【海外版・2/24~3/2 IR記事まとめ】アメリカのスポーツベッティング拡大、マカオのカジノでは陰性証明不要に (2/2)

JaIR編集部


2021年2月26日(金)

【ラスベガス】ラスベガスは今もパンデミックの影響を受ける ネバダの他都市は回復傾向

Las Vegas casinos still suffer pandemic's effects, other Nevada markets improve
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/26/56655-las-vegas-casinos-still-suffer-pandemics-effects-other-nevada-markets-improve

ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボード の報告書によると、ラスベガスのストリップ地区のカジノは、依然としてCovid-19の影響を受け続けており、1年前の1月と比較して収益が44%減となった。

ボードアナリストのマイケル・ロートン氏は、ストリップ地区でのいわゆる「casino win(利用客がカジノ施設で得たもうけ)」は、1月が3億2,150万ドル(約343億円)で、前年同月比較からの州全体での減少のうち91%を占めたという。この指標はネバダ州の年間予算の割合で消費税に次ぐカジノ税を抽出するものとして、州の財政状態の重要な指標とされている。


【アメリカ】シーザーズ・エンターテインメントの店舗(旧シーザーズ)売上高は2020年に42.5%減

Caesars Entertainment same-store net revenues down 42.5% in 2020
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/26/56651-caesars-entertainment-same-store-net-revenues-down-425por_ciento-in-2020

シーザーズ・エンターテインメントは第4四半期(2020年12月31日締め)および通期の営業成績を報告した。シーザーズ・エルドラドの統合された事業の純売上高は15億ドル(約1,603億円)となり、GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)ベースで152.9%の増加となった。また、既存店(旧シーザーズの買収前の期間、旧シーザーズの業績を統合した後は非継続事業に分類されているが、期末時点で売却されていない物件)の純収入は16億ドル(約1,710億円)で、前年同期比37.5%減だった。

2020年からの通年の業績については、35億ドル(約3,740億円)の純売上高を報告し、GAAPベースで37.4%増、また既存店(同上) の純売上高は61億ドル(約6,519億円)で、前年同期と比較して42.5%減少した。

報告では、ウィリアムヒルとシーザーズのスポーツベッティング合弁事業が、現在米国15州とワシントンD.C.で運営されていることを挙げ、同社は年末までに20か所の管轄区域での運営を見込んでいるとした。CEOトム・リーグ氏は「新年早々の業績は、規制が解除されて需要レベルが正常化し、特に地方施設では消費者需要の強化を示しています」、「ワクチン接種が開始されたことで、私たちは今後の1年を楽観視しており、米国、特にラスベガスの旅行・観光業の回復を期待しています」と付け加えた。


【ラスベガス】ウィン・ラスベガスにポッドキャスト・スタジオを設備追加

Wynn to add podcast studio in Las Vegas
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/26/56649-wynn-to-add-podcast-studio-in-las-vegas

WynnBetブランドとブルーワイヤー社のポッドキャストとの契約により、ウィン・ラスベガスのロビーにポッドキャスト・スタジオが設置された。今後プロモーションを開始し、今年の夏には正式にオープンする予定だ。スポーツベッティング事業において、イベントへの関心を高めることを目的としている。ウィンで開催される試合や、ホテルに滞在しているアスリートや芸能人がポッドキャストに出演することを想定している。


【アメリカ】ヤフー・スポーツがNBAのスポーツベッティング放送へ参加

Yahoo Sports is joining the NBA’s alternate sports betting broadcasts
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/26/56646-yahoo-sports-is-joining-the-nbas-alternate-sports-betting-broadcasts

ヤフー・スポーツ(アメリカ)は、2021年シーズンの期間中、毎週NBAリーグの試合の一部を対象にNBA Bet Stream(スポーツ・ベッティング・サービスを含む)番組を提供する。

ヤフーとNBAは、提携と配信契約において共にBetMGMのパートナーであることから、これらの放送が可能になったという。ヤフーは2019年から、MGMリゾーツとエンテイン社の折半出資の合弁会社であるBetMGMとスポーツベッティングパートナーとして提携している。その統合によりヤフーの顧客が、ヤフーのプラットフォームから離れることなく、プロップベットを構築することを可能にした。


【アメリカ】ドラフトキングス社 カル・リプケン・ジュニア(元MLB、野球選手)氏を取締役会の特別顧問に任命

DraftKings appoints Cal Ripken Jr. as special advisor to Board of Directors
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/26/56645-draftkings-appoints-cal-ripken-jr-as-special-advisor-to-board-of-directors

