【海外版・12/1~12/7 IR記事まとめ】マカオVIPビジネス規制の続報、オミクロン株の感染拡大を各国懸念 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は12月1日(水)~12月7日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=113円、1マカオパタカ=14円換算です。


【アメリカ】ドラフトキングス社とBetMGM、今年のスポーツブックとカジノ運営者としてSBCアワード受賞

DraftKings and BetMGM awarded as sportsbook and casino operators of the year
https://www.yogonet.com/international/news/2021/12/07/60510-draftkings-and-betmgm-awarded-as-sportsbook-and-casino-operators-of-the-year

SBCアワード北米2021セレモニー(ゲーミング業界のカンファレンス、トレードショー)がニューヨーク市で開催され、今年のスポーツベッティングとiGaming(オンライン・ゲーミング)セクターの部門の受賞者の発表、表彰が行われた。過去12カ月間の業績に伴い、スポーツブック・オブ・ザ・イヤーにドラフトキングス社、カジノ・オペレーター・オブ・ザ・イヤーにBetMGMが選出された。

SBCアワードは、すべての主要分野(ペイメント、マーケティング、プラットフォームプロバイダー、データを含む)オペレーター、関連会社、サプライヤーの業績を表彰するアワードである。次回のSBCサミット北米2022はニュージャージー州で7月12から14日に開催される予定だ。
BetMGMは、スポーツベッティングとiGaming(オンライン・ゲーミング)でカジノ・オペレーター・オブ・ザ・イヤーに選出された
■SBC award
https://sbcevents.com/sbc-awards-north-america/


2021年12月6日(月)

【アメリカ】ウィン・リゾーツ、アンコール・ボストンにイベント会場を開発 歩道橋でカジノへの接続

Wynn to develop events venue across Encore Boston, connected to casino by pedestrian bridge
https://www.yogonet.com/international/news/2021/12/06/60494-wynn-to-develop-events-venue-across-encore-boston--connected-to-casino-by-pedestrian-bridge

ウィン・リゾーツは、マサチューセッツ州のカジノ施設アンコール・ボストン・ハーバー・カジノの向かいに13エーカー(52,609平方メートル)の、1,800席を擁するイベント施設を開発する計画を州に提出した。新施設はボクシングの試合やコンサート、見本市まで対応可能で、長さ425フィート(約130メートル)の歩道橋でカジノに接続される。このプロジェクトは、主にビジネス目的であった同所が、カジノを補完するエンターテインメントの土地としても開発を行うことを示す。

このプロジェクトは、計画委員会が12月13日に開催するパブリックコメントで議論される予定で、ウィンは2022年中に建設を開始し2024年までに完了すると予想される。

ウィンの最高責任者であるマイケル・ウィーバー氏は、「ビジネスとしてアンコール・ボストン・ハーバーは非常に良好です。今こそ、拡大に取り組むときだと信じています。」とコメントしている。
ボストンのビジネス型MICEは、カジノを補完するエンターテインメント開発にも着手する

【アメリカ・マカオ】クレイグ・ビリングス氏、2月1日からウィン・リゾーツとウィン・マカオCEOに就任

Craig Billings takes over as Wynn Macau Ltd CEO from Feb 1
https://www.ggrasia.com/craig-billings-takes-over-as-wynn-macau-ltd-ceo-from-feb-1/

カジノ運営会社ウィン・リゾーツ・リミテッド、および子会社のウィン・マカオの最高経営責任者(CEO)として、クレイグ・ビリングス氏が2月1日に着任することが発表された。

現在のCEOであるマドックス氏は、2022年12月31日までウィン・マカオ社の取締役に残り、非執行取締役としてマカオでのゲーミング・ライセンスである来年6月の期限切れに関連する事項を支援する。

ビリングス氏はまた、マカオでのライセンス延長を条件として、ウィン・リゾーツ・マカオの取締役会長になることも発表された。


【マレーシア】ゲンティンクルーズ スターパイセス船、12月22日より航海再開

Genting ship Star Pisces has sailings from Malaysia Dec 22
https://www.ggrasia.com/genting-cruise-ship-star-pisces-sailings-from-malaysia-dec-22/

ゲンティン香港のゲンティン・クルーズ・ラインズのプレスリリースによると、マレーシア政府は12月22日より、マレーシアから運航するカジノ船である同社のスタークルーズの運行再開を承認したと発表した。

このうち、スターパイセス船は、マレーシア半島のペナンから毎週5回の往復航海を行う。旅程には、ランカウイ島や、マラッカ海峡が含まれる。カジノ営業が許可されたかどうかについては現在のところ分かっていない。Covid-19対策として通常の50%の乗客収容人数で運航し、すべてのゲストと乗組員は、ワクチン接種を受けている必要がある。さらに、乗船客全員は出発日にクルーズターミナルで検査を行う必要がある。


【タイ】タイ国民議会、合法的カジノの設置提案を検討

Thai National Assembly to mull proposal for legal casinos
https://www.ggrasia.com/thai-national-assembly-to-mull-proposal-for-legal-casinos/

