore Oceanarium in 2024, to be 3 times larger
https://mothership.sg/2022/01/singapore-oceanarium/
ゲンティン社が運営するシンガポールの統合型リゾート(IR)であるリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)は、同施設の水族館「S.E.A.アクアリウム」のリニューアル開業を2024年内に行うと発表した。
同社はシンガポール政府との権利延長(シンガポールでのカジノ複占を2030年まで維持するという取り決め)の条件として、2019年4月に同施設に対する45億シンガポールドル(現在のレートで約3,843億円)の追加投資を約束しており、この「2.0」拡張計画には、MICE施設拡張をはじめ、水族館のリニューアルなども含まれていた。
現在、同施設にある「S.E.A.アクアリウム」は、「シンガポール海洋水族館(The Singapore Oceanarium)」に名称変更される。リニューアル後は、旧水族館の約3倍の敷地となる予定だ。大規模な改修にはシンガポール国立大学(NUS)が連携し「RWSの拡張計画の一部として構想された観光資源」でありながら「海洋生物多様性の教育・研究、脆弱な海洋生物と生息地の保全」をコンセプトにした海洋センターとしても機能するという。施設内には「最先端のデジタルイノベーションとインタラクティブ技術」が導入される。
シンガポールの貿易産業大臣であるアルビン・タン氏は月曜日、Covid-19パンデミックによって引き起こされた建設業界の混乱により、市内の2つの統合型リゾートの拡張計画が、どの程度遅れるかは今のところ不明であるとも述べている。シンガポールのもう一つのカジノ複占企業であるマリーナベイ・サンズも同様に、政府との間で同規模の投資を約束している。
https://www.ggrasia.com/rws-2-0s-oceanarium-completed-end-2024-genting/
■Covid impact unclear on expansion of Singapore IRs: govt
https://www.ggrasia.com/covid-impact-unclear-on-expansion-of-singapore-irs-govt/
2022年1月10日(月)
【ラスベガス】CESの現地参加率は前回の75%以上減少 運営発表
CES attendance down more than 75%, organizers say
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/ces-attendance-down-more-than-75-organizers-say-2509439/
ラスベガスで開催された大規模展示会、ガジェット・ショー「CES」の入場者数は、2年前の対面式(昨年はオンラインのみ)開催時と比較して約75%減少したことを運営者が発表した。同展示会の運営を行うコンシューマー・テクノロジー・アソシエーション(CTA)社によると、今年のCESには総計4万5000人(2020年1月は17万人以上)が参加したという。
世界的にCovid-19の感染者が増加したため海外からの参加・出展者が滞り、アメリカ国内でもゼネラル・モーターズ(GM)、T-モバイル(米国の大手通信サービス)、Amazonなど、多くの大手ハイテク企業がイベント直前に現地参加及びミーティング参加から手を引くことになった。
■Attendance at CES 2022 conference plummets amid COVID-19 surge
https://www.usatoday.com/story/tech/news/2022/01/08/ces-2022-attendance-covid/9146164002/
【アメリカ】ニューヨークのモバイル・スポーツ・ベッティング 2日間で1720万件、「歴史的に前例のない」デビューに
New York mobile sports betting debuts with 17.2M checks, "historically unprecedented" launch
https://www.yogonet.com/international/news/2022/01/10/60868-new-york-mobile-sports-betting-debuts-with-172m-checks---34historically-unprecedented-34-launch
ニューヨーク州のモバイル・スポーツ・ベッティングは合法化後、サービスローンチから2日間で1,720万件のベッティング数を記録した。
同州からの正式な数字はまだ集計されていないが、地元のマーケティング企業のジオ社が提出した数字を参照し「わずか12時間で、ニューヨークは米国でスポーツ・ベッティングが最も盛んな州になった。この規模は歴史的に前例がなく、総数は2位のペンシルベニア州を約2.5倍も上回っている」と報じられている。1月8日にはシーザーズ・スポーツブックのアプリとウェブサイトがおよそ3時間接続出来ないほどであった。
【マカオ】マカオ-中国広東省深圳間のフェリー 9日から運航停止
Macau-Shenzhen ferry services suspended since Sunday
https://www.ggrasia.com/macau-shenzhen-ferry-services-suspended-since-sunday/
マカオ政府によると1月9日より、マカオと中国広東省深圳(シンセン)を結ぶすべてのフェリーが、運航を停止した。また、マカオの隣にある珠海の横琴島との航行も停止された。現地では、Covid-19感染拡大に対する警戒を強めている。
【中国】中国政府、2021年の1万7,000件以上の越境ギャンブルを調査
China probed 17k-plus cross-border gambling cases in 2021
https://www.ggrasia.com/china-probed-17k-plus-cross-border-gambling-cases-in-2021/
中国の公安部の発表によると、当局は2021年にいわゆる国境を越えたギャンブル行為に関連した案件を17,000件以上調査し、合計8万人以上を摘発したと伝えた。一連の取り組みには、中国政府の複数部門が関わるとされている。国境を越えたギャンブルをほう助する者を違法とする中国の改正刑法は、2021年3月1日から施行された。
中国公安部はまた、2021年に行われた中国本土のギャンブラーを勧誘した案件として、特定の「重要な」国・地域を対象とした「ブラックリスト」があることを発表した。中国当局は、どの国や地域がこのブラックリストに載っているのか、これまで公に肯定していない。