【海外版・11/25~12/1 IR記事まとめ】シルク・ドゥ・ソレイユ再開に向け新体制、11月のマカオGGRは減少 (2/2)

JaIR編集


 2020年11月27日(金)

【ラスベガス】ラスベガス市長はネバダ州知事を「独裁者」と非難 Covid-19の新対策で

Vegas Mayor calls Nevada Gov. "dictator" over new rules as the state sees one COVID-19 case a minute
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/11/27/55613-vegas-mayor-calls-nevada-gov-dictator-over-new-rules-as-the-state-sees-one-covid-19-case-a-minute
 
キャロリン・グッドマン、ラスベガス市長は、コロナウイルスの拡散を抑制するためにスティーブ・シソラック州知事が決定した3週間の「州全体の休止(自粛)」の中で、カジノの容量を50%から25%に削減したことについて、スティーブ・シソラック知事を「独裁者」と批判した。同氏は4月にもカジノを営業停止としたシソラック氏の州令に対して「全くの狂気」であるとコメントし、ビジネス都市として「ラスベガスの開放」を求める立場を取り、対立の姿勢を示している。
 
ネバダ州保健福祉省によると、3月にパンデミックが始まって以来、州内の142,239件の感染者総数の半分近くは9月以降に発生している、また、そのうちの4分の1は11月に増加し、10%は直近の7日間に発生している。
 
 
【マカオ】ゲーミング関連の犯罪率は低下 マカオ政府

Gaming-related reported crimes down: Macau govt
http://www.ggrasia.com/gaming-related-reported-crimes-down-macau-govt/
 
マカオ保安局の報告によると、マカオは2020年の9月までの統計で、ゲーム関連の犯罪カテゴリーにおいて前年同期比で減少を記録しているという。この減少はマカオのカジノ総ゲーミング収入(GGR)の激減と一致しており、マカオ市全体のGGRも今年9月までの期間で前年同期比82.5%減となっている。例えばマカオ警察が調査したカジノ内でのスリ事件は合計23件、前年同期の148件であった。また、詐欺疑惑の件数は合計60件で、2019年の同期間に比べて231件減少したという。逆に増加した案件としては違法ゲーミングの事例で、52件、昨年の同時期よりも41件増加であるという。なお、この報告では、利用された偽カジノ通貨、利用された偽カジノ通貨の流通、事件数や影響を受けたカジノの実店舗名などの内訳を明らかにしなかった。
 
 
【マカオ】グランド・リスボア クリスマス期間の50%集客を期待

Grand Lisboa Hotel operator hopes Xmas occupancy 50pct
http://www.ggrasia.com/grand-lisboa-hotel-operator-hopes-xmas-occupancy-50pct/
 
SJMホールディングスのグランド・リスボアは、室料金を20〜30%の間でダウン(昨年比)しているものの商戦期となる12月の客室稼働率は約50%に達する可能性があると報じた。客室稼働率は10月の中国ゴールデンウィーク以来、30~40%の範囲に上昇していると付け加えた。マカオ政府の観光局(MGTO)によると同ホテルは431部屋を所有する。2019年第3四半期のグランド・リスボアホテルの平均客室稼働率は91.3%で、1泊1,516香港ドル(約20,410円)だった。
 
 
【マレーシア】ゲンティン・マレーシア、第3四半期は前四半期比22%赤字縮小

Genting Malaysia narrows loss 22pct sequentially in 3Q
http://www.ggrasia.com/genting-malaysia-narrows-loss-22pct-sequentially-in-3q/
 
マレーシアのカジノオペレーター、ゲンティン・マレーシアは第3四半期報告を行った。損失は、第2四半期の9億40万リンギット(MYR)(約230億円)と比較して、第3四半期には7億460万リンギット(約180億円)となり、22%の赤字縮小となった。
 
グループ全体の第3四半期の収益は1億4,200万リンギット(約36億円)で、前年同四半期に達成された2億6,300万リンギット(約67億円)に対し約46%減となった。なお同社は厳しい取引状況にもかかわらず、総額3億3,920万リンギット(約87億円)の中間配当を実施した。

ゲンティン・マレーシアの主要である、リゾート・ワールド・ゲンティン・マレーシアのカジノ運営は、3月18日から6月19日まで中断され、その後、同施設は稼働率を下げて運営されている。