タイの下院(人民代表院)は、タイ国内にカジノ施設を設置する提案を検討するため、60人からなる「臨時委員会」を設置することを決議した。外国人観光客を誘致し、国に新たな収入をもたらすことを目的とする。この委員会には、タイの内閣からの代表者15名と、タイの各政党から選出された45名のメンバーが参加する予定であると報道されており、委員会は「90日」で調査を完了する予定だ。

バンコク・ポスト紙によると、タイのウィサヌ・クレアングアム副首相は、委員会はカジノに関する「モラルの問題」や、カジノ事業の適切な規制と課税を確保するための、法的枠組みを検討しなければならないとコメントしている。

仏教国であるタイでは、近年、カジノ・ゲーミングの合法化が議論になっている。タイに隣接するカンボジア、ラオス、マレーシアなどの東南アジア諸国には、合法的なカジノ施設がある。


2021年12月3日(金)

【ラスベガス】ネバダ州の健康対策局:マスクルールは、COVID感染の多い地域で継続

Nevada Health Response: Mask mandate continues in areas with high transmission of COVID
https://www.ktnv.com/news/coronavirus/nevada-health-response-mask-mandate-continues-in-areas-with-high-transmission-of-covid

ネバダ州の健康対策局は、米国疾病管理予防センター(CDC)が指定した郡の(Covid-19に対する)リスクレベルに関する最新情報を更新した。特にリンカーン郡はCDCによって低リスクと示された。クラーク郡、ラスベガスは高リスクとなった。

1週間低または中等度の感染レベルを維持する場合、ネバダ州保健応答によると、ワクチン接種を受けた人の屋内マスク義務は解除となる。当局は、ワクチン接種の状況に関係なく、ネバダ州ではすべての人が、屋内または混雑した屋外環境でマスクを着用する必要があるとした。指標はここ1カ月上昇しており、新年まで上昇を続けると予想される。


【ラスベガス】ウィン・リゾーツのクリエイティブチーム、ラスベガス・ボールパークの隣に新オフィス

Wynn Resorts' creative team to lease new office space next to Las Vegas Ballpark
https://www.yogonet.com/international/news/2021/12/03/60487-wynn-resorts-39-creative-team-to-lease-new-office-space-next-to-las-vegas-ballpark

ウィン・リゾーツに所属するウィン・デザイン&デベロップメントは、ラスベガス・ボールパークの隣の新しい建物に移転する。KSNV(ネバダ州ラスベガスに認可されたNBC系列のテレビ局)の報道によると、商業地区内に2022年第4四半期に完成する予定である建設中の10階建てビル内、38,800平方フィート(約3605平方メートル)のオフィスになるという。ラスベガス・レビュー・ジャーナル紙によると、同社の入居は建物9階を占め建物の上部に位置することから、広告としても同地で目立った存在となることが予想される。

証券会社CBREグループは、昨年、コロナウイルス関連の懸念から世界中でオフィス閉鎖したが、ラスベガスバレーは今年、企業が新しいプロジェクトを求め150万平方フィート(13万9,354平方メートル)以上のオフィスリース活動を行っているとコメントしている。


【マカオ】グランド・リスボア・パレスにカール・ラガーフェルド・ホテルがオープン

Karl Lagerfeld hotel opens at Grand Lisboa Palace in Macau
https://www.ggrasia.com/karl-lagerfeld-hotel-opens-at-grand-lisboa-palace-in-macau/

12月3日にカジノリゾート「グランド・リスボア・パレス」の高級ホテル「カール・ラガーフェルド」がオープンした。運営会社のSJMホールディングスが以前公開した情報によると、「20階建てのタワー」で施設には最大270室のゲストルームとスイートルームを備える。

会長であるデイジー・ホー氏は、プレスリリースの中で、このホテルブランドをマカオに持ち込んだことを「誇りに思う」と述べ、グランド・リスボア・パレスは「この街のホスピタリティシーンにファッションホテルのコンセプトを導入した最初の統合型リゾート」であると語った。この宿泊施設は、世界で最も認められたデザイナーの一人であり、シャネルやフェンディなどのファッションブランドのクチュリエとして活躍していた故ラガーフェルド氏がデザインした初めてのホテルである。同氏は2019年2月にフランス・パリで死去している。

グランド・リスボア・パレスは、同社が390億香港ドル(約5,715億円)を投資して初めてマカオのコタイ地区に進出したリゾートで、今年7月30日に第1期オープンを迎えた。

■THE KARL LAGERFELD
https://www.grandlisboapalace.com/en/hotels/the-karl-lagerfeld


【韓国】パラダイス社 11月のゲーミング収入は前月比で54%減少

Paradise Co November gaming revenue down 54pct m-o-m
https://www.ggrasia.com/paradise-co-november-gaming-revenue-down-54pct-m-o-m/

韓国で外国人専用カジノの運営するパラダイス社は、11月のゲーミング収入が10月に比べて53.6%減少し、99億ウォン(約9.5億円)であったことを報告した。前年同期比で判断すると、売上高は1.2%増となった。

同社の2021年の11月までの総カジノ収入は2,198億7,000万ウォン(約212億円)で、2020年の同時期に比較し25%減となった。