ドラフトキングス社は、ボルチモア・オリオールズ(MLB)の殿堂入りメジャーリーガーとして有名な、カル・リプケン・ジュニア氏を取締役会の特別顧問に任命したと発表した。

現在、リプケン氏は、「リプケンエクスペリエンス」と呼ばれる、4つのトーナメントと野球指導を目的とした青少年野球事業であるリプケン野球を運営している。また、米国国務省のスポーツ外交使節を務めており、その立場で中国、日本、ニカラグア、チェコ共和国への親善活動も行っている。


【マカオ】パラダイス社 第4四半期の損失増加も、EBITDAは増加

Paradise 4Q loss up sequentially, positive EBITDA
http://www.ggrasia.com/paradise-4q-loss-up-sequentially-positive-ebitda/

韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社によると、第4四半期の純損失は592.1億ウォン(約56億円)で、前四半期の163億ウォン(約15.5億円)から263.3%損失拡大したという。同社は2019年第4四半期に95.2億ウォン(約9億円)近くの純損失を報告していた。同社は12月31日までの3ヶ月間の総売上高が104.59億ウォン(約10億円)となり、前月比で15.5%の改善を達成したと発表したが、前年同期比では61.2%減となった。

2020年通年については、2019年の利益151.1億ウォン(約14億円)に対し、パラダイス社は1098.5億ウォン(約104億円)の純損失を計上した。2020年12カ月間の収入は、前年比53.6%減の4,544.4億ウォン(約433億円)だった。

報告によると、自社の4施設のうち、韓国の首都ソウルウォーカーヒル・カジノが第4四半期に最も高いカジノ売上高を記録した。他には済州島の済州グランド、釜山カジノ、首都ソウルの主要国際空港に近い仁川のパラダイスシティを運営する。


【マカオ】サンシティがマカオ市内のロンドナーとグランド・リスボアにクラブを開設

Suncity to open clubs at Londoner Macao, Lisboa Palace
http://www.ggrasia.com/suncity-to-open-clubs-at-londoner-macao-lisboa-palace/

GGRAの取材によると、サンシティグループは、マカオ市内のロンドナーマカオとグランドリスボアパレスの2か所で新たにVIPゲームクラブの立ち上げを準備している。

サンズ・チャイナのカジノ施設であるロンドナーマカオ は、2月8日に第1段階のローンチを行った。また、マカオのカジノオペレーターSJMホールディングスの初のコタイ進出であるグランド・リスボアは、「2021年前半」に操業を開始する予定であると今週2020年通年の決算で述べられている。

サンシティグループはメール取材で、VIPクラブ運営から「スタッフを解雇する予定はない」とも述べた。しかし、ジャンケット会社は、グループの労働力を「調整」する計画の下にあり、マカオの他のクラブを閉鎖するかどうかは言及されなかった。

1月下旬に経済財務長官が国会議員に明らかにした情報によると、マカオで認可されたジャンケットオペレーターの総数は今年わずか85事業者に減少しており、中国当局によって導入された一連の法改正によって、マカオのVIPゲーム部門が影響を受けるものと見られている。


【マカオ】ゲーミング回復により、メルコ・リゾーツ社の第4四半期のEBITDAは黒字化

Gaming recovery helps Melco Resorts EBITDA break even 4Q
http://www.ggrasia.com/gaming-recovery-helps-melco-resorts-ebitda-break-even-4q/

メルコリゾーツ&エンターテインメントは、第4四半期及び通期の未監査決算を発表した。第4四半期の総営業収入は5.3億ドル(約563億円)で、2019年の同時期の14.5億ドル(約1,540億円)から約64%減となった。前年同期は純利益が6810万ドル(約72億円)だったが、2020年第4四半期は純損失が1億9970万ドル(約212億円)に達した。同社は「ビジネスレベルの緩やかな回復」を経験し、「最近の前向きな進展に勇気づけられた」と述べた。

会長兼最高経営責任者であるローレンス・ホー氏は、マカオのシティーオブドリームス「ヌワ」ホテルを3月にリニューアル再開させると語った。また同施設の拡張工事について2023年を目標としていると述べた。マカオではスタジオシティの拡張も同時に進める事に言及した。日本のIRに対し、積極的な姿勢を再度示し「日本は世界で最も潜在的な新しいゲーム市場であると私たちは確信しています。同時に、私たちは忍耐強く、日本を含むすべての開発活動に関して規律あるアプローチを維持します。」とコメントしている。

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メルコリゾーツ2020年第4四半期・通期決算を発表、日本IRへの強い決意は変わらず(JaIR編集部)
https://jair.report/article/593/


2021年2月25日(木)

