【海外版・3/3~3/9 IR記事まとめ】ワクチン接種進むラスベガス、マカオGDPも回復傾向を発表 (2/2)

JaIR編集部


2021年3月4日(木)

【ラスベガス】エリア15は20,000人規模のコンサート・イベント会場を併設する

Area15 adding concert, events space for crowds of 20K
https://www.reviewjournal.com/entertainment/arts-culture/area15-adding-concert-events-space-for-crowds-of-20k-2294455/

ラスベガスでのコンサートやフェスティバルを含む大規模なイベント会場となる「AREA15(エリア15)」の屋外イベントスペースが着工された。

エリア15モールに隣接する旧スカンディア・ファミリー・ファン・センターの跡地にある4エーカー(16,187平方メートル)のプロジェクトとなる「The Grounds(ザ・グラウンズ)」は、早ければ今年の夏には20,000人までのゲストを収容できる予定だ。

AREA 15 公式HP https://area15.com/


【イギリス・アメリカ】2020年エンテイン社のオンライン事業、米国市場利益成長を牽引

Online, US markets drive Entain's profit growth in 2020
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/03/04/56727-online-us-markets-drive-entains-profit-growth-in-2020

英エンテイン社はオンライン収益の上昇を報告した。2020年には前年の1億3,120万ポンド(約197億円)の損失に対し、1億3,380万ポンド(約201億円)の利益計上を発表している(1イギリスポンド=150円換算)。

エンテイン社は現在、MGMリゾーツとの合弁会社であるBetMGMとして、フラッター(アイルランド、パディーパワー社オーナー)、米ドラフトキングス社に次ぐ米国第3位の運営会社となっている。2020年には、同ブランドの市場シェアは、米国12州で18%増加した。BetMGMは2021年1月に全米でiGaming(オンライン・ゲーミング)において、トップオペレーターとなっており、通年の収益は予想を上回る1億7800万ドル(約193億円)に達し昨年比130%以上増となった。

MGMリゾーツとの合弁会社であるBetMGMの報告も行われた   エンテイン社リリース

【アメリカ】シーザーズのウィリアム・ヒルUS、バリーズのライセンスがネバダ州の承認推奨

Caesars' William Hill US, Bally's licenses get Nevada's recommendations
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/03/04/56731-caesars-william-hill-us-ballys-licenses-get-nevadas-recommendations

ネバダ州賭博管理委員会は、シーザーズ・エンターテインメントのネバダ州全域のウィリアム・ヒルUS・スポーツベッティング施設に対する運営権、ライセンスについて、承認推奨に向けた後押しを行った。また、同時に「バリーズ」をネバダ州の株式公開会社として登録するためのライセンスの承認も推奨した。

なお、最終承認はネバダ州ゲーミング委員会で3月18日に予定されている。シーザーズのウィリアム・ヒル買収は3月23日に完了する予定だ。ライセンスの承認を推奨した場合、州内に120以上のスポーツブックとキオスクを展開しているウィリアム・ヒルUSは、シーザーズ・エンターテインメントのスポーツベッティング事業の中心となる。なお、シーザーズは米国内16 州に 54施設を所有し、運営している。


【マカオ】ラスベガス・サンズは米国本社を維持、引き続き株式上場を計画

LVS plans to keep U.S. base, stock listing: spokesman
http://www.ggrasia.com/lvs-plans-to-keep-u-s-base-stock-listing-spokesman/

ネバダ州ラスベガスのゲーミングおよび非ゲーミング資産を売却する報道のあったラスベガスサンズについて、GGRAの取材によると、同社のシニア・バイス・プレジデントであるロン・リース氏は「同社(ラスベガス・サンズ)は米国での上場と、本社機能を維持する予定である」とコメントした。

ラスベガスサンズCEOのロバート・ゴールスタイン氏は、プレスリリースの中で、米国での「国内での開発機会」にまだ関心を持っている事に言及しているが、「アジアは引き続き当社の基幹であり、マカオとシンガポールでの開発が当社の注目の中心です」とコメントしていた。


【マカオ】パンジー・ホー氏が再びMGMリゾーツの株式を5700万ドル(約61億円)売却

Pansy Ho again cuts stake in MGM Resorts, for US$57mln
http://www.ggrasia.com/pansy-ho-again-cuts-stake-in-mgm-resorts-for-us57mln/

マカオのカジノ運営会社MGMチャイナの共同会長兼エグゼクティブ・ディレクターであるパンジー・ホー・チュウ・キング氏は、親会社である米国を拠点に上場するMGMリゾーツ・インターナショナルの145万株を5,670万ドル(約61億円)で売却した。先日3,560万ドル(約38億円)相当のMGMリゾーツの株式を売却しており、引き続きの売却となる。

