【海外版・8/11~8/17 IR記事まとめ】ギャラクシー、ゲンティン・シンガポール上半期報告 アレジアント・スタジアムが正式オープン

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は8月11日(水)~8月17日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=109円、1マカオパタカ=13円換算です。


2021年8月17日(火)

【ラスベガス】MGM リゾーツ、ワクチン接種証明を雇用条件に

MGM Resorts requires employees and new hires to present proof of vaccination
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/08/17/58857-mgm-resorts-requires-employees-and-new-hires-to-present-proof-of-vaccination

MGMリゾーツ・インターナショナルはアメリカ国内のすべての従業員及び今後入社する人々に対しワクチン接種の証明書を提示することを雇用条件とする。現在雇用しているパート職は現時点ではこのポリシーに含まれない。

同社CEOのビル・ホーンバックル氏は「皆さんの中には、このような事態を歓迎できない方もいらっしゃると思いますが、私たちはこの決定を軽視することはありません。MGMリゾーツは、この業界で最も信頼されている最大手の企業として、ウイルスの蔓延を防ぎ、感染者、入院者、死亡者の増加傾向を食い止めるために、自分たちの役割を果たす決意です。ワクチン接種は、そのための最も効果的な手段です」と書面で伝えている。


2021年8月16日(月)

【マカオ】閉鎖中のレジャースポーツ施設が18日に再開

Leisure spots paused for Covid can reopen Weds says Macau
https://www.ggrasia.com/leisure-spots-paused-for-covid-can-reopen-weds-says-macau/

マカオ政府は、8月18日より、市内の一部のレクリエーション・エンターテインメント施設に関する閉鎖命令を解除する。

「感染症予防管理法」に基づき、Covid-19感染拡大を防ぐため、市街地の全員を対象とした集団検査と合わせて8月5日から全市的に閉鎖していた。再開が認められた施設は、映画館、劇場、屋内遊戯場、ゲームセンター、インターネットカフェ、ビリヤード場、ボウリング場、スチームバス、マッサージ店、美容室、フィットネスサロン、カラオケ店、バー、ナイトクラブ、ディスコ、ダンスホールなど。カジノは閉鎖対象とされていなかった。


【韓国】Covid-19症例増加により、複数カジノが一時閉鎖に

Several S. Korea casinos paused due to Covid-19 cases
https://www.ggrasia.com/several-s-korea-casinos-paused-due-to-covid-19-cases/

韓国では、「カンウォン・ランド(江原ランド)」と、外国人専用カジノである「パラダイスカジノウォーカーヒル」で、Covid-19症例が確認されたため、それぞれ営業を一時的に停止している。カンウォン・ランドは、20名のCovid-19感染者が確認され、8月16日から8月18日に閉鎖した。パラダイスでは8月14日から8月17日に閉鎖し、感染が確認された人たちはカジノを訪れていたと発表したが、人数を明らかにしなかった。

韓国では16日時点で、1日あたり新たに1,556人のCovid-19感染者が発生している状況だ。

■Jeju op Landing Intl says 1H loss down, gaming rev dips
https://www.ggrasia.com/jeju-op-landing-intl-says-1h-loss-shrank-but-gaming-rev-down/


2021年8月14日(土)

【ラスベガス】アレジアント・スタジアムが正式オープン

Ribbon-cutting marks official opening of Allegiant Stadium
https://www.raiders.com/news/ribbon-cutting-marks-official-opening-of-allegiant-stadium

8月14日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムが正式にオープンした。同日、2021年プレシーズン開幕戦に先立つNFL(プロのアメリカン・フットボール・リーグ)の試合が行われ、スタジアムをホームとするレイダースの試合を待ち望んでいたファン、65,000人が観戦した。

9月13日の試合からはネバダ州の規制に従い、観客らにCLEARというアプリを介してCovid-19ワクチン接種の証明書を提示するようルール化され、ファンはマスク着用せずに観戦できるようになる予定だ。また、ワクチン接種を受けていない場合には入場できないが、レイダースのホームゲームの直前にスタジアムでワクチン接種を受ける場所を提供されるため、そこで接種を受けたファンは、マスク着用をして入場できる。レイダースは、このポリシーを採用した初めてのNFLチームとなった。

アレジアント・スタジアム正式オープン レイダース・ホームとしてNFL試合が行われた

■Las Vegas Raiders to require proof of COVID-19 vaccination for Raiders games at Allegiant Stadium
https://www.raiders.com/news/las-vegas-raiders-to-require-proof-of-covid-19-vaccination-for-raiders-games-at-


2021年8月13日(金)

【マカオ】マカオ空港の8月のフライトは60%キャンセルに

60pct Macau airport August flights cancelled: operator
https://www.ggrasia.com/60pct-macau-airport-august-flights-cancelled-operator/

GGRAsiaの取材によると、マカオ国際空港株式会社は「8月9日現在、8月に予定されていたフライトは約2,000便で、そのうち約1,200便がキャンセルされた」とコメントしている。

キャンセルの大部分は中国本土 - マカオ間のフライトで、同じ期間には広東省当局が、Covid-19の拡散に備えて省外への「不要不急の外出を避ける」ように勧告していた。1億人以上の人口を抱える広東省はマカオの観光客にとって大きな集客先である。


2021年8月12日(木)

【イギリス】BETMGMのパートナーであるEntain社がeスポーツ企業を買収

BetMGM partner Entain buying esports betting company
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/betmgm-partner-entain-buying-esports-betting-company-2419048/

