【海外版・10/13~10/19 IR記事まとめ】アメリカのゲーミング収入はコロナ前を上回る、合法化が進むスポーツ・ベッティング (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は10月13日(水)~10月19日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=114円、1マカオパタカ=14円換算です。


2021年10月19日(火)
 
【ラスベガス】MGMのワクチン接種義務 自社社員へ98%浸透

MGM's vaccination mandate tops 98% compliance among salaried staff
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/10/19/59813-mgms-vaccination-mandate-tops-98por_ciento-compliance-among-salaried-staff

MGMリゾーツのCEOであるビル・ホーンバックル氏は今年の8月に在宅勤務ではない社員(パート含まず)に対し、ワクチン接種完了(10月15日までに掲示)を条件とする新しい雇用方針を発表していた。提出を行わなかった者が90名だったとし、会社の従業員の2%未満が辞職、退職となることを発表した。ホーンバックル氏は、「会社全体でワクチン接種率が上昇していることは満足のいくものである」と述べ、ラスベガスの現場で働くスタッフの84%(パート含む)がワクチン接種を受けているとコメントしている。

■MGM and Westgate's employee vaccine mandates reach deadline
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/10/15/59764-mgm-and-westgates-employee-vaccine-mandates-reach-deadline


【アメリカ】ニュージャージー州のスポーツ・ベッティング 9月に10億ドル(約1,145億円)超え

NJ becomes first US state to top $1B in monthly sports betting handle, driven by mobile
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/10/19/59808-nj-becomes-first-us-state-to-top-1b-in-monthly-sports-betting-handle-driven-by-mobile

ニュージャージー州ゲーミング局が発表した数字によると、アトランティックシティにある9カジノと3競馬場の総額で10億1,000万ドル(約1,156億円)のスポーツ・ベッティング取引を記録した。そのほとんどがモバイルによるもので9億1,840万ドル(約1,051億)、施設で9,270万ドル(約106億円)となった。

今年9月までの累計取扱高は71億ドル(約8,131億円)に達し、ニュージャージー州はアメリカ全州におけるスポーツ・ベッティング市場のトップとなった。今回の記録は、ニュージャージー州だけでなく、全米でも初めてのことで、スポーツ・ベッティングの人気が高まりとともに、合法化する州が増えていることを改めて示しているという。AP通信によると、アメリカン・ゲーミング協会(AGA)の上級副会長であるケイシー・クラーク氏は、「ニュージャージー州は常に強力なゲーミング市場である」と述べた。


【アメリカ】ドラフトキング社は19日、英エンテイン社への正式入札を判断

Final call: DraftKings decides today whether to formally bid for Entain
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/10/19/59797-final-call-draftkings-decides-today-whether-to-formally-bid-for-entain

アメリカのスポーツ・ベッティング最大手企業であるドラフトキング社は英エンテイン社への正式な入札を行うか判断を行う締切日を迎えた。英国のゲーミング会社を相手取り、220億ドル(約2兆5,194億円)以上の入札を開始する可能性があると言われている。エンテイン社はMGMリゾーツとBetMGMを共同運営しており、動向が注目されている。


2021年10月18日(月)

【アメリカ】アメリカのゲーミング収入 8ヶ月間で2019年の記録を上回り、単月では6ヶ月連続44億ドル(約5,038億円)を上回る

US gaming revenue's first 8 months beat 2019 records, 6th consecutive month above $4.4B
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/10/18/59775-us-gaming-revenues-first-8-months-beat-2019-records-6th-consecutive-month-above-44b

アメリカン・ゲーミング協会(AGA)は最新の報告書にて、アメリカのゲーミング業界の記録は8月まで驚異的なペースで続いたと報告した。AGAのCommercialGaming Revenue Trackerによると、カジノゲーム、スポーツ・ベッティング、iGaming(オンライン・ゲーミング)の単月での合計収益は44.4億ドル(約5,084億円)以上(2021年3月から8月の各月)に達し、2019年8月からは19%増加となった。この6ヶ月間は、アメリカのゲーミング業界でこれまでで最も売上高の高い6ヶ月となった。

8月までの2021年のゲーミング総収益は341.5億ドル(約3兆9,109億円)で、2020年の299.8億ドル(約3兆4,333億円)を上回り、 コロナ以前の2019年の同時期も18%上回っている。
2021年3月以降の6ヶ月は、これまでのアメリカのゲーミング業界でも最も売上が高い
■AGA Commercial Gaming Revenue Tracker
https://www.americangaming.org/resources/aga-commercial-gaming-revenue-tracker/


