【海外版・7/28~8/3 IR記事まとめ】ラスベガス観光局 Covid-19による経済損失は約3.7兆円

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は7月28日(水)~8月3日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=109円、1マカオパタカ=13円換算です。


2021年8月3日(火)

【マカオ】マカオ政府、蔓延に危機感 「パンデミックの即時防止」モードへ移行

Macau ‘immediate prevention’ as 4 locals test for Covid
https://www.ggrasia.com/macau-exit-now-needs-covid-19-test-within-24hrs/

マカオの保健当局は、同市の家族単位で4名がCovid-19陽性となった事例を受けて、マカオ市内にCovid-19が発生する危険性が「極めて高い」と判断し、「パンデミックの即時防止(immediate pandemic prevention)」モードに移行したことを発表した。8月4日には全住民の検査を開始するという。マカオではカジノリゾートを含む市内全域に合計41の検査所が設置されている。

また、現在、マカオでは夏季休暇期間中にあたるが、マカオの保健当局は不要不急の外出を避けるよう、地元住民に勧告した。

■Macau sets 48-hour Covid test rule for mainland air arrivals
https://www.ggrasia.com/macau-sets-48-hour-covid-test-rule-for-mainland-air-arrivals/


2021年8月2日(月)

【ラスベガス】シーザース・スポーツブックがスポーツ・ベッティングブランドをリニューアル

Caesars Entertainment reveals sports betting rebranding move
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/caesars-entertainment-reveals-sports-betting-rebranding-move-2412130/

スポーツブックを運営するシーザース・スポーツブックは、モバイルスポーツ・ベッティングアプリをリブランドし、サービスを開始した。新しい「シーザース・スポーツブック」において、同社のスポーツベッティング部門を1つのブランドに統合した。また、新しいサービス機能を提供するとともに、業界最大規模の顧客ロイヤルティ・プログラムである同グループの「シーザース・リワード」との統合を実現したと発表している。

モバイルアプリは、現在、コロラド州、インディアナ州、アイオワ州、ミシガン州、ニュージャージー州、テネシー州、バージニア州、ウェストバージニア州の8つの州で提供されている。


【韓国】パラダイス社 7月カジノ収益は前月比56%減

Paradise Co casino revenue down 56pct m-o-m in July
https://www.ggrasia.com/paradise-co-casino-revenue-down-56pct-m-o-m-in-july/

韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社の7月のカジノ売上高は、前月比56.3%減、前年同月比では60.0%減となった。また、韓国取引所に提出した書類によると、同社の7月のカジノ収益は、6月の158.9億ウォン(約15億円)に比べ、約69.5億ウォン(約6.5億円)となった。

これは、韓国でCovid-19感染者が増加し、7月末にソウル、仁川エリアに政府の最高レベル警戒態勢である「レベル4」が導入されたことに伴うと説明した。

なお、パラダイス社は7月中旬にパラダイス・シティの一部、ノンゲーミング施設を再開している。


2021年8月1日(日)

【マカオ】7月のマカオ カジノGGRは前月比29%増

Macau casino GGR up 29pct m-o-m in July: govt
https://www.ggrasia.com/macau-casino-ggr-up-29pct-m-o-m-in-july-govt/

マカオのゲーミング検査調整局(DICJ)によると、7月のカジノGGR(カジノ売上高)は、6月の65億4,000万マカオパタカ(約890億円)に比べて、前四半期比29.2%増の約84億4,000万マカオパタカ(約1,148億円)となった。前年同月比では、6倍以上増加となる。

Covid-19蔓延を防ぐための政府の対策強化が6月の売上高に影響したが、6月後半から7月前半にかけて規制は徐々に緩和された事で増加に転じた。


2021年7月30日(金)

【ラスベガス】COVID-19発生とその影響を発表、ラスベガス観光産業は340億ドル(約3.7兆円)損失

New report says Las Vegas tourism lost $34 billion during COVID outbreak
https://news3lv.com/news/local/new-report-says-las-vegas-tourism-lost-34-billion-in-covid-outbreak

