【海外版・5/5~5/11 IR記事まとめ】ウィン、ゲンティンが四半期報告 マカオの5月平均ホテル稼働率80%超 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は5月5日(水)~5月11日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=108円、1マカオパタカ=13円換算です。


2021年5月11日(火)

【ラスベガス】ウィン・リゾーツ第1四半期は営業収益、純利益ともに不調

Wynn Resorts misses on top and bottom line Q1
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/11/57571-wynn-resorts-misses-on-top-and-bottom-line-q1

ウィン・リゾーツが第1四半期報告を行った。営業収益は7億2,580万ドル(約790億円)で、昨年同期の9億5,370万ドル(約1,038億円)から23.9%減となった。純損失は昨年同期に4億200万ドル(約437億円)であったが、2億8,100万ドル(約306億円)となった。

なおラスベガス事業の第1四半期の営業収益は1億7870万ドル(約194億円)で、昨年同期の3億2380万ドル(約352億円)から44.8%減少した。

マカオ事業においては、ウィン・パレスの第1四半期の営業収益は2億3730万ドル(約258億円)で、昨年同期の2億5950万ドル(約282億円)から8.5%減、ウィン・マカオは1億7,970万ドル(約195億円)で、昨年同期の2億2,950万ドル(約249億円)から21.7%減少した。

ウイン・リゾーツのCEOであるマット・マドックス氏は、マカオ市場について2月と3月の勢いが、「4月と5月も続いた」と語り、中国で連休となった5月のゴールデンウィーク中は、1日あたり「最高額の純利益」を記録したと述べた。

■ウイン・マカオ EBITDAは第1四半期に上昇 プレミアム・マスの恩恵
Wynn Macau Ltd EBITDA up 1Q, says premium mass bet paid
https://www.ggrasia.com/wynn-macau-ltd-ebitda-up-1q-says-premium-mass-bet-paid/

■ウィン、ゴールデンウィークの収益はパンデミック以来の高水準に マカオ
Wynn Golden Week profit highest since Covid: mgmt
https://www.ggrasia.com/wynn-golden-week-profit-highest-since-covid-mgmt/


2021年5月10日(月)

【ラスベガス】MGMリゾーツ、2020年版「社会的影響と持続可能性」レポートを発行

MGM Resorts issues its 2020 Social Impact and Sustainability report
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/10/57545-mgm-resorts-issues-its-2020-social-impact-and-sustainability-report

MGMリゾーツ・インターナショナルは2020年版「社会的影響と持続可能性」レポートを発行した。

報告書には、同社の感染症対策として注目された「7つの感染症対策(MGM 7-Point Safety Plan)」を始め、MGMリゾーツ財団による従業員助成基金の拡大、ノース・ラスベガスの「MGMリゾーツ・メガ・ソーラー・アレイ(太陽光発電の再エネ設備)」の建設など、MGMリゾーツの従業員、株主、地域社会のために、社会にインパクトを与えるMGMの取り組みが示されている。

■MGM RESORTS INTERNATIONAL'S 2020 SOCIAL IMPACT AND SUSTAINABILITY REPORT NOW AVAILABLE
https://investors.mgmresorts.com/investors/news-releases/press-release-details/2021/MGM-Resorts-Internationals-2020-Social-Impact-and-Sustainability-Report-Now-Available/default.aspx


【ラスベガス】リゾート・ワールド・ラスベガスが暗号通貨取引所ジェミナイ(Gemini)と提携
 
Resorts World Las Vegas partners with cryptocurrency exchange Gemini
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/10/57543-resorts-world-las-vegas-partners-with-cryptocurrency-exchange-gemini

リゾート・ワールド・ラスベガスは、暗号通貨の取引所であるジェミナイ(Gemini、ニューヨーク州に拠点を置く仮想通貨取引所)との提携を発表した。

ラスベガス・ストリップ地区に6月24日にオープンするリゾート・ワールド・ラスベガスで、利用者は取引アプリから、デジタルマネー「ジェミナイウォレット」を使用できるようになる。

ジェミナイ社のCEOであるタイラー・ウィンクルヴォス氏は「ラスベガスのストリップ地区にあるカジノで初めてとなる、暗号通貨プラットフォーム提携社として、リゾート・ワールド・ラスベガスと協力できることに、非常に興奮しています」とコメントしている。