【マカオ】珠海は10月19日からマカオ経由のインバウンド旅行規制を緩和

Zhuhai easing from Oct 19 rules on travel inbound via Macau
https://www.ggrasia.com/zhuhai-easing-from-oct-19-rules-on-travel-inbound-via-macau/

中国の珠海市のCovid-19対策管理局の通知によると、マカオから珠海へ向かう旅行者への検疫が緩和され(珠海に)到着してから14日間の検疫を受ける必要がなくなった。「陰性」証明する48時間以内に発行された証明書を持っていることは必要だ。


【マカオ】マカオ市内のエンターテインメント施設は10月19日から再開

Macau entertainment venues to reopen from Oct 19
https://www.ggrasia.com/public-sessions-on-macau-gaming-law-rescheduled-to-late-oct/

マカオ政府は、「緊急的なパンデミック防止」期間が終了したと発表した。この警戒レベルは、Covid-19への対策として9月25日から実施されていた。3回目の市全体での集団検査が終了した後、新たなCovid-19の感染者は検出されなかったものの、マカオ保健当局は10月17日には、市内の特定地域(Covid-19感染が確認された場所)に近い地域の80,452人を対象に、新たな検査を実施している。


【マカオ】G2E Asia 2021の対面イベントが中止、2022年8月に開催

G2E Asia 2021 in-person event cancelled, now Aug 2022
https://www.ggrasia.com/g2e-asia-2021-in-person-event-cancelled-now-aug-2022/

2007年からマカオで開催されていたカジノ・ゲーミング業界の展示会、カンファレンスであるグローバル・ゲーミング・エキスポ(G2E)アジアは2021年11月9日から11日を予定していた対面イベントの開催を中止した。同時に、リード・エグジビション社は、2022年の開催を発表し、8月30日から9月1日まで、例年通りベネチアン・マカオにあるコタイ・エキスポで開催することを明らかにした。

現在、マカオのID保持者でない外国人は、Covid-19対策として原則としてマカオへの入国が禁止されている(このルールには対中国を含むいくつかの例外はある)。


【シンガポール】マリーナベイ・サンズ、リゾート空間を利用する、バーチャル会議場を提供

MBS offers virtual meeting place using its resort settings
https://www.ggrasia.com/mbs-offers-virtual-meeting-place-using-its-resort-settings/

シンガポールのカジノ・リゾート、マリーナベイ・サンズ(MBS)は、プレスリリースで、対面式イベントと合わせて利用できる「バーチャル・ミーティング・プレイス」を開始したと発表した。

バーチャル展示スペースとして「プレナリー」、昨年夏に開始した同施設の「ハイブリッド・ブロードキャスト・スタジオ」の一部として提供される「ライブラリー」、そして参加者が1対1やグループで会議ができるバーチャルな「ブレイクアウト・ルーム」からなる。バーチャル・ミーティング・プラットフォームは、MICE(Meeting, Incentives, Conference, and Exhibition)分野の3つの主要ニーズである、ネットワーキング、コンテンツ配信、商品やサービスについて、グローバルな売買を満たすように設計されているという。

同社のオン・ウィー・ミン副社長はCovid-19が現在のような大流行するものではなくなり、「一般化(風土化)」した世界における会議の未来に向けて、イベント参加者に「対面式イベントとバーチャルなイベントの間をシームレスに行き来する体験を提供し、オンライン・ストリーミング・エンターテインメント・プラットフォームのような視聴できるコンテンツを提供すること」にあると述べた。
対面式イベントと合わせて利用できる「バーチャル・ミーティング・プレイス」イメージ図
■MBS -Press Release
https://www.marinabaysands.com/content/dam/singapore/marinabaysands/master/main/home/company-information/media-centre/oct-2021/marina-bay-sands-fully-customisable-experiential-virtual-meeting-place.pdf


【カンボジア】カンボジア、ワクチン接種済み旅行者の検疫を緩和

Cambodia cuts quarantine for select jabbed visitors
https://www.ggrasia.com/cambodia-cuts-quarantine-to-3-days-for-select-jabbed-visitors/

現地メディアの報道によると、カンボジア保健省は、ワクチン接種を完了していることを条件に旅行者の検疫を緩和した。具体的には3日間の検疫で済むよう期間を縮小する。対象となるのは、「外国人投資家」、「技術専門家」、「ビジネスプロジェクトのマネージャーやコーディネーター」、そして現地企業からの「保証」や「招待」のあるビジネス旅行者に限定される。

ナガ・コープ社が運営するナガ・ワールドのカジノは、3月初めから閉鎖されていたが、9月15日に再開している。9月の収益については前年同期比で急減したと発表していた。