【海外版・7/7~7/14 IR記事まとめ】ラスベガスサンズ、デジタルへ投資 NY州はスマホのスポーツベッティング推進

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は7月7日(水)~7月14日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=110円、1マカオパタカ=13円換算です。


2021年7月13日(火)

【マカオ】マカオ第2四半期、ホテル料金と共に観光物価指数が下落 昨年比

Hotel fees lead Macau 2Q tourist price index dip
https://www.ggrasia.com/hotel-fees-lead-macau-2q-tourist-price-index-dip/

マカオ市の統計・国勢調査局の発表によると、2021年第2四半期の観光価格指数は、前年同期比3.9%減となった。この減少の背景は「ホテルの宿泊料金の低下と航空運賃の下落が主な要因」としている。

マカオの観光物価指数は、観光客が購入する商品やサービスの価格変動を反映しており、カジノ・ゲーミングによる消費はこの指数に含まれていない。物品・サービス別では、宿泊施設(30.2%減)および交通・通信(10.0%減)の各物価指数が前年同期比で低下している。一方、衣料(5.6%増)と飲食業(4.4%増)は上昇した。

2021年上半期の統計では、マカオの観光物価指数は前年同期比で9.9%ダウン。年初からの5カ月間で、マカオへの訪問者数は前年同期比4.7%増の340万人であったと報告された。


2021年7月12日(月)

【ラスベガス】ラスベガスサンズ、デジタル・ゲーミング投資と新リーダーを発表

LV Sands announces investment in digital gaming, new leader
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/lv-sands-announces-investment-in-digital-gaming-new-leader-2398428/

ラスベガスサンズは、企業間取引(BtoB)に特化したデジタル・ゲーミング技術部門へ投資を行うことを発表した。この動きに伴い、社外よりデイビス・キャトリン氏を起用し、デジタル・ゲーミング投資チームを立ち上げている。同氏は、サンズ・キャピタル・マネジメント(サンズの関連会社ではない投資企業)で長年勤めた人物である。

ラスベガスサンズの会長兼CEOであるロバート・ゴールドスタイン氏は、プレスリリースで「サンズは、業界におけるリーダーとしての地位を高めていくことを決意し、将来の成長に向けて当社にとって最適と思われる戦略的なステップを踏むことで、その実現を目指す」、「デジタル・ゲーミングおよびその他の関連サービスは、まだ開発の初期段階にあり、開発中技術に投資する絶好の機会であると考えている。デイビス氏が率いる投資チームとともに、当社のプラットフォーム、専門知識、財源は、当社にとって長期的に大きな利益をもたらす投資となることを確信しています」とコメントした。

■関連記事
LVS wants to invest in digital gaming tech, focus on B2B
https://www.ggrasia.com/lvs-wants-to-be-investor-in-digital-gaming-tech-focus-on-b2b/


【ラスベガス】シーザーズ・フォーラムにて部族ゲーミング・トレードショー&コンベンションを開催

New Caesars Forum to host Indian Gaming Tradeshow and Convention in Las Vegas
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/07/12/58348-new-caesars-forum-to-host-indian-gaming-tradeshow-and-convention-in-las-vegas

先日ネバダ州ラスベガスにオープンした新しいMICEであるシーザーズ・フォーラム・コンベンションセンターにおいて、2021年7月19日から22日の日程で部族ゲーミングに関するトレードショー&コンベンションである「Indian Gaming 2021」が開催される。

同コンベンションは、アメリカ国内で最も古くから開催されているゲーミング・トレードショーである。5日間のカンファレンスでは、年次会員総会やワークショップ、ゲーミングコミッショナー認定、トレードショー、展示会など、パンデミック以前に参加者が望んでいたような対人式のトレードショー要素を全て盛り込み開催するという。

■INDIAN GAMING TRADESHOW
https://www.indiangamingtradeshow.com/510/indian-gaming-tradeshow-home.htm


【アメリカ】ニューヨーク州、モバイル・スポーツ・ベッティング・プラットフォーム・プロバイダーを募集

New York calling for mobile sports betting platform providers
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/07/12/58340-new-york-calling-for-mobile-sports-betting-platform-providers

ニューヨーク州ゲーミング委員会が発表したモバイル・スポーツベッティング・プロバイダーに対するRFP(提案依頼書)によると、ニューヨーク州は少なくとも2社のプラットフォーム・プロバイダーと提携し、その後少なくとも4社のオペレーターを採用するとしている。当局は、申請書の提出期限は8月9日とし、12月6日までに最終候補者を選定する予定だ。

モバイル・スポーツ・ベッティング・アプリがライセンス取得し、サービスが開始された場合、ニューヨーク州はアメリカで最大のオンライン・スポーツ・ベッティング市場となる。


【シンガポール】シンガポール、オンライン・ソーシャル・ギャンブルではなく家庭内のソーシャル・ギャンブルを認める

Singapore to allow family social gambling, not online social
https://www.ggrasia.com/singapore-to-allow-family-social-gambling-not-online-social/

シンガポール内務省は、ギャンブル関連の法律を年内に改正することを発表した。家族や友人間で行われるソーシャルゲームに対する公営ギャンブル法上の免除が含まれており、これらは改正法の下で「法律上、明確に許可された」行為となる。オンラインのソーシャル・ギャンブルと区別され、後者には適用されない。