■Gemini HP
https://www.gemini.com/


【ラスベガス】ウィン・ラスベガス ホテル客室改装プロジェクトに2億ドル(約217億円)

Wynn Las Vegas rooms to get a $200M makeover
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/wynn-las-vegas-rooms-to-get-a-200m-makeover-2350819/

ウィン・リゾーツCEOのマット・マドックス氏は、パンデミックの影響により改装が遅れていたウィン・ラスベガスの客室改装プロジェクトに、2億ドル(約217億円)を投資することを発表した。今年の7月に開始し、2022年の初めまでに完了する予定である。客室のフルモデルチェンジとなる。


【ラスベガス】アレジアント・スタジアム、エンドゾーン(ゴール間近の客席)にナイトクラブを設置

Allegiant Stadium to feature end zone nightclub
https://www.reviewjournal.com/business/stadium/allegiant-stadium-to-feature-end-zone-nightclub-2350632/

ウィン・リゾーツはラスベガスのアレジアント・スタジアム内に、11,000平方フィート(1,021平方メートル)からなる「Wynn Field Club」と呼ばれるパーティーゾーンを増設する。ウィン・リゾーツ社は、ラスベガス・レイダース(アメリカンフットボールのプロチーム)とアレジアント・スタジアムの公式ナイトライフ&ゲーミングパートナーに選ばれており、「Wynn Field Club」エリアの客席は、すべてのスタジアム・イベントで常設販売される。


公式HPより ラスベガスの新しい観戦スポットが話題だ  https://www.wynnsocial.com/wfc


【アメリカ】ドラフトキングス社 2021年第1四半期の収益が予想を上回る

DraftKings’ revenue for Q1 2021 exceeds expectations
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/05/10/57552-draftkings-revenue-for-q1-2021-exceeds-expectations

ボストンを拠点とするスポーツ・ベッティング・プラットフォーム、ドラフトキングス社は第1四半期の収益を3億1200万ドル(約339億円)と発表した。経営統合(2020年4月)前の2020年3月31日に終了した3カ月間と比較すると、収益は175%増となる。また、2021年度の収益予測を9億ドル~10億ドル(約979億円~1,080億円)から10億5000万ドル~11億5000万ドル(約1,142億円~1,251億円)の範囲に引き上げた。

最高財務責任者であるジェイソン・パーク氏は、「第1四半期の売上高は、堅実な顧客獲得と維持、新しい州でのモバイルスポーツ・ベッティングとiGaming(オンライン・ゲーミング)の成功を反映しています。第1四半期は、コアビジネスの業績が好調で、今後も健全な成長が期待できることから、2021年の収益見通しを上方修正することにしました」とコメントした。


【マレーシア・香港】ゲンティン・香港の資本再構成で26億ドル(約2,830億円)の負債に

Genting HK recapitalisation tied to US$2.6bln debt
https://www.ggrasia.com/genting-hk-recapitalisation-tied-to-us2-6bln-debt/

カジノクルーズ船の運営会社であるゲンティン・香港は、ステークホルダーとの交渉の結果、グループの「全体的な資本増強」と、グループの「約26億ドル(約2,830億円)の金融負債」の「修正と延長」に合意したと発表した。

ゲンティン・香港は、マレーシアに本社を置くゲンティン・グループに所属し、ドリームクルーズ、クリスタルクルーズ、スタークルーズのブランドを管理している。また、同社はフィリピンのカジノリゾート「リゾート・ワールド・マニラ」にも出資する。

今回発表された取引はCovid-19対策として世界中の多くのクルーズ航路が休止されていることを理由としており、パンデミックは「当グループの財政状態および経営成績に重大な影響を与えており、今後も影響を与え続ける」と判断した、としている。


【オーストラリア】オーストラリアのスター社、クラウン社へ70億ドルの買収提案、投資ファンドと競う

Australia's Star eyes Crown in $7 bln play, vies with private equity
https://www.reuters.com/business/australias-star-makes-7-bln-play-crown-taking-private-equity-giants-2021-05-10/

オーストラリアのカジノ大手、スター・エンターテインメント・グループは、オーストラリアのカジノ大手企業クラウン・リゾーツに対して買収提案を発表した。株式交換を主軸にしており、総額は70億ドル(約7,620億円)規模になると想定している。

なお、米投資ファンドのブラックストーンが3月に同社の買収に名乗りを上げており、争奪戦に発展する可能性がある。