Applied Analysis社が、コンベンション&ビジターズ・オーソリティ(LVCVA)へ提出した報告書によると、COVID-19発生とその影響の年次比較として、ラスベガス(南ネバダ)の観光経済効果は2019年の636億ドル(約7兆円)から、2020年には296億ドル(約3.2兆円)に減少しており、損失は340億ドル(約3.7兆円)と伝えられている。

また、前年比で合計12万5,000人以上の雇用が失われ、「COVID-19パンデミックは、ネバダ州南部の観光産業とより広範な地域経済に忘れがたい痕跡を残した」と報告書は要旨で述べている。報告書によると、南ネバダの経済は他の都市に比べて観光業への依存度が高く、観光業に関連する雇用の割合が28.6%と最も高い。

観光客数の減少により、観光関連のサプライヤーから小売に至るまで、大きな打撃をうけた
■COVID-19 Impact on the Southern Nevada Tourism Industry - June 2021
https://res.cloudinary.com/simpleview/image/upload/v1624476915/clients/lasvegas/COVID_Impact_on_Tourism_Industry_FINAL_c415242c-e6f4-4bf5-91ea-98496d1afe3a.pdf

 
【マカオ】グランド・リスボア・パレスが正午にオープン、カジノの新テーブルはすべて大衆向け

Grand Lisboa Palace opens at noon, all new tables mass play
https://www.ggrasia.com/grand-lisboa-palace-opens-at-noon-all-new-tables-mass-play/

マカオのカジノ事業者であるSJMホールディングスは、7月30日にリゾート施設「グランド・リスボア・パレス」を一部オープンすると発表した。390億香港ドル(約5,463億円)を投資したカジノリゾート「グランド・リスボア・パレス」は、SJMホールディングスがコタイ地区に進出する初めての施設で、当初は「2020年末」までにオープンする予定であった。

今回オープンする第1段階には、カジノが含まれており合計150台の新しいゲームテーブルと、1,200台のスロットマシンの運営が認可されている。同社は、テーブルゲームはすべて大衆向け(マス・テーブル)であると説明した。VIPプレイ用のテーブルは新たに割り当てられなかった。

今後、同リゾートは段階的に開設される予定だ。第1期計画には、グランド・リスボア・パレス・マカオ・ホテルの約300室、複数のレストラン、イベントスペースのオープンが含まれている。

グランド・リスボア・パレスは、最終的には「グランド・リスボア・パレス・マカオ」、「パラッツォ・ヴェルサーチ」ブランドのホテル、「カール・ラガーフェルド」ブランドのホテルを含む3つのタワーに、合計1,892の客室とスイートルームを備えて完成する予定だ。
グランド・リスボア・パレスはマカオのコタイ地区の大規模開発となる プレスリリースより外観
■SJM aims Grand Lisboa Palace partial open July 30: chairman
https://www.ggrasia.com/sjm-aims-grand-lisboa-palace-partial-open-july-30-chairman/

■Grand Lisboa Palace Resort Macau All Set for a Phased Opening Tomorrow
https://www.sjmholdings.com/resources/images/uploads/press-release---glp-all-set-for-a-phased-opening-tomorrow.pdf


2021年7月29日(木)

【マカオ】マカオのホテル平均稼働率、上半期は50%

Average Macau hotel occupancy rate at 50pct in 1H
https://www.ggrasia.com/average-macau-hotel-occupancy-rate-at-50pct-in-1h/

マカオ市の統計・国勢調査の発表によると市内の平均ホテル稼働率は、2021年上半期に50.4%に達し、前年同期と比較すると23.2%上昇した。今年1月から6月までの期間におけるマカオの宿泊施設のチェックイン合計は378万8,000人を記録している。

6月に政府がCovid-19蔓延を防ぐ対策を強化したことが影響し、平均稼働率は45.3%(前月の5月は62.1%)であった。


2021年7月28日(水)

【ラスベガス】MGMの従業員 ワクチン証明書を提示するか、自己負担の検査を毎週受ける

MGM employees must present vaccination proof or pay for weekly tests
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/07/28/58562-mgm-employees-must-present-vaccination-proof-or-pay-for-weekly-tests