野村證券のコメントによると「混乱している」としつつ、アナリストは「余剰費用、資産の減損、繰延税金資産の取り崩しなど、Covid-19に起因するいくつかの一時的な費用が発生した」と付け加えた。
 
 
【カナダ】カナダ政府 シングルイベント・スポーツベット法案を提出

Canada's Govt. single-event sports betting bill filed, praised by theScore
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/11/27/55615-canadas-govt-single-event-sports-betting-bill-filed-praised-by-thescore
 
カナダ政府は以前からの反対を転じ、国内における「シングルイベント・スポーツベット」について、合法化するための法案を提出した。この法案は、刑法を改正して、州が競馬を除くすべてのスポーツ・ベッティングを可能にし、企業にライセンスを発行できるようにするものである。現在、カナダの法律では、個人による「シングルイベント・スポーツベット」は違法である。
 
カナダゲーミング協会のポール・バーンズ最高経営責任者(CEO)は「カナダのゲーミング業界はCOVID-19の影響を大きく受けているので、業界の回復を助けることができるでしょう」と述べた。
 
カナダに本拠を置く、the Score社は、米国および世界の合法的なオンラインゲーム市場から推定した過去のデータに基づき、カナダのオンラインゲーム市場の年間総ゲーミング収入を38億ドルから54億ドル(約3,966億円から5,636億円)になるものと推定した。また、ワシントンに拠点を置くVixio社のアナリスト、ジェームズ氏によると、このカナダ政府の受入れは、FanDuel、GVC、Great Canadian Gaming、ドラフトキングス、モヒガンサン・カジノ、ハードロック・インターナショナルといった企業に恩恵を与えるものと言及している。
 
※シングルイベント・スポーツベット:単一のスポーツ競技結果を対象に賭けを行うこと
 

2020年11月26日(木)
 
【アメリカ】Nuvei社とUnikrn社がパートナーシップ締結、急速に成長するeスポーツ

Partnership between Nuvei and Unikrn to satisfy rapid Esports audience growth
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/11/26/55592-partnership-between-nuvei-and-unikrn-to-satisfy-rapid-esports-audience-growth
 
電子決済処理会社であるNuvei社(カナダ)とeスポーツ・ベッティングおよびエンターテイメントメディア企業であるUnikrn社(アメリカ)が提携し、24カ国での取引サポートを始める。クレジットカードの、加盟店契約業務(アクワイアリング)と450種類以上の代替決済手段(APM)、150種類以上の通貨をサポートすることで、NuviはUnikrnのプラットフォームの拡大を可能にする。
 
Nuvei社は決済ページ「Cashier」を所有しており、Unikrnは現在、アメリカ41州を含む24か国で展開し、バーチャルでのeスポーツや人気オンラインゲームのベッティングから、スポーツ・ベッティング、さらにカジノを含む幅広いオンラインゲームオプションを1つのプラットフォームで提供している。
 
 
 【マカオ】コタイ地区のロンドナー オープンは2月になる見込み

Londoner Hotel at Cotai resort may open February: Wong
http://www.ggrasia.com/londoner-hotel-at-cotai-resort-to-open-february-reports/
 
サンズ・チャイナ社長のウィフレッド・ウォン・イン・ワイ氏は、マカオのコタイ地区にあるカジノリゾート、サンズ・コタイ・セントラルからリブランドした「ロンドナー・マカオ」の建設が順調に進んでおり、来年2月に「暫定的に」オープンする予定であることを語った。モール内の新しいショップやフード・アウトレットもほぼ同時期にオープンする予定だという。
 
具体的な開業日については報道されていなかったが、中国の主要なホリデーシーズンである旧正月、2月12日に合わせての開業が予想される。なお10月下旬に発表された親会社ラスベガス・サンズの報告では、ロンドナーについて「エンターテインメントと観光の提供」は「2020年から2021年を通して提供予定」とされていた。
 
サンズ・チャイナは、ロンドナーに加え、最近ヴェネチアンに隣接するフォーシーズンズホテルの改装を完了させる等、マカオ市場へ22億ドル(約2,296億円)の追加投資を行っている。
 
 
2020年11月25日(水)
 