MGMリゾーツ・インターナショナルと共同で、米国のスポーツ・ベッティングおよびオンラインゲームのプラットフォームであるBetMGMを運営するイギリスのEntain社は、eスポーツ・ベッティングおよびテクノロジー企業であるUnikrnを買収することで、eスポーツ・ベッティング市場に参入する。

両社とも売却価格は公表していないが、Entain 社は少なくとも5,000万ポンド(約75億円)を投じる計画の中に、Unikrnの買収も含まれていると語った。Entain社はメディア、エンターテインメント、ゲーミング、インタラクティブゲームの中心となる成長市場に参加する意欲を示す。


【マカオ】ギャラクシー・エンターテインメント 上半期売上高が71%増で黒字化

Galaxy Ent returns to profit as 1H revenue jumps 71pct
https://www.ggrasia.com/galaxy-ent-returns-to-profit-as-1h-revenue-jumps-71pct/

マカオのカジノ運営会社、ギャラクシー・エンターテインメントは、上半期(6月30日までの)決算報告で2020年の上半期の約28億6,000万香港ドル(約402億円)の損失から、今期は9億4,710万香港ドル(約133億円)の利益に転じたと発表した。同社の純収益は106億6,000万香港ドル(約1,498億円)で、前年同期の62億2,000万香港ドル(約874億円)から71.3%の改善となった。

日本IRに関しては、「日本を拠点とするチームは、コロナ禍にあっても日本での開発活動を継続しています。日本には長期的な成長機会があり、当社のマカオおよびその他の国際的な事業計画を補完できると考えています。GEG は、モナコ公国のモンテカルロ SBM および日本のパートナーと共同で、ワールドクラスの統合型リゾートを日本で展開することを楽しみにしています」とコメントしている。

■Galaxy Entertainment Group - Presentation of 2021 Q2 & Interim Financial Data
https://www.galaxyentertainment.com/uploads/investor/ad30bff42831bcd35c7e24c45f6cda3264d6f09c.pdf


【シンガポール】ゲンティン・シンガポール、上期利益6,500万ドル(約71億円)で黒字化

GEN Singapore back to black with US$65mln 1H profit
https://www.ggrasia.com/gen-singapore-back-to-black-with-us65mln-1h-profit/

カジノ事業者のゲンティン・シンガポールは、2021年上半期の純利益が8,820万SGD(約71億円)となり、前年の1億1,670万SGD(約127億円)の赤字から黒字に転換した。収益は5億5,480万SGD(約607億円)で、2020年上半期から23.8%増加した。ゲンティン・シンガポールは、シンガポールにある2つのカジノリゾートのうちの1つ、リゾート・ワールド・セントーサを運営している。

レポートのコメントでは、従来の市場では国境を越えた旅行が「著しく抑制されている」ため、リゾート・ワールド・セントーサで提供している「主要なサービス」のほとんどが「Covid-19のパンデミック前と比較すると、かなり低いレベルで運営され続けている」と述べ「短期的には、国境オープンの見通しが立つまでは、ビジネス測定可能な集客増加は期待できない」としている。

また、ゲンティン・シンガポールは、日本のカジノライセンスの獲得を目指しており、カジノ運営会社のメルコリゾーツ&エンターテインメントと共に、横浜IRの候補者の一人として最終選考に残っている。事業者決定は今後数ヶ月以内に行われる予定だ。ゲンティン・シンガポールは日本のIR事業展開について「30年以上にわたり観光に特化した統合型リゾートの開発に成功してきた実績を持つ当社は、選ばれた場合、横浜市にとって経済的に成功する世界クラスの統合型リゾート地を提供できると確信しています」と綴っている。
2021年上半期の収益のほとんどは国内需要であるが、昨年同期からは23.8%増加となった
■GEN Singapore 2H income likely flat amid crisis: Nomura
https://www.ggrasia.com/gen-singapore-2h-income-likely-flat-amid-crisis-nomura/


2021年8月11日(水)

【アメリカ】ニューヨーク州のモバイル・スポーツ・ベッティング入札者を公開

NY sees FanDuel, DraftKings, BetMGM, Bally's join to bid for mobile sports betting
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/08/11/58776-ny-sees-fanduel-draftkings-betmgm-ballys-join-to-bid-for-mobile-sports-betting

ニューヨーク州はモバイル・スポーツ・ベッティング事業者の申請者を公開した。今回はファンデュエル社、ドラフトキングス社、BetMGM、バリーズ社など6社が入札に参加している。入札は2度行われる。2回目の入札では、シーザーズ、リゾートワールド、WynnBetなど数多くの全米ブランドが集結するとみられる。共同で入札を行い、複数のブランドが市場に参入する可能性があるという。

入札ルールでは、ニューヨーク州は12月6日までに最終選考者を選出する予定で、2社のプラットフォーム事業者と提携し、4社の事業者によるサービスを提供する予定だ。また、サービスローンチを2022年のスーパーボウルに合わせたい方針だ。

各社、最低でも50%の税率を設定することが予想されており、それ以上の税率を提案したものが有利となる。また、部族ゲーミング・オペレーターとのレベニューシェア契約や、スポーツ・ベッティングの実績が落札の決め手となることが予想される。


【マカオ】マカオ入国者数、月曜日は先週から49%回復

Macau Monday arrivals recover 49pct from low base
https://www.ggrasia.com/macau-monday-arrivals-recover-49pct-from-low-base/

マカオ公安警察が10日に発表した観光客数は月曜日2,800人で、1800人まで落ち込んだ8月4日に比べると49.2%の増加となった。

マカオと中国広東省を行き来する人は引き続きCovid-19陰性証明を持参していなければならないが、4日に設定された12時間以内発行の厳しい証明書ルールから48時間以内へと緩和された。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/