MGMリゾーツのスポークスマンである、ブライアン・アハーン氏は、同社のCovid検査の義務化について次のように述べた。方針は「従業員はワクチンカードの写真をアップロードするか、毎週15ドル自己負担の検査を受ける必要がある」「その結果を職場に持参するか、My MGM(社内システム)にアップロードする必要がある」「陽性と判定された人、または陽性の人と密接に接触した人は、隔離されなければならない。ワクチンを十分に接種していない人の隔離期間については、会社は給与を負担しない」とした。

同時に、同社CEOのビル・ホーンバックル氏は従業員に「可能な限り早く」ワクチンを接種するよう促している。同社は、米国内および世界各地で多くのカジノを運営している。最近の試算では、全世界の従業員数は約35,000人で、パンデミック前の半分以下となっている。

■MGM CEO Bill Hornbuckle urges employees to get vaccinated "as soon as possible"
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/07/29/58580-mgm-ceo-bill-hornbuckle-urges-employees-to-get-vaccinated-as-soon-as-possible


【マカオ】メルコ・リゾーツ第二四半期の損失は前四半期比で20%縮小、マス層が急増

Melco Resorts 2Q loss narrows 20pct q-o-q as mass soars
https://www.ggrasia.com/melco-resorts-2q-loss-narrows-20pct-q-o-q-as-mass-soars/

カジノ事業者のメルコ・リゾーツ・アンド・エンタテインメント・リミテッドは、第二四半期(6月30日までの3ヵ月間)、1億8,570万ドル(約202億円)の純損失を計上した。2021年第1四半期に比べると損失は20.3%縮小した。前年同期の3億6810万ドル(約401億円)の損失からも大きく改善した。

第2四半期の業績発表のハイライトでは、収益増加は、「マカオのインバウンド観光客が前年同期比で増加した結果、すべてのゲーミング事業およびノンゲーミング事業の業績が向上したことが主な要因である」と示された。メルコ・リゾーツは、マカオ、フィリピンのマニラ、キプロス共和国でゲーム事業を展開している。

メルコ・リゾーツの会長兼最高経営責任者であるローレンス・ホー氏は、「当四半期の回復の主な要因は、マスおよびプレミアム・マス・マーケットのプレイヤーであることが証明されており、今後もこれらのセグメントにリソースを投入していくことで、回復が期待される」と述べており、マカオの5 つ星のカジノホテル「アルティラ」の運営を、プレミアムマスの顧客サービスに特化したものに変更すると述べた。

また、日本のIR統合型リゾートに関して「世界をリードする統合型リゾートの実現に向けて引き続き取り組んでおり、パートナー企業と積極的に連携しながら市場での機会を追求していきます。COVIDは、プロセスの遅れや渡航の面で日本にとって課題を残していますが、日本の統合型リゾート産業の開発は引き続き進んでいます。私たちは、日本が世界で最も潜在的な新しいゲーミング市場であり、当社の持つ質の良い資産とプレミアム・セグメント注力が日本の観光開発に最適であると確信しています。私たちは忍耐強く、日本を含むすべての開発活動に関して、規律あるアプローチを継続していきます。」とコメントし、改めて参加意思を表示した。

■Altira Macau repositioned as premium mass: Lawrence Ho
https://www.ggrasia.com/altira-macau-repositioned-as-premium-mass-lawrence-ho/

■Melco Announces Unaudited Second Quarter 2021 Earnings
https://ir.melco-resorts.com/news-releases/news-release-details/melco-announces-unaudited-second-quarter-2021-earnings


【シンガポール】マリーナベイ・サンズのCovid-19クラスター 46例に拡大

Marina Bay Sands Covid-19 cluster grows to 46 cases
https://www.ggrasia.com/marina-bay-sands-covid-19-cluster-grows-to-40-cases/

シンガポールの保健当局は、先週報告されたマリーナ・ベイ・サンズのカジノでのCovid-19クラスターについて、陽性者の合計が46名となったことを発表した。従業員であったか、カジノを訪問した人かについての言及はされなかった。カジノの閉鎖は8月5日までとされているが、同社は「具体的な再開時期は、改めてお知らせする」としている。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

KSNV-TV NBC 3LV
https://news3lv.com/