【マカオ】ギャラクシー・エンターテインメント 第4四半期は前期比207%増で堅調
Galaxy Ent 4Q EBITDA up 207pct sequentially: firm
http://www.ggrasia.com/galaxy-ent-4q-ebitda-up-207pct-sequentially-firm/

ギャラクシー・エンターテインメント(GEG)会長であるルイ・チェ・ウー氏は、第4四半期の報告を行った。グループの第4四半期の調整後EBITDAは10億香港ドル(約136億円)となり、第3四半期に報告された9億香港ドル(約123億円)の調整後EBITDA損失と比較すると207%の改善となった。改善については、訪問者数の増加による収益の増加、コスト管理によるものであると説明した。通年の調整後EBITDAは、2019年の165億香港ドル(約2,253億)に対し、10億香港ドル(約136億円)となった。

同氏は報告内で、マカオカジノライセンシーの2022年6月満了に関連する新たな公開入札に直面について、マカオ政府最高経営責任者のホー・ヤッシン氏が語ったライセンス延長を含めた可能性にも触れ、「2021年下半期に公開協議が開始されることを楽しみにしています」ともコメントした。また、「私たちは日本を長期的成長の機会と捉えており、マカオでの事業やその他の国際的な拡大を補完するものと考えています。GEGは、モナコ公国のモンテカルロSBMと日本のパートナーと共に、当社のワールドクラスIRブランドを日本にもたらすことに引き続き関心を持っています」と、日本IRへの参加へ改めて意欲を示した。
ギャラクシーは四半期報告で日本IRへの意欲を引き続き示した

■関連記事リンク
ギャラクシーが決算発表、第4四半期はEBITDAで黒字を確保 日本への意欲も表明(JaIR編集部)
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2021年2月24日(水)

【アメリカ】モヒガン・サン エキスポセンターに大規模COVID-19ワクチンセンターを開設

Mohegan Sun opens mass COVID-19 vaccine clinic at its expo center
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/24/56614-mohegan-sun-opens-mass-covid-19-vaccine-clinic-at-its-expo-center

コネチカット州は、同州のMICEであるモヒガンサン・アース・エキスポ・アンド・コンベンションセンター(Mohegan Sun Earth Expo and Convention Center)内にワクチン接種センターを開設した。コネチカット州の住民に対し予約制で、毎日最大1,000人に予防接種を行うという。


【アメリカ】元MGM CEOのジム・ムーレン氏、オンライン・ゲーミングと関連産業の特別目的買収会社を続行

Former MGM CEO Jim Murren creates SPAC sequel for online gambling, other related industries
https://www.yogonet.com/international/noticias/2021/02/25/56632-former-mgm-ceo-jim-murren-creates-spac-sequel-for-online-gambling-other-related-industries

元MGM CEOのジム・ムーレン氏が率いる特別目的買収会社(SPAC)であるAcies Acquisition社は、証券取引委員会(SEC)の新規株式公開(IPO)で、最大2億5,000万ドル(約267億円)の資金調達を申請した。

同社の具体的なターゲットセクターは、ライブイベント、ファミリーエンターテインメント、カジノゲーミング、デスティネーションホスピタリティ、スポーツ、スポーツベッティング、iGaming(オンラインベッティング)など多岐にわたっている。また、報告書には「当社は、消費者向けの事業者とそれをサポートする企業間プラットフォームの両方を追求していきます。当社は主に米国に焦点を当てていますが、国際市場にもリサーチを拡大する可能性があります」と記載されている。

■Acies Acquisition Corp II
https://aciesacq.com/


【マカオ】ギャラクシー・マカオ フェーズ3でMICEを段階的にオープンと幹部が語る

Galaxy Macau Phase 3 MICE to launch in stages says exec
http://www.ggrasia.com/galaxy-macau-phase-3-mice-to-launch-in-stages-says-exec/

ギャラクシー・エンターテイメントグループの上級副社長ジョーイ・パサー氏は、マカオのコタイ地区にあるギャラクシー・マカオの開発フェーズ3の一部として、「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンション・センター(GICC)」を今年の後半からオープンさせる可能性が高いと語った。フェーズ3へのMICEの導入は、Covid-19影響の訪問者回復の中で、「市場の反応」に左右される「漸進的」なプロセスであるとも付け加えた。

このMICEの総面積は4万平方メートルの敷地で開発が進む。また、新しいコンベンションセンターの施設には、16,000席の「ギャラクシーアリーナ」が含まれ、1万平方メートル展示ホール 、2,400人収容のバンケットホール、4,000平方メートルのカンファレンスホール等の施設と、700室以上を備えた「アンダーズ・マカオ」ホテルが併設する予定だ。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/