今回の取引前、ホー氏は820万株強を保有していた。処分後は1.36%のロングポジションを保持しており、現在も670万株以上を保有している。同氏は2月26日に香港証券取引所に提出された同社の2020年の年次決算の日付の時点で、MGMチャイナの22.49%株式を保有していた。


【韓国】パラダイス社、2月のカジノ収入が大幅減

Paradise Co posts sharp Feb casino revenue decline
http://www.ggrasia.com/paradise-co-posts-sharp-feb-casino-revenue-decline/

韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社は、2月のカジノ収益について前月比で36.5%減少したと発表した。前年同月比では72.9%減となった。グループの2月のカジノ収入は173.8億ウォン(約16.5億円)で、今年1月に達成した273.7億ウォン(約26億円)から減少した。また、昨年同月に達成した641億ウォン(約61億円)からも大きく減少した。

パラダイス社のゲーミング事業は ソウルのウォーカーヒル、済州島の済州グランド、釜山カジノ、首都ソウルの主要国際空港に近い仁川のパラダイスシティである。


2021年3月3日(水)

【ラスベガス】サンズがベネチアンを売却 ラスベガスを離れてアジアに注力

Sands sells The Venetian, leaves Las Vegas and focuses on Asia
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/03/03/56703-sands-sells-the-venetian-leaves-las-vegas-and-focuses-on-asia

大手IRオペレーターのラスベガス・サンズは、ラスベガスに所有する施設と事業を62.5億ドル(約6,700億円)で売却することで合意したと発表した。売却にはベネチアン・リゾート・ラスベガスと、サンズ・エキスポ&コンベンションセンターが含まれる。

売却先は「Pioneer OpCo LLC」と呼ばれる事業体(投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの関連会社が管理している特定ファンド向けの合同会社)が、ラスベガス・サンズのラスベガス事業の営業資産と負債を買収する。不動産投資信託(REIT)ビシ・プロパティーズの子会社が、ベネチアンを含むラスベガス事業の不動産および関連資産を保有するラスベガス・サンズの子会社を約40億(約4,281億円)ドルの現金で取得する。


■関連記事
サンズ、ラスベガスから撤退、アジア市場に集中(JaIR編集部)
https://jair.report/article/598/


【アメリカ】パンデミックの影響で、200以上のカジノが「禁煙」に

The pandemic has pushed more than 200 US casinos to go 'smoke free'
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/03/03/56704-the-pandemic-has-pushed-more-than-200-us-casinos-to-go-smoke-free

米国疾病対策センターによると、アメリカ全土の商業カジノ、部族カジノにおいて200軒以上の商業および部族のカジノが、パンデミックの間「禁煙」となったという。特にアトランティックシティを含むニュージャージー州のすべてのカジノは、禁煙政策を徹底採用した。ネバダ州では8施設が採用しているが、そのうちの1つはラスベガスのストリップ地区にあるパークMGMである。

今後、他の規制緩和がされていき、より多くの人がワクチン接種を受けるようになったときに、これらのカジノが禁煙のままでいられるかどうかは疑問であるとコメントしている。


【アメリカ】MGMリゾーツ社 クロロックス社の消毒剤・手指消毒剤ブランド提携を発表

MGM Resorts names Clorox Official Disinfectant and Hand Sanitizer brand
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/03/03/56710-mgm-resorts-names-clorox-official-disinfectant-and-hand-sanitizer-brand

MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガスと全米にある20か所以上のMGMリゾーツ施設で使用する消毒剤と手指消毒製品について、クロロックス社と提携することを発表した。

MGMリゾーツの管理部門副社長ジョン・フリン氏はMGMリゾートの「7つのポイント安全計画」に触れ「消毒と手指消毒は、当社の7つのポイント安全計画の重要な構成要素であり、クロロックスの1世紀にわたる専門知識と信頼のブランドは、リゾートで信頼を築き、ゲストと従業員の安全を守るという当社の継続的な使命において、貴重な味方となっています」とコメントした。2020年5月に開始されたこの計画では、温度チェック、個人用の保護具、ソーシャルディスタンシングから、クリーニング強化、空気品質管理、非接触なゲスト体験をサポートするように設計されたデジタル・イノベーションなどが盛り込まれている。

■MGMリゾーツ Seven-Point Safety Plan
https://www.mgmresorts.com/en/covid-19/seven-point-safety-plan.html


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/