【ラスベガス】シルク・ドゥ・ソレイユ 売却取引の終了と債権者保護からの復帰

CIRQUE DU SOLEIL ENTERTAINMENT GROUP CONFIRMS CLOSING OF SALE TRANSACTION AND EMERGENCE FROM CREDITOR PROTECTION
https://www.cirquedusoleil.com/press/news/2020/cirque-du-soleil-entertainment-group-confirms-closing-of-sale-transaction
 
シルク・ドゥ・ソレイユは、カナダでの会社債権者整理法、米国での連邦破産法15条(チャプター15)の下で債権者の保護を受けて再編成を行い、5か月の期間を経て担保付債権者への売却を完了したことを発表した。引き続きダニエル・ラマール氏が社長兼最高経営責任者に留まった形となる。また、プレスリリースではMGMリゾーツ社の元CEOであるジム・ムーレン氏を含む、新しい取締役会が設置されたことを発表した。
 
リリースによるコメントでは、この発表は楽観的なものではないとしたうえで、この取引により、シルク・ドゥ・ソレイユは「ファンエクスペリエンスの向上」、「新しい市場への協調的な推進」、そして「最先端の新作品とライセンス供与の機会」を展開するために、「再出発を成功させるための強固な基盤」を得られるものであると述べ、「私は新しいステークホルダーとともに、過去の成功に基づいて貢献し、事業と成長に規律を適用させて、シルクの並外れた芸術的ビジョンを世界中の聴衆にもたらすという使命を果たす準備ができています」と綴っている。公演について、いつからの再開になるかは現時点では触れられなかった。

シルク・ドゥ・ソレイユ公式ギャラリーより

【ラスベガス】ラスベガスの訪問者数 2019年の50%程に回復

Las Vegas tourism climbs, reaching 50 percent of October 2019 level
https://www.8newsnow.com/news/local-news/october-tourism-climbs-reaching-50-percent-of-october-2019-level/
 
ラスベガス観光局(LVCVA)は24日、ラスベガスの2020年10月の訪問者数を185万6,900人と報告し、2019年10月の366万8,100人と比較すると50%以上の回復となったことを報告した。傾向としては引き続き改善しており、9月の訪問者数から9%増となった。また、LVCVAの報告によると、ホテルの収益は9月からわずかに3.1%減、平日に稼働していないホテルも多く昨年と比較してほぼ60%減となる。1泊の平均客室料金は104.54ドル(約10,856円)で、9月よりも3.3%低く、2019年10月に比べると22.8%安価となった。
 
最新の年間比較では2019年の訪問者数は10月までに3550万人に達していたが、今年は1620万人にとどまっている。
 
 
【ラスベガス】マッカラン空港の(感謝祭)旅行者は、CDCスクリーニングを受け、空港は安全対策を講じる

McCarran travelers respond to CDC warning against traveling, airport taking safety steps
https://www.8newsnow.com/news/local-news/americans-taking-to-skies-roads-for-thanksgiving-travel-mccarran-taking-safety-steps/
 
11月25日はアメリカの祝日、感謝祭であった。AAA(アメリカのロードサービス)によると、今年の感謝祭は4780万人が車で、240万人が飛行機による旅行を計画しているという。AAAによると、ラスベガスは、アリゾナ、ネバダ、北カリフォルニア、ユタの州からの一番人気の目的地となったという。マッカラン空港では、比較的スムーズにスクリーニングが実施されたという。
 

【ラスベガス】ラスベガス・モノレール ラスベガス観光局(LVCVA)への売却を承認

Judge Approves Sale of Las Vegas Monorail to Tourism Agency
https://www.usnews.com/news/best-states/nevada/articles/2020-11-25/judge-approves-sale-of-las-vegas-monorail-to-tourism-agency
 
米破産裁判所は、ラスベガス観光局(LVCVA)によるラスベガス・モノレール社の買収を2430万ドル(約25億円)で承認した。収益の大半は債権者へ渡る。LVCVAは、経営陣と運営を監督するため管理会社の下で、鉄道路線の運営を維持することを計画する。再稼働の時期は明らかにされなかった。一方で、買収の主な動機は、イーロン・マスク氏のボーリング会社が開発している地下輸送システムを阻害する非競争、条項を否定することにあるともみられる。


<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia
http://www.ggrasia.com/

8newsnow Las Vegas
https://www.8newsnow.com/