メルコリゾーツ＆エンターテインメント・リミテッドは5月30日、CPHクラウン・ホールディングスから、クラウン・リゾーツの株を1株13豪ドルで1億3535万株取得する最終合意に達したと発表。メルコリゾーツの子会社を通じて実施したもの。株式はクラウンの持分株式数の約19.99％を占めている。
今回の株式取引は規制当局の承認を得る必要はないという。メルコリゾーツ＆エンターテインメント・リミテッドの会長兼最高経営責任者（CEO）であるローレンス・ホー氏および、メルコリゾーツの経営陣は豪ビクトリア州、西オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州、そのほか関連した管轄区域のゲーム事業当局に速やかに申請書を提出するという。これら当局の承認を得て、メルコリゾーツ＆エンターテインメント・リミテッドは、クラウン取締役会で株式所有比率に見合った取締役代表権を執行する。規制当局の承認を得ることを前提に、メルコリゾーツはクラウンの所有権を増やしていくとのこと。
メルコリゾーツ＆エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者は「今回のクラウンへの投資は、オーストラリアで真の統合型リゾート体験を提供していると私が信じている事業への戦略的な投資であり、これ以上ない機会と言えます。パースとメルボルンで展開しているクラウンのリゾート事業は、世界レベルのエンターテインメントを提供しています。そして、メルコリゾーツのモーフィアスに大変似ているシドニーのクラウンは、町、国、そして世界の ランドマークだと信じています。さらに、英国におけるクラウンの資産は、比類なき質の高さを誇ります。メルコリゾーツ同様クラウンは、お客様のために、新しくエキサイティング、かつラグジュアリーなエンターテインメント体験を創り出すリーダー的な存在です。私たちはまた、CSR活動や観光・地域経済の活性化支援を通じて事業を展開、地域のリーダーになるよう努力します。つまり、事業の考え方においてメルコリゾーツとクラウンはよく似たDNAを持っているということです。さらに、私は個人的にもクラウンの経営陣と親交があり、オーストラリアでのクラウンの更なる事業展開、そして世界各国のお客様へ魅力をお伝えするために協力できることを楽しみにしています」と述べている。