娯楽の一つとして浸透しているスマートフォンやゲーム機、簡単に換金可能な高額景品を提供するビデオゲームやアーケードゲームに対応したい考えだ。
シンガポール政府は「ギャンブルとゲーミングの境界が曖昧になってきている」ともコメントした

【韓国】グランド・コリア・レジャー社、ソウルの江北カジノを14日まで閉鎖

GKL closes Gangbuk casino Seoul until Weds amid pandemic
https://www.ggrasia.com/gkl-closes-gangbuk-casino-seoul-until-weds-amid-pandemic/

韓国で外国人専用カジノを運営するグランド・コリア・レジャーは、ソウル市内のセブン・ラック・ブランドのカジノを一時閉鎖している。企業HPによる発表では、Covid-19の「感染拡大」を防ぐための「先制措置」であり、「お客様と従業員の安全」のためである、と説明している。


2021年7月9日(金)

【韓国】パラダイス・シティの非ゲーミング施設再開延期 Covid影響を受ける

Relaunch of Paradise City non-gaming at risk on Covid wave
https://www.ggrasia.com/relaunch-of-paradise-city-non-gaming-at-risk-on-covid-wave/

韓国、仁川の外国人専用カジノであるリゾート施設「パラダイス・シティ」は、今週予定されていた非ゲーミング施設の一部再開を延期した。仁川とソウルでのCovid-19感染者が急増しているとして、韓国政府によって(よりリスクが高いとされる)レベル4の感染対策が導入されたためだ。同施設は、非ゲーミングエリアの再開については時期を検討中としている。

韓国内で唯一、国民のカジノ入場を許可されている江原ランドでも、7月3日から4日にかけて5人の陽性者が滞在したと報道された。ただし、該当者はカジノ施設は訪問していないことから、同リゾート内のゲーミング施設は引き続き営業している。

韓国では、現在Covid-19症例報告が増えており、1日当たり1,316件に上るなど、パンデミック以来で最大の1日の感染者数を記録している。

■関連記事
5 positive for Covid-19 at Kangwon Land hotel, casino clear
https://www.ggrasia.com/5-positive-for-covid-19-at-kangwon-land-hotel-casino-clear/


2021年7月8日(木)

【ラスベガス】ハロ社とTモバイル社 5G技術を利用した無人走行車サービスを発表

Halo and Las Vegas Launch Driverless Car Service Powered by T Mobile 5G
https://www.t-mobile.com/news/business/driverless-car-service-powered-by-t-mobile-5g

ラスベガスを拠点とするスタートアップ企業であるHalo(ハロ)社​とアメリカで通信事業者大手のT-Mobile(ティーモバイル)社は提携し、ラスベガス市中で5Gを利用した無人の電気自動車(EV)のサービスを2021年内に開始することを発表した。初期段階においては、この車は実際にはリモートオペレーターによって運転され、人工知能(AI)がそれを学習していくという。

ハロ社の高経営責任者(CEO)のアナンド・ナンダクマール氏はプレスリリースで、「完全自動運転には技術、社会的信用の両面について大きな課題があり、これらはしばらく解消されないだろう」とした上で、「当社はこの分野で進歩を遂げており、危険を検出するとすぐに車を完全に停止できる高度な安全停止メカニズムを開発した」と伝えている。


【マカオ】マカオ上半期のゲーミング税徴収額、2021年間予想の約40%に到達

Macau 1H gaming tax take nearly 40pct of 2021 estimate
https://www.ggrasia.com/macau-1h-gaming-tax-take-nearly-40pct-of-2021-estimate/
 
マカオの金融サービス局が発表した最新データによると、マカオ政府は今年の上半期に市内のゲーミング産業から196億4,000万マカオパタカ(約2,711億円)強の税収を行った。マカオ政府が予算計画に基づいて2021年通年で受け取ると見積もっていた500億1,000万マカオパタカ(約6,906億円)の約39.3%に相当するという。2020年上半期に比べると9.8%減となった。

6月だけでもゲーミング税の徴収額は40億マカオパタカ(約552億円)を超えており、5月の32.5億マカオパタカ(約448億円)からは23.4%増加となった。

6月のマカオのカジノGGRは、前月比37.4%減の65.4億マカオパタカ(約903億円)となった。今年の上半期のマカオのカジノGGRは490億2千万マカオパタカ(約6,769億円)で、2020年の上半期の337億2千万マカオパタカ(約4,656億円)に比べて45.4%増加した。

なお、マカオの税金徴収額の発表と、マカオのカジノ運営のGGRが計上される発表とは、実際の登録時期が異なるため時期がずれて反映される。

昨年比に及ばないものの、政府からは堅調なゲーミング税の徴収額が報告された

2021年7月7日(水)

【マカオ】マカオ、広東省全域からの旅行検疫を解除 :政府

Macau lifts quarantine for all Guangdong travellers: govt
https://www.ggrasia.com/macau-lifts-quarantine-for-all-guangdong-travellers-govt/

マカオ市のウイルス対策センターによると、先月強化されていた中国広東省からマカオに到着した際の14日間に及ぶ検疫要件は、すべて撤廃された。これにより、中国からマカオ入国の際に検疫対象となるのは、ミャンマーと国境を接する中国南西部の雲南省のみとなった。

■Macau-Guangdong travel further eased from Jul 10: govt
https://www.ggrasia.com/macau-guangdong-travel-further-eased-from-jul-10-govt/

 
<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

T‑Mobile USA
https://www.t-mobile.com/